月別アーカイブ: 2017年12月

平成とはどういう時代だったのか?

大窪善人


中央公論 2018年 01 月号 [雑誌]

中央公論新社(2017-12-08)

 
平成が終る。今月、政府は平成31年4月に天皇の譲位と改元を行うことを決定しました。
それに伴い、メディアでは平成を振り返る特集を組んでいます。ところで、その年表を見て感じたのは、「平成」という時代が、ひとつのまとまりとしてイメージできにくいということです。30年間のさまざまな事件、出来事を並べても、たんなる羅列というか、なんとなくフラットな印象があるのです。
続きを読む

ヤマザキコレ『魔法使いの嫁』:聖なる儀礼がむすぶ約束

大窪善人


魔法使いの嫁 3巻 (コミックブレイド)
ヤマザキコレ
マッグガーデン(2015-03-10)

 
“儀礼”とは、単なる飾り付けではなく、人と人ととを結びつける連帯の核である。こう主張したのは、フランスの社会学者 E.デュルケームです。
しかし、なぜ儀礼が重要なのでしょうか。

現在、TVアニメ放映中のマンガ『魔法使いの嫁』がヒントになります。
続きを読む

G・バタイユ『魔法使いの弟子』

大窪善人


魔法使いの弟子
ジョルジュ バタイユ
景文館書店(2015-11-15)

 
「魔法使いの弟子」は、フランスの作曲家 ポール・デュカスの管弦楽曲。
ある日、雑用を言いつけられた魔法使いの弟子が、師匠のいぬまに水汲みの仕事をさせようと、ほうきに魔法をかける。しかし、見習いは魔法を解く呪文を知らなかったので、部屋はみるみる水であふれて大惨事。そこへ魔法使いが戻ってきて、辛くも救い出された。

バタイユは、恋愛について書いたこの本に〈魔法使いの弟子〉と名づけます。でも、どうしてなのでしょうか?
続きを読む