2014年 今年の振り返り

今年1年の京都アカデメイアの主なイベント・活動をまとめておきます。

<1月>
・書評 野原慎司著、『アダム・スミスの近代性の根源――市場はなぜ見出されたのか』、京都大学 学術出版会/上野大樹

<2月>
・批評鍋 第8回『学力幻想』(小玉重夫、筑摩書房)

<3月>
大学改革、どうしてこうなった!?―「京大騒動」から見る大学のいま
・アカデメイアカフェ 「草食系時代」の婚活論
・書評 本田由紀著、『「家庭教育」の隘路―子育てに強迫される母親たち』、勁草書房/船越克真

<4月>
・批評鍋 第9回 『キャバ嬢の社会学』(北条かや、講談社)
京都アカデメイア塾 開始
・書評 立岩真也著、『造反有理 精神医療現代史へ』、青土社/ひねもす無為
――、香月真理子著、『欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち』、朝日新聞出版/村田智子
――、嶽本野ばら著、『もえいぬ――正しいオタクになるために』、集英社/――
――、金成隆一著、『ルポ MOOC革命――無料オンライン授業の衝撃』、岩波書店/浅野直樹

<5月>
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<6月>
・批評鍋 第10回『世界が土曜の夜の夢なら』、『ヤンキー化する日本』(斎藤環、角川書店)

<7月>
・書評 ミルチャ・エリアーデ著、 大室幹雄訳、『鍛治師と錬金術師』、せりか書房/師道新

<8月>
・夏休み特別ustream企画―京アカ夏まつり2014―京の真夏の教養三昧

<9月>
・アカデメイアカフェ 〈少子化問題〉は問題なのか?―これからの社会保障を考える―
・書評 河野哲也著、『境界の現象学――始原の海から流体の存在論へ』、筑摩書房/中森弘樹

<10月>
・批評鍋 第11回『弱いつながり-検索ワードを探す旅』(東浩紀、幻冬舎)
・書評 鷲田清一監修,カフェフィロ CAFE PHILO著、『哲学カフェのつくりかた』、大阪大学出版会/大窪善人
――、エリック・ホッファー著、田中淳訳、『波止場日記』、みすず書房/中島啓勝

<11月>
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<12月>
・批評鍋 第12回 『男子の貞操―僕らの性は、僕らが語る』(坂爪真吾、筑摩書房)
・書評 重田園江著、『社会契約論――ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』、筑摩書房/上野大樹
――、北条かや著、『キャバ嬢の社会学』、講談社/上野大樹
――、オルハン・パムク著、 和久井路子訳、『雪』、藤原書店/田中いくみ

今年の一番のニュースは、京都アカデメイア塾をスタートしたことでした。「大人のための教養塾」と名打った、新しいタイプの学習塾。大学や学校の外での「学び」の機会を広げていくという京都アカデメイアのプロジェクトをまた一歩前進させました。

好評の「批評鍋」は、計5回開催しました。教育、社会、批評、セクシャリティと、いろいろな分野の本を扱いました。
「アカデメイアカフェ」は、結婚、少子化、社会保障などをテーマに、ディスカッション・イベントを開催し、多くの方に参加いただきました。

その他には、京都大学の大学改革の動きを受けた報告会を開催しました。今年は、学校教育法改正をはじめとする、大学改革の大きな動きがありました。また、大学構内に私服警官が許可なく立ち入った上、学生に取り押さえられるという、「京大ポポロ事件」や、大学および教員が、不当な強迫行為を受け辞職を迫られるという事件(結果的には雇用は継続されることになったということですが)をはじめ、大学にかかわる事件が取り沙汰される一年でもありました。改めて、大学の存立や研究の意義、そして、大学と市民社会との関係を問いなおすことの必要性を痛感しました。

最後に、今年も、会員の皆さんからたくさんの書評をお送りいただき、ほぼ毎月1本のペースで掲載することができました。毎回さまざまなジャンルの本が紹介され、ユニークなコーナーになっています。

来年は、会員の皆さんとのコミュニケーションをより充実していくと同時に、新しい流れも取り込んでいきたいと思います。今後ともご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

大窪善人

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