新年度雑感

百木です。
あっという間に新年度になりましたね。ついこの前までお正月だったはずなのですが。数えてみると、京都アカデメイアも最初に始めてから今年で6年目になります。NPO法人になってからは3年目ですね。最初に始めた頃は、正直、このように長く続く取り組みになるとは想像していませんでした。

地道な活動をボチボチと5年間続けてきた結果、それなりに周囲での認知度も高まり、一応活動を続けてきた意味はあったのかなと思ったりしています。ここまで続けてこられたのも、京アカの活動に協力してくださった方々、応援してくださった方々のおかげです。改めて感謝申し上げます。

この5年間でいろんなことがありました。
うまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともあり、予想以上の成果が出たこともあれば、議論がこじれて後味が悪い結果になったこともありました。6年目を迎える今でも、活動は試行錯誤の連続で、ひとつの団体やプロジェクトを長期間継続していくのは大変なことだなとしみじみ感じています。

京都アカデメイアのメンバーは、大きな理念や方向性は共有しているけれども、個別の興味関心や志向性、知的なものへの向き合い方はそれぞれにバラバラな部分が大きく、何かにつけて意見がぶつかることも多いです。ひとつの企画を実行に移すときにすんなり物事が決まるほうが珍しいくらいです。それでも、それぞれ価値観の異なる意見でもメンバー間で率直にぶつけあって、議論し合いながら互いの妥協点を探っていくことができるのはありがたいことだと思っています。

個人的には今年度はまたフレッシュな気持ちでなにか新しいことに挑戦したり、あるいはその反対に、原点回帰的な読書会や勉強会などを企画できたらいいかなと考えたりしています。具体的なことについてはそのうちまたいずれ。
あとは昨年に立ち上げた京都アカデメイア塾をもう少し盛り上げていきたいですね。どうやったらもっと盛り上がるかなといろいろ考えていますが、まだこれだ!というアイデアを思いついていません。なにか良いアイデアがあれば教えてください。

しかし余談ですが、わずか正会員約20名、賛助会員約10名の団体で、常時の活動にコミットしているメンバーは3~5人程度で、だいたい月1回程度の活動で、基本的には大まかな理念や方向性を共有しているメンバーで構成されている団体を続けていくだけで、これだけの労力とエネルギーがかかるのだから、人口が何千万人とか何億人とかの国家をひとつの同質の集団としてまとめあげて存続させていくのなんてほとんど不可能にしか思えないというか、きっと相当な無理をしたうえに成立しているもなんだろうなと思えてなりません。それゆえにそこにはさまざまな軋轢や歪みが生じるのでしょうけど。別に国家でなくても、大企業とか大組織とかでもいいんですが、そういう単位のものは基本的に僕の理解や共感や愛着の範疇を超えたところにあります。

自分にできるのはせめて自分に目の届く範囲の物事を、地道にコツコツと続けていくことぐらいだなぁというのが正直な実感です。それだって(自分にとっては)十分にしんどいことなんだから。とはいえ、なんだかそういう呑気なことを言っていられない剣呑な状況が社会全体で進行しつつあるのもまた事実なのですが。
世界にはいろんな考えや価値観をもった人がいて、そういう人たちとなんとか一緒にうまくやっていかないといけないというのは本当に大変なことです。
京都アカデメイアを通じて、自分に何がどこまでできるのか、未だによくわかりませんが、とりあえず自分にやれる範囲のことを、自分なりのペースで地道に続けていこうかなと思っています。相変わらずそんなマイペースな感じですいませんが、そういうことでひとつ、今後ともどうぞよろしくお願いします。

(以上の見解も、あくまで京都アカデメイア全体ではなく百木個人のものです、ということをお断りしておきます。念のため)

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写真は鴨川(正確にいうと出町柳よりも少し北なので高野川)の桜です。個人的にはこのあたりが毎年の花見のベストポジション。

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