論点02日本を囲む三つの危機「安全保障基本法」制定を急げ(石破茂)の要約

京都アカデメイア塾「論文の読み書き」クラスの報告を兼ねて私が作った要約文を載せます。

【要約】
 中国と北朝鮮に不穏な動向があり、アメリカの抑止力が相対的に低下している現状では、日本による集団的自衛権の行使が容認されるべきである。ただし、国民の生命等を守るために、他に適当な手段がなく、必要最小限度の実力行使に限定されるべきではある。
 集団的自衛権の行使は、国連憲章でも明確に認められているものであって、憲法を改正せずとも憲法解釈を変更することで可能となる。とはいえ実際に行使するためには法律を整備しなければならない。武装難民が尖閣諸島に上陸したといったグレーゾーンへの対処を予め訓練しておかなければならない。合理性の見地から徴兵制は必要ない。政治家の覚悟こそが必要である。集団的自衛権を行使できるようになれば、日米同盟がより対等な関係となり、沖縄に集中している在日米軍基地の整理縮小に言及する権利を持つことができる可能性が生じる。

この論文を読むためには、集団的自衛権と個別的自衛権の区別なども前提として必要です。そうした下調べも含めて、これまで漠然としか見ていなかったテーマについて自分なりの意見を形成してもらいました。

 

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