アカデメイアカフェ 「草食系時代」の婚活論のまとめ

http://d.hatena.ne.jp/kyotoacademeia/20140318#1395146858で告知していたイベント、アカデメイアカフェ 「草食系時代」の婚活論を開催いたしました。そのまとめと議論の整理をしておきます。

プレゼンテーション資料

1.年齢別未婚率の推移
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図録▽未婚率の推移 (http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1540.html)より
* 日本の婚外子の割合は2%程度なので、事実婚の割合もそれほど多くないと考えられる2.未婚率上昇の原因
結婚へと向かわせる要因(伝統、生活上の必要性、価値観など)の減少
パラサイトシングル論
恋愛の自由化

3.婚活
少子化対策としての側面(赤川学vs山田昌弘)
婚活の種類…お見合い、知人の紹介、結婚相談所、サイト、合コン、自治体イベントなど

4.結婚の法的意義
人格的効果…同居義務、協力義務、扶助義務(生活保持義務)、貞操義務
財産上の効果…婚姻費用の分担、日常の家事に関する債務の連帯責任、夫婦別産制
その他の効果…相続、子の嫡出化、氏、姻族、成年擬制、生命侵害に対する慰謝料
離婚の方法…協議、調停・審判、裁判(民法770条の5つの理由)
離婚の効果…財産分与(清算、扶養、損害賠償)、子の扱い(親権者・監護者、面接交流、監護費用)

当日の議論のまとめ

    • 結婚したい? どちらでもよい? したくない?
    • 日本ではどうして事実婚が少ないの?
    • 結婚相手に求めるもの――子ども、収入、親密性、深い人間関係など
    • 男性に安定した収入がないと結婚に踏み切れない?
    • 婚活イベントの体験談――いろいろな人と話せるのはいいが、いきなり好きになるのはなかなか…
    • 婚活サイトは条件で絞りをかける一方で、文面から人柄を推測することもできる
    • 恋愛は結婚の前提?
    • 同じ人でも年齢を重ねるにつれて結婚観が変わる

 

補足

結婚と寿命の関係
当日の議論では未婚者のほうが長生きするという統計があるとの話が出ましたが、インターネットで検索しただけではその統計が見つけられず、むしろ未婚は寿命を縮めるというデータがありました。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1820.html

もし未婚が寿命を伸ばすという統計をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

女性の労働力率(M字カーブ)
現在ではM字型とは言えないほどになっています。

http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-02-01.html

法律婚と事実婚の違い
意外かもしれませんが、法律や制度の上では事実婚にデメリットがほとんどありません。考えられるデメリットは以下の2つくらいです。
  • 所得税や住民税の配偶者控除を受けられない
  • 相続が認められない

もっとも、この2つについても、夫婦ともにそれなり(103万円あるいは141万円以上)の収入があればどのみち配偶者控除が受けられないので同じことですし、相続が認められなくても遺言で遺贈すればよいことです(相続ではなく遺贈になると相続税の計算で少し不利ですが、5000万円以下ならそもそも相続税が発生しません)。社会保険(健康保険や年金)は事実婚でも不利になりません。事実婚の証明は住民票で夫(未届)または妻(未届)とするそうです。事実婚のデメリットは各種の家族割引や病院での身元引受人になれるかどうか、ひいては世間の目といった、はっきりとした制度とは別のところにあります。

アカデメイアカフェ 「草食系時代」の婚活論のまとめ」への1件のフィードバック

  1. ららら

    フランスは個人主義的自己責任の国なので事実婚が盛んなんでしょう
    本人同士の意思だけに支えられた結婚は、双方の意思や責任感が強くないと続かないと思います
    周囲の人間(世間様)に認められないと生きていけない上に、親方日の丸の日本人は
    披露宴で周りからの承認を得てから公的書類にサインした方が安心できるんでしょうね
    ただこのシステムだと、夫婦を中心にできる家庭を支えることが精神的に楽になると思います
    公や周囲からの承認は、周りや公からの庇護に繋がる面があるからです

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