京都アカデメイア

ホーム>>書評>>書評

P.F.ドラッカー著、
 『非営利組織の経営』

書評に戻る 修正 削除


書名:非営利組織の経営

著者:P.F.ドラッカー

出版社:ダイヤモンド社

出版年:2007


 

<本書のメッセージ>

・非営利組織の経営で最も重要なのは「ミッション」である。
・「ミッション」を実現するためには「戦略」が必要である。
・「戦略」を実践するためにはそれを体現できる「リーダー」が必要である。
・「リーダー」にとって重要なのは「コミュニケーション」「強いコミットメント」「行動」である。
・「リーダー」は「変革」を恐れてはならない。
・「イノベーション」は「変革」を避けては実現することができない。
・「ミッション」はシンプルかつ長期的なものでなければならない。
・「ミッション」に伴う「目標」は短期的かつ変化のあるものであって構わない。

などなど。
さすがドラッカー。メッセージが端的で分かりやすいです。



面白いなと思ったのは、「日本版へのまえがき」のなかでドラッカーが
「最古の非営利組織(NPO)は日本にある」と書いていること。
それは何かといえば日本のお寺だそうです。

「その他にも日本には無数の非営利組織があった。ある分野では日本がいちばん多い。それは産業団体であって、企業間、産業間、対政府の橋渡し役となってきた」とも書いてあります。

こういった産業団体は「非効率的」で「封建的」だという批判も多いのですが、アメリカ中心の金融バブルがはじけた今こそ、こういった非営利的な産業団体を見直すべきなのかもしれません。

(評者:百木漠)

更新:2012/06/14