発表者:小林哲也

第七回模擬授業 ロマン主義から決断主義へ


発表者:小林哲也

普段何気なく使われている「ロマンチック」「ロマン」「ロマン主義」といった言葉。こうした言葉で思い浮かべられているのはどういったことでしょうか。詩的な気分、恍惚の感情、非現実的な憧れといったものが(漠然と)考えられますが、今回の模擬授業ではこうしたロマン的感情・思考について一歩踏み込んで考えました。前半では、「ロマン主義」という言葉を一人歩きさせた立役者でもあるドイツ・ロマン派の思想と、反ロマン主義的な身振りとして第一次大戦後に出てくることになる「決断主義」についての講義をしました。講義では、有限性/無限性、あるいは現実性/可能性という軸上で、ロマン主義と決断主義が補完関係にあることを検討しました。その後、現代の状況にも引きつけながら、参加者を含めてディスカッションをしました。

発表レジュメ(PDF)