カテゴリー別アーカイブ: イベント

次回聖書読書会のお知らせ

聖書読書会担当の舟木です。

新年度の初回は4月15日(土)10:00~@京大サロンです。前回で「ヨブ記」が終わったので、今回からユングの『ヨブへの答え』に入ります。私が持っているのはみすず書房版ですが、別の訳でも結構ですので、『ヨブへの答え』をご持参ください。とりあえず冒頭から読んでみます。参照用に『ヨブ記』もあればなおよいかと思います。

【イベント】大学の外で研究者として生きていくことは可能か? Part.3

学外で研究者として生きることの可能性を探る「在野研究者」イベント、第3弾 開催!

大学には残らないけれど研究を続けていきたい。しかし、一口に「在野研究者」と言っても、その方法は研究分野・スタイルによって多種多様で、ひとつにまとめられるわけではありません。
このシリーズ企画では、毎回様々な「在野研究者」をゲストに、その可能性(と限界)についてみなさんと一緒に考えます。

ゲスト:波勢邦生(はせ・くにお)氏
1979年、岡山生まれ。京都大学大学院・文学研究科キリスト教学D1/キリスト新聞社・関西分室研究員。研究テーマは「賀川豊彦の終末論」。修論は「賀川豊彦の死後生観」。キリスト教を中心に広く宗教全般に関心あり。記者半分、研究半分で生活。アカデミズムに基づいた日本語キリスト教メディアの役割を最近ひまつぶしで考えている。趣味は、ネット/アニメ/メイドカフェ/UFO/神学/宗教学/終末論。最近けものフレンズについて原稿提出したら初の即時却下をくらったおっさんフレンズ。
5/13(土) 大阪なんば「現場の人が語るもっとアニメが面白くなる話」を企画中。https://jinbunsemi.wixsite.com/otarou

コーディネータ:大窪善人

日時:4月16日(日)14:00~16:00
場所:GACCOH(http://www.gaccoh.jp
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町63-17 (京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
参加費:500円
※ 事前予約は不要ですが、人数把握のためご連絡いただけると助かります。
kyotoacademeia@gmail.com まで氏名を明記のうえメールをお願いします。
主催:NPO法人京都アカデメイア

奮ってのご参加、お待ちしております!
 

アカデメイアカフェ「SNSから哲学する」を開催しました

向畑です。

3月24日の夜にアカデメイアカフェ「SNSから哲学する」を開催しました。

当日は10名ほどの参加者に集まっていただき、また初めての方も多く少し緊張しました。

以下内容のまとめと感想になります。

SNSから哲学する、ということで各人のSNS使用状況、SNSに対する考え方から議論はスタートしました。SNSと一言で言っても様々な種類があり、人それぞれの使い方をしています。今回のカフェでは主としてTwitterやFacebookのような不特定多数の人間にメッセージを発信できる機能を持つメディアをSNSとして取り扱うこととしました。LINEもSNSとして扱われますが主に特手の人間との連絡手段として用いている方が多かったので今回は区別することにしました。

匿名であることの意味、SNS上でペルソナ(仮面)を用いることから話題はSNSから拡張し、現実社会のことへと飛び火していきます。

まさしくこれが哲学カフェの醍醐味であり、ある入り口(切り口)から日常を掘り下げて行くことができたと思います。

個人的に面白かったのはペルソナにまるわるお話です。私たちは現実社会でペルソナを使い分けて、つまり「キャラ」を演じ分けているわけですが、ではSNSでは一体誰に向けた仮面を被っているのでしょうか?厳密に言えば世界中のどんな人ともつながり合うことができる空間の中で、私たちは一体どんな仮面を被って生きているのでしょうか。

またSNSにまつわる問題には私たちの社会に根ざす問題もあり、そこから海外との比較論に発展しました。興味深いのは前々回のアカデメイアカフェ「やらない偽善か、やる偽善か」でも日本と海外との比較の話になっていたことです。自分たちの文化、社会を理解するには「外」との比較が重要になるからでしょうか。

我々のSNSに関する問題は欧米では問題にならないとして、私たちの社会は欧米のように「直す」べきなのでしょうか?おそらくこの問いが今回のカフェの最も難しい問いだと感じました。システムを欧米から借りてきたものの私たちの心が、意識がまだ追いついていない。そんな事態からSNSは歪で、どこか変なものに見えるのかもしれませんね。

参加していただいたみなさんどうもありがとうございました。この度私の就職を機にアカデメイアカフェにも一区切り付けさせていただきます。全三回の開催でしたがとても楽しかったです。またどこかで開催することができればと思います。

哲学カフェについての雑感

こんにちは、京都アカデメイアの向畑です。

3月24日にアカデメイア・カフェ「SNSから哲学する」を開催するに当たり、宣伝を兼ねて哲学カフェについて多少ばかり参加、運営をした上で感じたことを伝えることができればと思います。

哲学カフェとは何か

哲学カフェとは何であるのか。具体的に何をするのかと言えば、テーマを決めて話し合う、それだけのことしかやってません。

哲学カフェはそもそも学問が研究機関としての大学に独占されていることに対して、より開かれて在るべきではないかという問題意識から始まりました。私個人的にも哲学は小難しい理屈ではなくもっと開かれて、そして「役に立つ」ものだと考えており、哲学カフェに参加、そして運営してきました。

哲学カフェは実践哲学的な試みだと紹介することが多いですが、実践的という言葉は何を意味するのでしょうか。理論の実践という意味なら哲学カフェで行われる対話が何かの理論に基づいて行われるわけではありません。臨床哲学という言い方もするそうで、ニュアンスとしては臨床という言葉の方がふさわしいのかもしれません。

哲学カフェとは何かという問いは結局哲学とは何かという問いです。哲学とは何かという問いに対しては本当に多くの答え、考えがあるとは思いますが、私はメタ的な次元で考えることだと思います。私自身を対象に捉えるような、私が生きている世界自体を一歩外から眺めるような思考が哲学的な思考ではないでしょうか。(メタという言葉自体が形而上学という意味ではあり、この説明は循環しているような気もしますが、単なる言い換えだとしてもメタ的の方が哲学的よりもわかりやすいような気がします)

なので哲学カフェもメタ的思考カフェです。普段自明のものとして過ごしている日常それ自体を対象にとり、考えることで哲学カフェはただの世間話とは一線を画すのです。

哲学は役に立つのか

役に立つ哲学という文言ほど胡散臭いものはありませんが、それでも私は哲学が役に立つと言いたいです。それは実学のように明日から使える知識ではありませんが、それでも私たちの底の方に溜まって豊かな土壌を形成してくれるのだと思います。

哲学の本質は考えることであり、考えることとは問題を持つことです。文献を理解することは問題を解決することに役立ち、必要なことですが最も大事なことは問題を持つことです。

哲学カフェとは問題を発見する場所、他者と問題を共有する場所であり、問題を解決する場所ではありません。しかし自分で考えることは紛れもなく哲学することであり、哲学カフェは私たちの心を耕すような営みではないかと感じています。

哲学カフェにおいて最も大事なもの

それは思考のアウトプット、つまり人に話すという行為です。自分の中で色々考えて、本も読んで何かわかった気になるのですが、いざ人に伝える段階になると考えていることの半分も伝わりません。話すという行為の中で思考が形を持ち、そして自分が理解していることを再確認させてくれるのです。

哲学カフェではそんなに難しい話はできません。諸学問の専門用語を使うことは控えてもらい、またどうしても必要な場合は説明を入れてもらうからです。普段難しい言葉を使う哲学書に対して不満を述べていても、いざわかりやすく直して話せと言われてもなかなかできないものですね。でもそこで話せることがその人に本当に身についている知識なのかもしれないと感じます。

長々と私見を述べてしまいましたが、これが私見であることは改めて述べてさせていただきます。今回の哲学カフェはSNSをテーマにしており、皆さんもある程度馴染みのあるテーマだと思います。入り口こそSNSですが、どこが出口になるかは見当がつきません。この見当のつかなさも哲学カフェの1つの魅力です。春の陽気に誘われて、少し考えてみる夜もいいのではないでしょうか。

3月24日、皆さんの参加是非お待ちしております。

【イベント情報】2月18日、国立人文研究所 KUNILABO 創立1周年記念イベント

国立人文研究所 KUNILABOさんが創立1周年記念イベントを開催されます。

国立市で人文学を学べる団体として発足した国立人文研究所、
その講座であるKUNILABOが発足して1年になりました。
それを記念して、金原瑞人さんをゲストにお招きし、翻訳の魅力、人文学を学ぶ楽しさをお話頂きます。
また、KUNILABOの次期講座の模擬授業も行います。

2017年2月18日(土) 13:30開場、14:00開演
会場: さくらホール(国立市東1-4-6 国立商協ビル2階)
参加費:800円(要予約
内容:
・金原瑞人氏講演会「翻訳家は裏切り者? 翻訳文化の陰で」
・トークセッション:金原氏&越智博美&河野真太郎
・ 2017年4月期模擬授業(佐々木雄大・松本礼子・藤元晶子)
詳細は: http://kuniken.org/ にてご確認ください。

模擬授業もあるそうなので、いままで気になっていた方もこの機会にぜひ!

また2017年4月開講講座も受講受付がスタート。
2017年4月期開講講座
哲学から日本美術、文学まで。関心のある方、お近くにお住まいのことはぜひ。

おすすめの記事
KUNILABO代表の大河内さんにインタビューしました
【リポート】KUNILABO開校記念イベント「いま、人文学を学ぶ」
 

【イベント】大学の外で研究者として生きていくことは可能か? Part.2

学外で研究者として生きることの可能性を探る「在野研究者」イベント。
大好評につき第2回開催です!

大学には残らないけれど研究を続けていきたい。しかし、一口に「在野研究者」と言っても、その方法は研究分野・スタイルによって多種多様で、ひとつにまとめられるわけではありません。

そこでこのシリーズ企画では、毎回様々な「在野研究者」をゲストに、その可能性あるいは限界についてみなさんと一緒に考えます。

今回は仲見満月さんをお迎えし、在野研究ならではの手法やスタイルなどについてお話いただきます。
在野研究について関心のある方はぜひ奮ってご参加ください。

ゲスト:仲見満月(なかみ・みづき)氏
昭和60年代生まれ。西日本東部の私立大学・人文科学系学部で東洋学を専攻。国公立大学の大学院・文理総合系の研究科に進学し、修士・博士課程と継続して同じ部局に在籍。専門は、中国古典文学からみた住居と民衆の宗教的儀礼を中心とする、東アジアの生活文化史。博士号を取得後、就職活動と平行して、2016年6月、はてなブログ「仲見満月の研究室」を開設。日本の大学院システムや文系院生の就職問題、院卒者のその後の生き方をメインテーマに、記事の執筆を開始する。また、大学院生の「アカハラ」対策や、ストレス解消法に関する読者投稿の記事がWebメディアに掲載される。(「アカハラ」からどう身を守る?学生・院生のためのメンタルヘルス対策」(2016年12月12日)、「私が辿り着いた最適なストレス解消法「無心ウォーキング」(2016年12月21日)、以上2件が「メンヘラ.jp」に掲載。)現在、経歴「真っ白」な博士のまま、学会や研究会に出席を続ける一方、ブログやTwitterをきっかけに、様々な研究者と積極的に交流を行い、在野研究者の可能性を模索している。

日時:1月28日(日)13:00~15:00
場所:GACCOH(http://www.gaccoh.jp
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町63-17 (京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
参加費:500円
※ 事前予約は不要ですが、人数把握のためご連絡いただけると助かります。
kyotoacademeia@gmail.com まで氏名を明記のうえメールをお願いします。

主催:NPO法人京都アカデメイア
 

前回のイベント
「大学の外で研究者として生きていくことは可能か? ~在野研究者のススメ~」を開催しました/10.24.2016
 

特別イベント「人類は人工知能にいかに立ち向かうのか~将棋とオセロから考える」のお知らせ

百木です。次回イベントのお知らせです。
今回は「人類は人工知能にいかに立ち向かうのか~将棋とオセロから考える」と題したイベントを開催することになりました。

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昨今、さまざまな面で話題になっている「人工知能」。将棋や囲碁でトッププロ棋士を人工知能が負かしたとか、現在の職業の3分の1は人工知能に奪われてしまうとか、小説や絵画を創造する人工知能が現われてきたとか、さまざまなニュースを耳にします。

人工知能の急速な発達がわれわれの生活を豊かにしてくれるという期待と、それがわれわれの社会を混乱に陥れてしまうのではないかという不安と、その両方を感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで、将棋好きの百木とオセロ好きの中森がファシリテーターとなって、人類と人工知能との付き合い方について考え、議論するイベントを開催したいと思います。将棋界とオセロ界の現状から見た「人工知能」について、簡単なプレゼンを経たのちに参加者全員でディスカッションをできればと考えています。

予備知識不要ですので、関心ある方はどなたでもご参加ください。
よろしくお願いします。

特別イベント「人類は人工知能にいかに立ち向かうのか~将棋とオセロから考える」
日時:11月27日(日)14~17時
場所:GACCOH(京阪出町柳駅から徒歩5分)
参加費:500円
ファシリテーター:百木漠(将棋アマチュア二段)、中森弘樹(日本オセロ連盟六段)

※当日参加も可能ですが、参加人数把握のため、参加ご希望の方は事前にkyotoacademeia@gmail.comまたは百木までご連絡いただければ幸いです。

「大学の外で研究者として生きていくことは可能か? ~在野研究者のススメ~」を開催しました

10月16日日曜日、在野研究者としてご活躍されている荒木優太氏をゲストにお招きし、大学の外で研究活動をいかに続けるかということをテーマにトークイベントを開催しました。

在野研究者として生きていくための具体的な知恵から、在野研究者の重要性まで幅広くお話しいただきました。
ゲストスピーカーの荒木さんをはじめ、参加者の皆さんからも活発に意見が出され、盛況のうちに終了することができました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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Academeia・Cafe「定時で帰ってもいいですか?」を開催しました

9月23日の19時から、アカデメイアカフェ「定時で帰ってもいいですか?」を開催しました。

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定時で帰りたいと思ったときに帰れないということが皆さん一度はあると思います。
今回のカフェでは「どうしたら定時で帰れるのか」ではなく、「なぜ定時で帰れないのか」「どうして定時で帰ることが問題になるのか」を考えることができました。

みんながみんな定時で帰りたければ、この問題は問題にならないはずです。
問題になるとすれば、勤務時間に割り当てられた仕事の量の問題になるでしょう。
毎日定時で帰れないほどの仕事量が与えられるとするならば、それは会社が改善に取り組まなければいけません。

そうではなく、「定時で帰らない」人がいるのです。それはどのような人でしょうか。
彼らは仕事に生きがいややり甲斐、充実感を求めます。仕事を通して自己実現を行う、そういった頑張る人なのです。

もちろんそういった人たちを否定するわけではありません。世の中全てがそういった人であれば同じく「定時で帰る」ことは問題にならないからです。

定時で帰らない頑張る人は社会的にも会社的にも好ましい人です。
日本社会では「耐えて頑張る人」や「居残りをして何かをする人」は子供のころから美徳とされているのではないでしょうか。(例えば部活動での居残り練習など)
だから帰らない人に対して帰りたい人が後ろめたさ、同調圧力を感じてしまいます。「やる気がないんじゃないか」とみなされてしまったらどうしようと感じてしまいます。

帰らない人と帰りたい人はなかなか意見を統一することがきません。意見をどちらかに合わせるのではなく共存するような方法を考えないといけない、というのが1時間半で今回のアカデメイアカフェが考えたことでした。

制度や労働環境などの知識・意見の交換だけでなく、働き方や仕事観まで踏み込んで話し合うことができてとても面白かったです。

議論はまだまだ続きそうでしたが今回は定時丁度の20時半で切り上げさせてもらいました。
参加していただいた皆様、ありがとうございました。