月別アーカイブ: 2024年3月

3/29「アカデメイア・カフェ 第15回 本が読める?読めない?」楽しかったです

こんにちは。村田です。

3月29日はイベント「アカデメイア・カフェ 第15回 本が読める?読めない?」に参加しました。
会員・古藤さんの来洛に合わせたこの企画、昨今もっぱらオンラインで集っている一同のオフ会的面もあり、お昼から始めて(私は途中参加でしたが)予定をややオーバーし、暗くなるまでお喋りは続いたのでした。
後半はイベントの主旨通り、それぞれ持ち寄った本を紹介し合ったり、本の内容だけでなくその周辺のことを語り合ったりできました。

会場となった時忘舎(https://www.jibohsha.com/)は、大正時代の精麦所跡に作られた建物。お庭も室内も飲食物も素敵。白川沿いの落ち着いた空間で文字通り時を忘れるようでもあり、「忘れ物を見つける」(※)ようでもあり(※今回のフライヤーにあったキャッチフレーズ、時忘舎ブログ「読書の秋」より借用)。オーナー・竹中さんによる、慌ただしく観光地化している京都の中でゆっくりものを考えられる場所を作りたい、土地の人のための場所を作りたい、という話も印象的でありました。「居場所作り」はこの日の隠れテーマだったかもしれません。

それぞれ旧交を温めたり新たな縁を結んだりできてよかったです。個人的にも、初対面の方とお会いできた一方で約20年ぶり(!)の友人と再会できたり。ぜんぜん変わってなかった! 京都は前日まで冬のような寒さでして「今年は桜の気配がまったくないなあ」と言っていたのが、この日突然温暖になり白川沿いのソメイヨシノも見ることができたのでした。

京アカメンバーテレビ出演(シェア歓迎)

京都アカデメイアの正会員、河合翔さんが、NHKの新番組「toi-toi(トイトイ)」にレギュラー出演されます!

https://www.nhk.jp/p/ts/72L62Z715X/episode/te/MPWR8X85LZ/

放送日は3月29日(金)夜の10時30分~、Eテレです(再放送は4月4日14時35分~)。今年いっぱいは特番で、年に何回かの放送になる予定とのことです。初回の主人公はいきなり河合さんです。重い言語障害がある河合さんが、体当たり芸人みたいなこともやり、MCみたいなこともやり、モデルみたいなこともやっちゃうという、テレビ史上前代未聞のぶっ飛んだ企画とのことです。河合さんらはただ番組に出演するだけじゃなく、番組制作委員として去年から番組作りにも関わってきたとのことです!テレビやNHKのイメージが変わるかも!?
3月29日、恐る恐る(?)ご覧ください(笑)…….いやいや、どうぞお気楽に、楽しんでご覧いただければ嬉しいです!
周りのご友人・お知り合いにもどんどん口コミしていただければ幸いです。番組をみてくださったあとも、SNSなどで感想などをシェアしてくださると嬉しいです!

 

 

3月29日に京アカ・カフェ@時忘舎(左京区岡崎)開催します

アカデメイア・カフェ  「第15回 本が読める? 読めない?」久々にやってみます!

【日時】 2024年3月29日(金)13:30~18:00
※時間内お好きな時間にご来場ください。
※偶然その時間を共にした人と知り合うようなゆるい感じで。
【会場】   時忘舎(左京区岡崎)  https://www.jibohsha.com/ 
※詳細アクセスは下記
【趣旨】   好きな本の紹介をいただきながら自己紹介を。最近あまり本が読めないという方は読めない理由などを。久しぶりの方、初めての方、オンライン上でしか会っていない方のオフ会をかねて。
【企画】   時忘舎 元オーナー竹中さん + 古藤隆浩(仙台在住)
舟木徹男さんもいてくださいます。
【費用】 時忘舎さんでドリンクなどの注文をお願いいたします。
(竹中さんより)
オーガニックランチ+コーヒー 2110円(税込)
オーガニックケーキ類 600~700円(税込)
コーヒー単品 680円(税込)の範囲ぐらいです。
※今回は、竹中さんのご配慮でビジター料金などは不要です。
【申込】   人数把握のため、前日までお名前と参加予定時間をお知らせください。
(申込アドレス)    kyotoacademeia@gmail.com
(問合せ先) 古藤隆浩 koto@tfu.ac.jp
【会場アクセス 】  606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町56-1 時忘舎
(最寄駅)  ①京都市営地下鉄「東西線」東山駅出口①より徒歩約3分
➁京都市営バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」より徒歩約3分
(地図) https://www.jibohsha.com/access-contact
【アカデメイア・カフェとは】
テーマをひとつ決めて、皆で自由に語り合う集まりです。あまり堅苦しい雰囲気にするつもりはなく、集まったメンバーでざっくばらんにわいわい話せれば、と思っています。
はじめて参加される方大歓迎。京都アカデメイア メール会員(会費は無料です)として登録してください。

本の紹介:『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』

村田です。本の紹介です。

岡真理『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』(大和書房、2023)

現在起こっていることが歴史的文脈の中で説明されています。現在起こっていることを「憎しみの連鎖」「暴力の連鎖」という紋切り型で捉えてはいけないということ、なぜならそれが「ヨーロッパがユダヤ人にパレスチナを植民地として(勝手に)提供する」という植民地主義に由来する一方的な支配に発しているからということ、イスラエルの国際法違反が放置され続けてきたこと、など。市民ができることとして、抗議のためのBDS運動(ボイコット、投資引き上げ、経済制裁)にも触れられています。

本の紹介:『島崎こま子の「夜明け前」―エロス愛・狂・革命』

村田です。

読んだ本を京アカで紹介したいなと思うことがあり、京アカサイトには書評コーナーもあるのですが、書評コーナーで論じるにはちょっとハードル高いなという場合も多々あり、単に人に勧めたいなとかひと言読書記録を残しておきたいなという場合にこちらのブログに投稿していくこととします。
(他の会員の皆さんの紹介本も知りたいです。)
(書評のほうも随時募集中です。)

梅本浩志『島崎こま子の「夜明け前」―エロス愛・狂・革命』(社会評論社、2003)

ちょっと前に知って読んだ本。「島崎藤村がその姪と関係した末にその顛末を小説に書き渡仏した」ということは文豪ゴシップ的に知っていて、「けしからんやつやな」くらいに思っていたのですが、本書は、藤村とこま子を身勝手な文士と悲劇の女性としてでなく、アベラールとエロイーズになぞらえ、『新生』や『夜明け前』を二人の共同制作のように読むという本でした。 推測の部分も多いようですが、こま子のその後の人生(京大の学生運動に関わっており特高の監視も受けていた)については知らないことだらけで驚きました。

京アカスーパー銭湯積読解消会と解消した積読

おひさしぶりです。京アカ会員の村田です。
昔はときどきブログを書いていましたが、数年ログインしていませんでした。
またときどき書こうと思います。

先日京アカメンバーの、
「スーパー銭湯に行って積読を解消する」
という企画に参加してきました。
といっても、めいめい好きなタイミングで風呂に入り、専用スペースでそれぞれ持参した本を読んだり勉強をしたりあるいは備え付けの漫画を読んだり昼寝したりする、というだけのイベントです。
しかし、皆がいると思うだけで諸々捗り大変よかったです。「対面」のイベントも久々でありました。

皆、好きなときに来て好きなときに帰ります。私は昼過ぎに来て深夜までいました。
持参した本は以下の通り。積読解消状況を紹介してみます。

・新日本古典文学大系『中世日記紀行集』(岩波書店)から「中務内侍日記」:
一年くらい積んでいた本。昔に古文の入試問題で一部読んで長年気になっていたのがやっと読めました。

・『テーマで読み解く中国の文化』(ミネルヴァ書房):
仕事で読む必要があった本。2章分読めました。

・『巨人出口王仁三郎』(現代教養文庫):
数か月積んでいる本。現地では読めませんでしたが行き帰りの電車で少し読みました。

・『これが現象学だ』(講談社現代新書):
数か月積んでいる本。持ってきたものの読めませんでした。
しかし、「積読の中からどれを持ってこようか選ぶのが楽しかったからOK」「家から移動させたことに意義がある!」と皆と話しました。(その後無事読み始めることができました)

・番外)『ママレード・ボーイLittle』
スーパー銭湯においてあった漫画。3巻くらい読みました。
90年代の少女漫画『ママレード・ボーイ』の続編ですが前作の登場人物が大人になっていました。

途中、食事やデザートを皆でとりながらお喋りしました(これも自由参加)。皆の積読本も紹介してもらいました。普段読まないテーマの学術書や気になる小説を教えてもらい、「積読解消会に行ってまた積まれる本が増える」事態となりました。風呂もよかったです。

京アカ 哲学・思想系読書会『愛について~アイデンティティと欲望の政治学』いよいよ最終回

竹村和子著『愛について~アイデンティティと欲望の政治学』岩波書店、2002年 をゆっくりじっくり読み進めてきた、酒井麻依子さん企画・主宰の京アカ 哲学・思想系オンライン読書会。
この1年間、「個別的な物語と集合的な物語」「一つの事実性の解体」「語りえない声、聞きとれない声」「差異と同一化(個別と普遍)」「翻訳の(不)可能性」「承認と再配分」「アイデンティティの中断」など考えがいのあるテーマにたくさん出会いました。
昨日も「汚染されている普遍」、女と男のように「非対称的で不可逆的な関係」が「語りえぬものを聞く」「聞きえぬものを語る」交通が成り立つ可能性、普遍が成り立たない個別性・他者性に気づきつつも普遍を求め続けることで普遍の変容の可能性などが提唱されていました。次回は最終節「狂気の再演」~タイトルだけでも何が書いてあるのだろうとワクワク。

4月以降、本を変えてほぼ隔週水曜日19:30~にZoomで開催予定。どなたでもご参加大歓迎(無料)。 お問合せは kyotoacademeia@gmail.com まで!

京アカオンライン輪読会『昭和史 新版』開戦前夜を一緒に味わいませんか

京アカオンライン輪読会 毎週土曜日20時~  昨年12月からは、遠山茂樹・今井清一・藤原彰『昭和史 新版』(岩波新書、1959年)を読んでいます。ここまで、大正デモクラシーから、世界恐慌、治安維持法、満州事変、五・一五事件、国際連盟脱退、二・二六事件を経て、日中戦争開始、国家総動員法制定などの時代を味わって来ました。
何度か引き返す道があったのに、経済情勢、国際情勢、政党・官僚・軍部・天皇などの国内政治情勢、思想統制・迎合、無作為・偶然などさまざまなパワーバランスで戦争という道を選択するリアルを読みやすい文体で味わっています。
次回3/16(土)20時~は、近衛新体制、大政翼賛会、日ソ中立条約などの太平洋戦争開戦前夜の頃を読みます。
どなたでも参加できます(無料)! お問合せは kyotoacademeia@gmail.com まで!