『インスタグラムと現代視覚文化論』:インスタグラムに崇高はあるか?

大窪善人

 

おそらく本邦初となる、インスタグラムについての本格的な研究書が出ました。
本書は、ロシア出身のメディア理論家であるレフ・マノヴィッチの論文パート(左開き・横書き)と、それを踏まえた日本の書き手による論集パート(右開き、縦書き)からなるユニークな構成になっています。
 

インスタグラムの魅力とは

2010年に登場したインスタグラムは、いまや世界中で4億人以上のユーザー数に達し、毎日8000枚の写真がシェアされているといいます。それほどの人気を集めている理由とは、何なのでしょうか。 続きを読む

阿部祐太『バウハウスとはなにか』 :モダニズムの多様性とその挫折

大窪善人


バウハウスとはなにか
阿部祐太
阿部出版(2018-01-20)

 
「バウハウスへの応答」展が、京都国立近代美術館で始まりました。
1919年にドイツ=ワイマールで設立された総合芸術学校・バウハウス。来年の100周年にあわせて開催される「バウハウス100ジャパンプロジェクト」の一環だということです。

「バウハウス」という名前自体は、日本でもよく知られています。しかし、それが何かと問われると、意外と難しいのではないでしょうか。「バウハウスとはなにか」。バウハウスとは「実はよくわからないものだ」というのが、著者の”とりあえずの”答えです。では、なぜバウハウスはわかりにくのでしょうか。
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