月別アーカイブ: 2013年4月

”カピバクさんに聞いてみよう!” 第2回の収録・生配信を行いました

先月スタートした京アカUstream” カピバクさんに聞いてみよう!”第2回の収録・生配信を行いました。今回のテーマは「就活」。

話題一覧:

○前編:「就活」の論点
・就職活動の採用基準のブラック・ボックス化している/どうして落ちたのかわからない
・学生負担が過大/とくに地方在住だと大変
・就職活動が学業を阻害している
・自己分析の問題点/考えると鬱になっていく。自分はダメなんじゃないか
・ハイパーメリトクラシー/自分の人格全部が評価の対象に―
・コミュニケーション能力/マジックワード化してよくわからないものになってるんじゃないか
・産業構造の転換/モノ作りから情報・サービス産業へ。でもいまの日本人に向いてるの?
・自己啓発/就活がしんどい人は就社してからもしんどいよ
・ブラック企業/若者の夢や理想への渇望をコントロールして上手く利用してるんじゃないのか
・日本の長時間労働は世界トップクラス、他方、労働生産性は先進各国最低水準
・やりがいの搾取/ひどい労働状況なのに抗議の声が上がらないのは―
・再帰性/自分を自分で根拠づける→つきつめると根拠がない。しかし、就活では再帰的な自己分析が求められる、自分探し、びほう策としての「キャラ」的作法、給料が目的だと割り切る、しかし根本的な解決策は―

○後半:就活と学びの関係
・大学・学校での学びは就活に役立つか?
・大学教育の職業的意義は?
・自分にとって何が重要なのかという軸を見つけるのが大学での学びじゃないか?
・就活と学びは対立しあうのか?
・就活が充実している人は勉強でも充実している人!?
・大学が企業や社会のニーズをくみ取ってないことが問題なのか? むしろ、大学が企業や社会の原理に近づき過ぎていることが問題なのではないか?
・学びの貧困化は長期的には産業の貧困化につながるんじゃないか
・就活のオルタナティブは―
・自分の頭で考えることが大切

ご視聴いただいた方、コメントいただいた方、ありがとうございました。今回話してみて改めて就活問題が根の深い問題だと実感しました。就活に没入してまずいことのひとつは、就活をして内定を得るという以外の選択肢が見えなくなってしまうことです。思い詰めるあまり自ら命を絶ってしまう就活生も少なくないようです。しかし、もちろん、就活がうまくいかなかったとしても死んでしまうわけではありません。日本国は国民が最低限度の文化的な生活を営む権利を保障しています。その意味では、「就活」というゲームは、いつでも降りることのできる自由なゲーム(百木さんによると「クソゲー」)ではあるわけです。

さて、次回の配信は、これまでとガラッとテーマを変えた企画を準備中です。
次回もお楽しみに!

【おまけ】百木さんを地元の祭りにご案内。桜がなんとか待ってくれました。

f:id:kyotoacademeia:20130413124042j:image:w360

f:id:kyotoacademeia:20130413124549j:image:w360

f:id:kyotoacademeia:20130413124625j:image:w360

大窪善人

Ustream番組、「カピバクさんに聞いてみよう!」の告知です

f:id:kyotoacademeia:20130405150521j:image:w640

日本経済の状況が依然厳しく企業業績も成長が難しい中、「就活」の話題が巷を騒がせない日はありません。内定、エントリーシート、リクルートナビ、自己分析、インターンシップ、コミュニケーション能力、ブラック企業などさまざまな言葉が飛び交っています。

今の就活のリアルとは?
人生を台無しにしない就活のためにはどうしたらいいのか?
そもそも、どうして就活をしなければいけないのかなど、
ここでしかできない話をカピバクさんに聞いてみます!

京アカUstream “カピバクさんに聞いてみよう!”第2回 「『就活』をはじめる前に知っておきたいこと」
2013年4月13日(土),午後2時~

出演:
カピバクさん(百木漠)
大窪善人

Ust URL:http://www.ustream.tv/channel/moriouju-test

新しい知の交流スペース「GACCOH」に行ってきました。

百木です。
先日、出町柳にできた新しい「知的交流」スペースである、GACCOHに行ってきました。

僕がGACCOHを知ったきっかけは、大学の掲示板に貼られていた、ゲンロンスクールの中継イベントの告知ビラでした。ゲンロンスクールとは、東浩紀さんが始められたゲンロンカフェで行われている連続講座で、これを全国各地のカフェなどで中継するイベントが行われています。そのうち関西での中継が行われているのがGACCOHで、誰でも1500円(友達を連れてくれば1000円!)で参加できます。

僕は第2回目の東浩紀さんの講義「『一般意志2.0』とその後」と、津田大介さんの講義「ウェブで政治を動かす!実践編」に参加してきました。どちらの講義も面白い内容だったのですが、さらに良いなと思ったのは、東京にあるゲンロンスクールと全国各地の中継スペースがウェブ放送で繋がっていて、講義後に中継スペースからも講師に質問ができるということです。これまでの公開講座などは、現地に行かなければその講義を聞いたり講師に質問したりできなかったところが、現在ではインターネットを使って、別の場所にいてもリアルタイムで授業を聞き、質問をすることができる。僕のような地方に住む者にとってはありがたいサービスです。これはまさに新しい「ガッコウ」の仕組みだなと思いました。

f:id:kyotoacademeia:20130401232648j:image:w360 ゲンロンスクールの中継はこんな感じ。

f:id:kyotoacademeia:20130401232647j:image:w360 GACCOHにあったぬいぐるみ、かわいい。

GACCOHのスペースはとてもキレイでオシャレでした。管理人さんが自分の手で改装したそうで、カフェのような心地よい空間でした。京都アカデメイアに足りないのは、このオシャレさとポップさだなぁと感じました(笑)京都アカデメイアのustream放送を行っている部屋などは、もっとごちゃごちゃとしていて、いわば「学生寮」や「部室」のようなスペースです。GACCOHは、一階がイベントスペース、二階がustream放送や本置き場のスペース、三階が居住スペース(三名ほどが暮らしている)になっているそうで、イベントスペース+情報発信スペース+シェアハウスという最先端の流行を押さえた素敵空間だなと思いました。ちなみにホームページもオシャレです。

f:id:kyotoacademeia:20130401232646j:image:w360 2階のスペース。ここでustをやりました。

f:id:kyotoacademeia:20130401232714j:image:w360 たくさん本があって素敵。借りることもできるようです。

ゲンロンスクール終了後は毎回、参加メンバーで感想を話しあうustream放送をやっているそうで、そういうところもいいなと思いました。ust放送は毎回、関西クラスタのメンバーが視聴しているらしく、和気あいあいとした雰囲気でした(僕もついでに出させて頂きました。京都アカデメイアとはまた違った雰囲気の会話ができて楽しかったです)

GACCOHでは今後もゲンロンスクールの中継イベントを続けていくほか、勉強会・読書会などの開催や、日曜日の英会話レッスン、関西クラスタの集まりなどが定期的に行われているようです。関心のある方はチェックされてみてはいかがでしょうか。GACCOH LIBRARYの試みも良いですね。

お互い近い場所にいて同じような関心を共有しているわけですし、京都アカデメイアとのコラボイベントなども企画してみても良いかもしれません。僕もまた時間のあるときに顔を出させて頂こうと思います。