月別アーカイブ: 2022年6月

京アカオンライン輪読会 次の本は親鸞・唯円『歎異抄』

舟木です。水曜夜の京アカオンライン輪読会ですが、次に読む本はみなさんに投票していただいた結果、1位の親鸞・唯円『歎異抄』と決まりました(6票)。2位は和辻『風土』と世阿弥『風姿花伝』(5票)、3位が九鬼周造『いきの構造』(4票)でした。

そんなわけで、7月6日(水)20:00より、『歎異抄』輪読会を開始します。訳本はそれこそ無数にあります。どれでも結構ですのでご用意ください。ネットでも現代語訳がけっこうあるようです。私の手元にあるのは梅原猛訳(講談社)と石田瑞麿訳(中央公論社『日本の名著』)、その他いくつかです。前提知識は一切不要、ときどきの参加・飛び入り参加も歓迎、どなたでも予習なしでご参加いただけます。浄土真宗の祖の言葉に耳を傾けて暑い夏を乗り切りましょう。 なお、『歎異抄』が終わったのちは、次点の和辻 or 世阿弥を最有力候補として予定しておきます。お問い合わせは京都アカデメイアkyotoacademeia@gmail.comまで。

 

『言語哲学大全』読書会7月22日(金)13:00-16:00

7月22日(金)の『言語哲学大全』読書会の告知です。

次回の『言語哲学大全』読書会は7月22日(金)13:00-16:00です。2章3節の途中まで読みました。次回は2章全体を仮目標とします。なぜ哲学は言語による自己言及を必要とするのか。また、人間は自然と接続しているのか。田島正樹先生と議論が伯仲しました。全くの初学者でもどうぞご参集ください。お申込みは京アカ kyotoacademeia@gmail.com まで。

以上どうぞよろしくお願いします。

 

輪読会で次に読みたい本に投票してください!

正会員の舟木です。昨日で終了した中江兆民『三酔人経綸問答』につづき、京アカ輪読会では別の本にとりかかる予定です(早くて再来週の水曜スタート)。

次に読む本の候補を昨日ご参加のみなさんに挙げてもらいました。そのなかから、長すぎず、入手しやすそうなものをピックアップしました(ほぼ作者五十音順)。複数回答歓迎(五冊まで)ですので、「①と③と⑤がいい!」みたいな形で希望の番号をkyotoacademeia@gmail.comまでご連絡ください。すでに何人かからお返事いただいています。何日か待ってみて、票数の多いものを次の本として選びます。

もちろん、リクエストした本に決まったからと言って毎回参加しないといけない、なんてことはないです。いろいろ忙しいのはみなお互い様ですので、どなたでも、ご無理のないペースでご参加ください。

①新井白石『折りたく柴の記』:江戸の才人新井白石の自伝。中江兆民の「三酔人」と同じく桑原武夫による現代語訳あり。
②岡倉天心『茶の本』:本輪読会で以前に扱った新渡戸稲造・内村鑑三と同世代の文化人。茶道の聖書。訳本いろいろ。英文つきなら講談社学術文庫。
③河上肇『貧乏物語』:戦前の代表的経済学者が貧困の発生構造を解明した名著。岩波文庫のほか、佐藤優が解説した講談社現代新書版もあり。
④E.H.カー『歴史とは何か』:歴史家カーの名講演。清水幾太郎訳の岩波新書のほか、最近は新訳も出た模様。
⑤九鬼周造『いきの構造』:「いき」と「やぼ」のいき。日本哲学の古典。岩波文庫、講談社学術文庫など。
⑥『古事記』:いっそのこと思いっきり古い方に針を振るのもアリかと。訳本各種あるが、三浦佑之訳(文春文庫)が手堅いか。
⑦同じラインで『風土記』。訳本いろいろ。全部は長いのでどこかの国をピックアップするか。
⑧渋沢栄一『論語と算盤』みぃはぁですが、次の一万円札の顔の人。日本の近代資本主義を作ったと言われる。ちくま新書に訳本あり。
⑨親鸞(述)・唯円著『歎異抄』:浄土真宗の祖、親鸞の言葉が収められた本。太平洋戦争時に戦地に持って行った学徒も多いらしい。訳本無数。
⑩世阿弥『風姿花伝』演劇論の古典。「秘すれば花」というフレーズのみ知られているが意外と読まれていない。訳本各種。
⑪二宮尊徳『二宮翁夜話』:ながら勉強の元祖のおじさん。疲弊した農村の改革に成功した二宮翁が残した教訓。訳本は中公クラシックスなど。
⑫レーニン『帝国主義』:ロシアを知るにはロシア革命の主役たるこの人の本も必読か。訳本いろいろ。
⑬和辻哲郎『風土』:京都学派の古典。比較文化論の名著。
⑭樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』:たまには小説もよいかも。版元いろいろ。

以上です。ご連絡お待ちしております。