イベント」カテゴリーアーカイブ

京都散策イベント開催決定!

ただ集ってプラプラするだけの会をします。秋の土曜日にお暇な方はどうぞ。
普段オフラインで集まらない&あまり身体を動かさない京アカなので、それらの機会にしようという主旨ですが、非会員の方もどうぞ。

・日時:11月16日(土)12:30~夕方頃まで
・集合場所:京阪電車 清水五条駅 南東出口(半兵衛麩の大きな建物があるところ)

・途中参加・途中離脱自由。
・現在、希望のスポットとして、安井金毘羅宮・五条通近辺の清水焼関連スポットが挙がっています。
・昼食は各自で。
・歩く量は集まった人々の体力次第で。

参加ご希望の方、ご質問のある方は、
kyotoacademeia@gmail.com まで。ドタキャン可です。

チラシのPDFファイル

京アカ輪読会の次の本は 井筒俊彦『イスラーム文化』(岩波文庫)です。10月26日(土)20:00~

京アカオンライン輪読会では、10月26日(土)20:00より、井筒俊彦『イスラーム文化』(岩波文庫)を読みます。お試し参加、ときどきの参加も歓迎です。どなたでも無料で参加できます。お問合せはkyotoacademeia@gmail.comまで!

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京アカ オンライン茶話会 10/12(土)開催します

1年ぶりに、京アカ・オンライン茶話会を開催したいと思います。
おひとりワンテーマずつ持ち寄って、おしゃべりしてみませんか。
今関心のあること、近況、やってみたいこと、気になる本や映画など話題は何でもOKです。
参加者の前で話してみたら、何かが起きるかも。

【日時】2024年10月12日(土)20時~22時30分 〔19時50分から入れるようにします〕
【事前申込】メーリングリスト登録の方は不要。
メーリングリストで10/11ごろZoomアドレスをお知らせします。
メール会員外の方は、下記まで10/11(金)までにお申し込みください。
(会員外の方の申込先) ibashoasile@gmail.com (担当:京都アカデメイア 古藤)
【参加費】無料 途中入退室自由

※対面のイベント(京都東山散策を予定)も11月下旬に予定されています。

ブルデュー『話すということ: 言語的交換のエコノミー』読書会(隔週月曜日20時~)が始まります

こんにちは、正会員の酒井麻依子です。
これまでのオンライン読書会でジュディス・バトラーの『触発する言葉』の序文を読んできましたが、無事に終了しました。
次回からは、ピエール・ブルデューの『話すということ: 言語的交換のエコノミー』(稲賀繁美 訳 藤原書店)を読みます。  https://www.fujiwara-shoten-store.jp/SHOP/9784938661649.html

(本の紹介)ソシュールにはじまる現代言語学の盲目性を、ハイデガー哲学の権威主義を、アルチュセール派マルクス主義の正統性の神話を、言語の社会的機能の視点から暴き、理論的言説が魔術的言説に他ならぬことを初めて喝破しえた衝撃作

範囲はこれから相談するところです。
新しい本に進むに伴い、日時を隔週の月曜日20:00-21:30に変更します。
初回は9月30日(月)です。
※初回は間に合わない方も途中から参加していただいて大丈夫です。
参加を希望される方は、京都アカデメイア kyotoacademeia@gmail.com にご連絡ください。

次の京アカ輪読会はダグラス・ラミス『戦争するってどんなこと?』(平凡社)です。

京アカ輪読会では8月24日(土)20:00より、ダグラス・ラミス『戦争するってどんなこと?』(平凡社2014)を読み始めます。元沖縄海兵隊員の政治学者が戦争について易しく説き明かします。予習も予備知識も不要、お試し参加も歓迎。どなたでも無料で参加できます。本は各自でご用意下さい。お問合わせは kyotoacademeia@gmail.com まで!

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『渋江抽斎』輪読会も残すところあと2回

森鷗外著『渋江抽斎』(岩波文庫、青空文庫)の輪読会も先週土曜日で9回目、119話中98話まで読み終え、残すところあと2回。意外に(?)楽しめています。
鷗外が『武鑑』という古書を収集していると、鷗外も気づいた『武鑑』の誤りを指摘していた渋江抽斎を知ります(その4)。医者で官吏で哲学文芸にも秀でているという自分と同じ道を歩いた人だと知り(その6)、抽斎について調べたこと子孫から聞き書きしたことを書いていくスタイル(史伝もの)です。ただ、抽斎のまわりにいる人の記述がとても多く、半分もいかない53話で抽斎は没します。
それ以降は、残された妻・賢母で泥棒に裸体で熱湯をかけた武勇伝(その61)をもつ五百(いお)、先妻との間の子でやんちゃで座敷牢(その46)に閉じ込められそうになった青年時代を送る優善(やすよし)=優(ゆたか)、美形ではないが美声で長唄の師匠になる陸(くが)、水木(みき)などの娘、専六=侑(おさむ)、英語が堪能で高等師範学校の学業がつまらず(その97)教師を辞めて慶應義塾に編入する(その100)成善(しげよし)=保(たもつ)をはじめとする周辺人物の記述にますますページが割かれます。家族に限らず、津軽藩関連、医師仲間、学者仲間、芝居系、近所の人などのエピソード満載。
多くの登場人物を楽しめるうえに、人物紹介ではその人の別名をたくさんあげ、転居も多く、一人の人のさまざまな顔も楽しめます。ちなみに、私は森枳園という人のエピソードに惹かれました(その28・95)。
参加者の谷村さんが整理してくれた関係図は参考になります。

森鷗外による渋江家のまとめは東大デジタルアーカイブにあり。鷗外以外に今まで登場人物全員を一覧図にした人はいるのだろうか。きっとどこかにそんな余裕のある人がいるんだろうな、そういう遊び心のある人になりたいのような気持ちになれる幕末明治の多彩な人々の生き方を味わえる輪読会です。
ご関心のある方は、京都アカデメイア kyotoacademeia@gmail.com まで。(紹介:古藤隆浩)

 

 

宮本輝『灯台からの響き』のなかの森鷗外『渋江抽斎』

6月1日(土)20時からのオンライン輪読会で読み始める森鷗外『渋江抽斎』が、
宮本輝『灯台からの響き』(集英社)という小説に出てくると知り読んでみました。

主人公(康平)が友人から薦められて読み始めるくだりでは、
「実在した渋江抽斎という江戸時代の学者の周りにいた人々の履歴や、どうでもよさそうなエピソードや、その係累のそれぞれの個性や特技などが事細かく描かれていて」
「退屈で、……何回その文庫本を放り出そうとしたかしれない」
「だが、最後の数ページにさしかかったときき、康平は、ひとりの人間が生まれてから死ぬまでには、これほど多くの他者の無償の愛情や労苦や運命までもが関わっているのかと……」
という紹介でした。

その他の箇所でも
「自分が知り得たものをありのままに書いたればこそ、優れて史伝文学となった」
「『渋江抽斎』のように調べに調べて書いたら……」
「『渋江抽斎』は、夥しい死というものの羅列と言ってもいいくらいだ。……しかし、死んでも消えないものを残していく」
などの記述があります。

渋江抽斎やそのまわりの人々への森鷗外の関心を、輪読会で一緒に読む人たちや自分の関心と重ね合わせれば読み進められる!?
予習不要な輪読会ですので、『渋江抽斎』じたいはその場で味わおうと思います。
お気軽参加者募集中。ご関心のある方は京都アカデメイア kyotoacademeia@gmail.com まで。

6月1日(土)20:00より、森鴎外『渋江抽斎』の輪読会を始めます

京アカオンライン輪読会では6月1日(土)20:00より、森鴎外の史伝『渋江抽斎』の輪読会を始めます。どなたでも参加できます(無料)。
予備知識も予習も不要、一回だけの参加も歓迎です。本は各自でご用意下さい。お問い合せはkyotoacademeia@gmail.comまで!

森鴎外の史伝『渋江抽斎』

 

『昭和史 新版』読み終わりました

京アカオンライン輪読会は昨年12月からの 遠山茂樹・今井清一・藤原彰『昭和史 新版』(岩波新書、1959年)が5月18日で読み終わりました。「新しい戦前」というコトバも使われ出しているこの時期に京アカのメンバーと読め、考えを深める楽しい時間を過ごせました。個人的にいまとくに印象に残っている内容は下記の6点です。

・明治維新以来の「帝国主義」~国外の植民地・領土を増やしていくことが豊かになる道という価値観(満州の夢!)が、農村の凶作、世界大恐慌などでリアルに感じられていたのか。

・自由民権運動の流れを汲んだ大正デモクラシーの時期はいまと遜色ない進歩的・民主的思想や軍縮思想も生まれていたが、政府側がコソコソと少しずつ進めてきた団体活動の取締や新聞雑誌や個人の思想への統制のために、開戦、国家総動員体制に公然と異を唱えることができなくなった。

・張作霖爆殺、盧溝橋事件、五一五事件など軍部の「やったもの勝ち」を許してしまう、だらしない政党政府・藩閥政府内部のパワーバランス。二二六事件で鮮明になる陸軍の皇道派と統制派の争い。ノモンハン事件、ミッドウエー海戦、ガダルカナル敗退などの敗戦が現場からきちんと伝えられず失敗をかくす風土など、組織のあり方。

・陸軍内部の教育、北一輝などの右翼思想、吉野作造の民本主義、大杉栄のアナーキズム、京都学派の哲学など当時の思想を原典で読んでみたくなった。

・戦争に負けてアメリカの占領を歓迎したのもつかの間、中華人民共和国建国、朝鮮戦争の時代から、アメリカの要求をどうかわすか呑むかの国際政治のかけひきをしていたが、近年どういう外交政策を日本政府がとろうとしているのだろうか。

・総じて、現代の政府や組織のあり方は、当時を思い起こさせるものが多い。

「新しい戦前」というコトバが予言の自己実現機能を果たさないように、失敗を知り、失敗から学ぶことが必要ではないかとあらためて感じさせられました。昭和史に思いをめぐらす時間をいただき、ありがとうございました。(文責・古藤隆浩)

バトラー『触発する言葉』~哲学思想系読書会始まりました

京アカ隔週水曜夜の読書会は、新年度から、ジュディス・バトラー『触発する言葉』の序章「言葉で人を傷つけること」を読み始めました。
初回は6名参加、互いの知識がバラバラで、一人での読書と違い、とても深い読みができました。
言語・呼び名・抽象そのものの暴力性・被傷性、そこからの対抗の起動の可能性は、竹村和子さんも取り上げていました。バトラーの問題意識は何処にあるのでしょうか?
本書の今回の部分では、中傷・侮辱の言語と「時間」の関係が私としては印象に残りました。
たとえば、「発話内行為」の力=そう呼ばれた瞬間にどこかに(orどこにもないところへ)置かれる=と、「発話媒介行為」の力=その後効いてくる結果;過去の歴史性も関係する結果=を分けて考えてみること。
承認・非承認後に名指される・存在するのではなく、承認と名指し・存在が同時=「承認可能な回路のなかに存在を構築する」という点から、言語上の傷、身体上の傷の関係も考えてみる甲斐がありそうなこと。
初回は7ページ進みました。次回は文庫版p.9~ 5月8日(水)19;:30~Zoom。関心のある方は京都アカデメイア kyotoacademeia@gmail.com までお問合せください。