月別アーカイブ: 2010年7月

第4回模擬授業

百木です。
先日の模擬授業はお疲れ様でした。

中島さんの京都学派の話、面白かったですね。
個人的にも以前から興味のあった京都学派の概要がつかめて非常に勉強になりました。
そして中島さんの授業のうまさに感心しきりでした。

あえて減点するとしたら質問した人数が少なかったということでしょうか。個人的にはそのぶん、質疑応答の時間を削ってでも西田哲学の理論的な話が聞けたのでよかったのですが、「質問したかったのに時間がなくて残念だった」という感想がちらほら見られました(アンケート)。
このあたりは塩梅が難しいところです。引き続き、いかにして質疑応答&ディスカッションの時間を盛り上げるかが模擬授業の課題になりそうです。

次回は溝口くんに理系のテーマを扱ってもらう予定です。いかにして理系の人にも模擬授業に来てもらうか、を後期の課題にしたいです。もしご意見があればどしどしお寄せください。

作戦会議議事録(7月14日)

百木です。
先週の作戦会議の議事録です。

■模擬授業について
・テーマ選びは自分の専門に近いほうがよい(中森)
→そのほうが質問などにも答えやすい。
・どのような経緯でそのテーマに興味をもったのか、学問への「斬りこみ方」を知りたい(中山・安達)
・ディスカッションをどう盛り上げるか(百木)
→そもそもディスカッション(ヨコの議論)なのか質疑応答(タテの応答)なのか。
→基本は質疑応答。+αとしてディスカッション。
(ディカッション中心にすると院生どうしの議論が盛り上がりがちなため。
・司会者の裁量を増やしてもよいのではないか(百木)
→議論の簡単な整理、学部生へのフリ、ディスカッションの種をまくetc
・専門発表の機会を別に設けてもよいのではないか(浅野)→今後企画していきます(百木)
・理系をいかにして取り込むか(並河)
→後期は理系テーマの模擬授業を企画予定。
・年間を通しての目標を立てておいてはどうか(中森)
→前期は人環・総人の文系を中心に取り込み、後期で理系にまで範囲を広げる。年間通して人環・総人全体に認知度を広める(百木)

■人環フォーラムとのコラボ案
・企画じたいまだ動き出したばかりなので、今後の動向を見つつ計画を立てる
→安達くんを担当大臣に任命。全体で協力しつつ、前向きに参加を検討。
→模擬授業企画をぶつけるか、前年にならい学生ゼミを開催するか。要検討。

■NF祭への出展案
・大変そうなので後ろ向きに検討。
→もし積極的に企画・運営をしたいという人が立候補してくれれば検討。
→期限は9月3日。やるとすれば、模擬授業か外部からゲストを招いての勉強会?

■HPコンテンツの充実化に向けて
・「学問の地図」となるようなブックガイドを作成してはどうか(中山)
→どのレベルで作るかという問題。大分野(経済学、社会学…etc)、中分野(マクロ経済、ミクロ経済、経済思想史…etc)、小分野=テーマ(マルクス、アダム・スミス…etc)。
→作成する個々人の裁量に任せる。夏休み(8月中)をめどに院生を中心に担当を割りふり作成予定。
・HP作成の担当がひとりに集中しがちなので、複数で担当できる体制の構築を進める(夏休み中)

以上です。
もし抜け落ちている点があればご指摘ください。便宜的に勝手に名前使わせてもらいましたが、不都合ある人は連絡ください。すぐに修正します。

第三回模擬授業お疲れ様でした。

百木です。

中森くん、模擬授業お疲れ様でした。司会の上野くんもありがとうございました。
講義内容はとても面白く、勉強になりました。ああいう理論社会学ってなかなか勉強する機会がないので。
模擬授業後に数名でご飯を食べに行ったときに、いくつか感想・要望を聞いたのでメモしておきます(個人の感想含む)。

・質疑応答、ディスカッションの時間がもっと欲しかった。あるいはディスカッションがもっと盛り上がるような工夫が欲しかった。
・中盤あたりでいちど図式を整理して欲しかった。二分法がいろいろと続いて連関がうまくつかめなくなってしまった。あるいは途中で確認の質問を受けつけて欲しかった。
・沢尻離婚問題の例などは具体的でわかりやすくてよかった。
・メールをしているときはどうか?テレビで見る有名人の場合はどうか?などの質問も面白かった。
・板書が丁寧でわかりやすかった。最初は原稿を棒読み的に感じたところもあったが、後半になるにつれ、聞き取りやすくなっていったと思う。
・全体的な時間の長さはちょうどよかった(2時間強くらい?)。
・司会の上野くんから学部生に振ってもらったのはよかった。

個人的にも、もっといろいろ質問&ディスカッションしたかったです(いちばん喋っていたのですが)
個人的に聞きたかったことをメモしておくと、

・行為動機をまったく理解できないような〈他者〉を理解することは不可能なのか?(例:テロリスト)
・事後的に見出される「真の行為動機」は果たして〈ほんとうの〉動機と呼べるのか?
・シュッツの場合、動機はあくまで個人的なものと理解されているが、集合的な動機は想定されていないのか?(これは質問で出ていましたね)
・結局、他者を正しく理解するためには何が必要条件となるのか?というか他者を〈正しく〉理解することは可能か?

などです。
どれもディスカッションで多少は言及されていたトピックなのですが、もっと突っ込んで議論してみたかったですね。中森くん、今度機会があればまた教えてください。

今回の模擬授業の良かった点・悪かった点を次回にどう生かせばよいのか、またスタッフ間で話し合ってみたいと思います。