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中江兆民『三酔人経綸問答』輪読会

京都アカデメイアオンライン輪読会では、次に中江兆民の『三酔人経綸問答』を読むことになりました。
中江兆民は明治時代にジャン=ジャック・ルソーを日本に紹介した自由民権運動の理論家として知られています。『三酔人経綸問答』は明治憲法の制定を前にして、3人の男(民主主義者「洋学紳士」、軍国主義者「豪傑君」、現実主義者「南海先生」)が酒を酌み交わしながら、日本の進路について議論を重ねるという鼎談形式の政治理論書です。原作は漢文訓読調ですが、わかりやすい現代語訳がすでにいくつも刊行されており、訳文で100頁程度の小冊子です。ウクライナ情勢と関連づけた改憲議論なども見受けられる今日この頃ですが、夏の参院選を前に、いまいちど兆民のこの著作に立ち返り、民主主義と何ぞや、立憲主義とは何ぞやということを考える機会としたいものです。

初回は5月18日(水)20:00~22:00、以後基本的に毎週水曜の同時刻に開催します。アカウント作成不要のオンライン会議システムjitsi meetを使います。毎回の会議URLは20:00前にホストから京アカMLに配信しますので、参加ご希望の方には京アカMLへの登録をお願いしています(読書会終了後はいつでも解除可)。

予習は一切不要、その場で輪読して自由に議論、という形式です。どなたでも参加できます。試しに一回だけの参加・飛び入り参加・ときどき参加・途中入退室、すべてOKです。参加ご希望の方は、桑原武夫訳の岩波文庫版、先崎彰容訳の角川ソフィア文庫版、鶴ケ谷真一訳の光文社古典新訳文庫版、のいずれかをご用意ください。なお、桑原訳は古書なら中央公論社の『日本の名著36 中江兆民』にも入っています。
お問い合わせは京都アカデメイア kyotoacademeia@gmail.com まで。

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『言語哲学大全』読書会 5月27日(金)13:00-16:00

第5回目、5月27日(金)の『言語哲学大全』の読書会の告知です。

『言語哲学大全』読書会、第5回目は5月27日13:00-16:00です。4回目はⅠ巻67ページまで読みました。緻密な本からは窺い知ることが難しい、フレーゲの意味論のポイントを田島正樹先生に解きほぐしていただきました。ヴィデオでの学習とチャットでの質問も歓迎します。お申込みは京アカ kyotoacademeia@gmail.com まで

以上どうぞよろしくおねがいします。

 

福沢諭吉『学問のすすめ』輪読会

京都アカデメイアの土曜オンライン輪読会のお知らせです。3月5日(土)16:00~より、福沢諭吉『学問のすすめ』の輪読会を始めます。jitsi meetという、アカウント作成が不要なオープンソースの会議システムを使います。毎週土曜日、ホストが16時少し前に京アカメーリングリストで会議URLを配信します。予習は一切不要ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。新年度を前に、学びへの情熱を一緒に高めましょう。ときどきの参加、途中からの参加も歓迎です。

本は現代語訳を含め、いろいろな出版社から出ていると思います。どの本でも結構ですのでご用意ください。
学問のすゝめ (岩波文庫) | 福沢 諭吉 |本 | 通販 | Amazon

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書) | 福澤 諭吉, 斎藤 孝 |本 | 通販 | Amazon

なお、本を買うのがもったいない方は、ウェブ上の青空文庫でもOKです。
福沢諭吉 学問のすすめ (aozora.gr.jp)

お問い合わせは、京都アカデメイア kyotoacademeia@gmail.com まで。

 

【京アカゼミ開催】百木漠『ポストトゥルース再考』

イベントのお知らせです!

NPO法人京都アカデメイア 2022年2月のイベント 京アカゼミ(第10回)
百木漠「ポストトゥルース再考」
時:2月26日(土)16:00~18:00  ※参加無料
処:Zoomでのオンライン開催
どなたでも参加できます(シェア歓迎)。以下のリンクまたはビラのQRコードの参加申込フォームよりお申込み下さい。参加URLをメールにてお知らせします。
https://zoom.us/meeting/register/tJYkf-ihqzoqHtQfS_FbiFYDEC4OvDno3oDJ

市民のための自由な学びの場「NPO法人京都アカデメイア」のイベント「京アカゼミ」。今回は、ハンナ・アーレントの政治思想研究を専門とする百木漠会員(関西大学准教授)による「ポストトゥルース再考」です。2016年以降のトランプ現象とともに話題になったこの現象は一体何だったのか?アーレントの「政治における嘘」論を参照することによって、コロナ禍で加速した陰謀論や政治的分断などの問題とも接続させつつ、この問題の核心を語っていただきます。昨年刊行の著書『嘘と政治』の議論をベースとしつつ、それを更新する話が聴けると期待できます。リー・マッキンタイア著『ポストトゥルース』にも言及します。どなたでもご参加ください!
お問合せは kyotoacademeia@gmail.com まで!

 

飯田隆『言語哲学大全1』オンライン読書会

月1回の哲学の読書会をご提案します。

飯田隆『言語哲学大全』全4巻を一章ずつ読む読書会を開催します。分析哲学の名著としてなおも声望の高い大著です。これさえ読破すれば、フレーゲからデヴィッドソンまでの言語にひたりついて哲学をする系譜を自家薬籠中の物とできるにちがいありません。ゲストに、ほぼ独学で哲学を勉強されてきた、哲学者の田島正樹先生まじえて、一見無味乾燥で些末にさえ見える分析哲学の大系の勘所を押さえられるよう、いちからおたがいに素朴な疑問を忌憚なく出し合って、いっしょに勉強していきましょう。

初回は1月28日(金)13:00~16:00ごろまでオンラインでおこないます。まえがきと序論をお読みください。会の趣旨を説明し、自己紹介をしたのち、開催形式を決議し、早速読み進めていく予定です。その際、学歴、知識、年齢などは一切問いません。ただ哲学を勉強したい、という情熱をもった方を歓迎します。録画とレジュメをデータとして格納するので(参加者間のみで共有します)、毎回出席できなくてもフォローできるよう配慮します。ただし、本は各自でご用意ください。

参加されたい方は kyotoacademeia@gmail.com に一報ください。また、もし曜日や時間の都合が悪い場合は、参加できる時間帯を遠慮なくおしらせください。

飯田隆『言語哲学大全<1>論理と言語』勁草書房、1987
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784326152001

 

新渡戸稲造『武士道』オンライン輪読会

先般打診させていただいた新渡戸稲造の『武士道』オンライン輪読会ですが、参加希望者が私を含め4人に達したので、開催することといたします。初回は今週末12月25日(土)の16:00から、以後も土曜の16:00からです。長くても18:00には終わります。試しに一回だけ参加・ときどき参加も歓迎です。途中入室・途中退室も自由です。どなたでもお気軽にご参加ください。なお、jitsi meet というアカウント作成不要のオンライン会議システムを使います。会議URLを16時前に京アカメーリングリストで送信しますので、そこからご参加ください。

なお、『武士道』はもともと英文の著作ですが、訳本がやたらとたくさんあります。私は岩波文庫のものを使用しますが、その他の訳本でも、手に入るもので結構ですのでご用意ください。目についたもののリンクを三種ほどと、英文のリンクを貼っておきます。

参加希望者は kyotoacademeia@gmail.com までご連絡ください。
それでは、ご参加お待ちしています。

岩波文庫

ちくま新書

PHP文庫

英文原典
https://www.gutenberg.org/cache/epub/12096/pg12096-images.html?fbclid=IwAR1dWYABHO4hBMJaayrChXfhuj7eWMeMpYBluouVCNuYY2gw1rXhoKyiG-M

 

【イベント】「話題の本がわかる!」第7回『ルポ入管―絶望の外国人収容施設』

京アカイベント「話題の本がわかる!」第七回のお知らせです。

今回は、平野雄吾さんの話題の著書『ルポ入管―絶望の外国人収容施設』(ちくま新書、2020)を取り上げます。要約担当は、アジール/アサイラム論が専門の舟木徹男氏です。

日本の難民認定制度や入管の処遇の問題点を扱った本書を、ドイツの教会での難民庇護なども参照しつつ、わかりやすく紹介します。まだ読んでない方もお気軽にご参加ください!

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参加無料
日時:9月4日(土)16:00-18:00
処:Zoomでのオンライン開催
どなたでも参加できます。

以下のリンクまたはビラのQRコードよりお申込み下さい。お申込み後に、ミーティング参加に関する確認メールが届きます。(届かない場合、アドレス間違いの可能性があります)

https://zoom.us/meeting/register/tJMpcumvqjktE9D1ARfzErqJcGO7MPUlyUUW

お問合せは kyotoacademeia@gmail.com まで。

なお、本イベントのため、毎週土曜16時からのエックハルト読書会は、この日はお休みとさせていただきます。

【京アカゼミ開催】小田切建太郎『「ひきこもり」について語ってみる』

京アカの6月のイベントのお知らせです。

京アカゼミ 第9回
小田切建太郎:「ひきこもり」について語ってみる
時:6月19日(土)16:00~18:00  ※参加無料
処:Zoomでのオンライン開催
どなたでも参加できます(シェア歓迎)。以下の参加登録フォームよりお申込み下さい。イベント前日に参加URLをメールでお知らせします。
https://forms.gle/CzFB6uymW3MmyyFi6

市民のための自由な学びの場「NPO法人京都アカデメイア」のイベント「京アカゼミ」。今回は、ハイデガー哲学が専門で『中動態・地平・竈』(法政大学出版会2018年)の著者でもある小田切建太郎会員(立命館大学)に、「ひきこもり」について語っていただきます。そもそも「ひきこもり」とは何かについて、その実態をふまえつつ、当事者研究や現象学の視点からのアプローチを試みる野心的な発表です。他所ではなかなか聞けない、哲学者の語る体験的「ひきこもり」論。「ひきこもり」に少しでも関心のある方は、ぜひご参加ください!
お問合せは kyotoacademeia@gmail.com まで!

※なお、京アカゼミのため、この日のエックハルト読書会はお休みとします。

(追記)
早速お申し込みいただいておりますが、メールアドレス間違いと思われる申込がございます。申込後に自動返信がない場合は、メールアドレスが間違っている可能性が高いと思われます。アドレスを確認のうえ、再度お申し込みください。

ZOOMの人数の上限が100名のところ、すでに50名の参加登録をいただいております。定員に達し次第、登録受付を終了させていただきますので、参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。

 

【京アカゼミ開催】岡安裕介『言語伝承と無意識』

久しぶりの京アカゼミです。著者自らその著作を解説するこのイベント、今回は、岡安裕介会員による『言語伝承と無意識』(洛北出版、2020)の解説です。

民俗学と精神分析を架橋することで析出される「言語伝承の図式」を手掛かりに、日本文化に通底する特性を鮮やかに分析する話題の書。もう読まれた方もまだ読まれていない方もこの機会をお見逃しなく! 岡安さんの独特の語り口に触れたい方もどうぞ。

時:2021年5月8日(土)16:00~18:00 ※参加無料
処:Zoomでのオンライン開催
参加URLは、お申込みいただいた方にメールでお知らせします
お申込み・お問合せは kyotoacademeia@gmail.com までご連絡下さい。

 

エックハルト読書会 初回の感想

3月27日(土)はエックハルト読書会の初回でした。マタイ伝でイエスが神殿の前にいる物売りの商人たちを足蹴にして追い払うシーンの象徴的な意味の読み解きでしたが、あれは儀礼や修行と引き換えに神に嘉されようとする等価交換の性根をもった偽善的信者への批判の比喩表現らしいです。神(へ)の愛はそんな人間の等価交換の論理には収まらない純粋贈与なのだ、ということらしい。初回からいきなり面白い。今後が楽しみです。参加ご希望の方は来週からでも全然OKです。kyotoacademeia@gmail.comにご連絡を。毎週土曜4時から。