やっぱり知りたい!! マルクス[リポート]

 

やっぱり知りたい!! マルクス
講師:百木 漠 (NPO法人 京都アカデメイア副理事長。京都大学 人間・環境学研究科 博士後期課程在学)
開催:京都アカデメイア ✕ GACCOH
 

昨年のアーレントの入門講座に引き続き、GACCOH共催イベントの第二弾。
今回はマルクス入門講座で、アーレントやマルクスを中心に社会思想史が専門の百木漠が丁寧に解説しました。

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今回のテーマは「イデオロギー抜きにマルクスを読む」

マルクスといえば日本の大学などでも膨大な研究がされてきましたし、書店にいけばマルクスと名の付く本がたくさん置いています。
非常に人気のある思想家ですが、一方で「そのマルクスの解釈は間違っている」とか、「マルクスの正しい解釈はこうだ」といった教義みたいなものができあがり、あたかも宗教の聖典であるかのように近づきがたい印象もあります。

今回は、そうした「正統的な」マルクスの解釈とは別に、イデオロギーから自由にマルクスを読んでみようというのがテーマです。

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前半の第一部では、百木さんが、マルクスについての基本的なレクチャーを行いました。マルクスの主著である『資本論』、その中でも、第1巻の第4章「貨幣の資本への転化」を中心に、マルクスが資本主義の仕組みや矛盾をどのように説明したのかを解説しました。

今の経済学でマルクスがそのまま使われることはほとんどありません。それでも、資本主義がもつ根本的な仕組みや矛盾を明らかにするために、今でもマルクスは十分に有効性があると指摘。マルクスを読む魅力は、資本主義の仕組みを内側から徹底的に解き明かすことを通じて、逆に、資本主義ではない経済や社会の展望へと多くの人を駆り立てるところにあるといいます。

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後半では、会場からの質問に答えながら進めました。

イベント終了後も会場からの要望に答えてピケティの『21世紀の資本』のレクチャーが続行。

ご参加いただき、ありがとうございました。

文責:京都アカデメイア 大窪善人

 
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