「イベント」カテゴリーアーカイブ
ビラ貼り・立て看・最近の京大の掲示板事情など。
百木です。
先日時間があったので法経館を中心に30~40枚ほどまとめてビラ貼りしてきました。
この時期、大学の掲示板は学園祭企画のビラが乱立割拠状態です。
数時間前に貼ったビラの上にすぐ別の企画のビラが貼られてしまっていたりします。京大のビラ貼りにルールがないゆえですが、個人的にはそういうアナーキズムなほうが面白いのではないかと思っています(とはいえ、自分が貼ったビラが勝手に剥がされていたり、ひとつのサークルが掲示板全体を占拠していたりするとやはり腹は立つものですが)。
最近の大学ではほとんど、掲示板へのビラ貼りは許可制になっているようですね。京大の掲示板の無秩序状態を見ているとむべなるかなという気もしますが、できれば京大の掲示板はこのまま自由にビラ貼りできる環境であってほしいなぁと個人的には考えています。
ちなみに現在の吉田南キャンパス・グラウンド前の掲示板はこんな感じです↓
無秩序(笑)あと最近は大学側の意図なのでしょうが、以前に比べてビラを貼るスペース(掲示板)が縮小されつつあります。立て看などもすぐに大学側に撤去されてしまうようで、京大でも他の大学の流れにならって、自由な広報活動は制限されつつあるのかなぁと感じています。あくまで僕(百木)個人の考えではありますが。
あと百万遍のベストポジションに設置された立て看もチェックしてきました。格好いいですね!これでみな来てくれるかしらん。
ちなみに今年のNFテーマは「年に一度の計画発電」だそうです。
※京都アカデメイア講演企画(第53回京都大学11月祭)
「だから私は小説家になった― 真山仁が語る、震災後の日本」
web特設ページ
講師:真山仁(小説家)
日時:11月26日(土)14時~16時
場所:京都大学 吉田南総合館 共南21教室
主催:京都アカデメイア
※入場無料、事前予約不要、著書持参の方にはサイン会もあります。
「だから私は小説家になった―真山仁が語る、震災後の日本」告知サイト
浅野です。
ビラ、立て看に続いてWebサイトでの告知ページも完成しました。
http://kyoto-academeia.sakura.ne.jp/nf_mayama.html
まずまずきれいにできたと思います。
立て看完成!!!
NFビラ!!!
11月祭に向けて
今年も京都アカデメイアは11月祭で講演会を企画しています!
去年の学園祭の様子はこちら→http://kyoto-academeia.sakura.ne.jp/nfmatome.html
今日もその会議でした。ご参加くださった皆様、お疲れ様でした。
詳細は後日改めてHPでおしらせしたいと思いますが、日時等のみ記しておきます。
講師:小説家真山仁
日時:11月26日(土)14:00-
場所:京都大学吉田南キャンパス 共南21教室
予約不要、参加費無料、サイン会あり
真山氏の著書をお持ちいただければ、講演会終了後、サイン会にもご参加いただけます。
どうぞお気軽にお越しください。
講演テーマについては、また改めて。乞うご期待!!
人環フォーラム・学生講演企画(3)
(承前)3人目の講演者は、造形大D2の内田光枝さん。京大の外から見た人環のイメージについて語ってもらいました。他大学の方に無茶なお願いかとも思っていましたが、見事に期待に応えていただき、大学院(人環)に関してポジティブなイメージを語っていただくことができました。
自分はどちらかといえば、研究者を目指すとか就職するとかいう明確な目的なしにふらふらと大学院に進んでしまったタイプ。いちど就職して待遇も悪くなかったのだが、このままでは死に切れないと思い、やはり大学院に戻ってきた。そのときに浅田彰さんから「社会の役に立つ研究をしてね」という言葉をもらい*1、少なくとも研究について大きな指針をもつことができた。
具体的には神社についてのフィールドワーク調査をするなかで、地方の限界集落などで美しい神社がどんどん消えてなくなっていっているという現状に危機を覚え、自分でも何かしたいなと真剣に考えるようになった。そのために何ができるのかはいろいろと考え中。
昨年、人環フォーラムに来て、熱心に質問をしている学部生にびっくりして影響を受けた。今回の場のように、学生が集まってディスカッションをする場というのは非常に貴重だと思う。一流の学者の間でも、専門分野を超えて合意を見出すというのはとても難しいこと。ましてや学生の立場でそれが難しいのは当たり前だが、このように議論する場をもっていること自体がひとつの希望だと思う。
また、他大学から見て京大のネームバリューや資金面での待遇はとても羨ましいもの。その有利な面をよく意識しておいてほしい。人環フォーラムや京都アカデメイアの活動に関しては、趣旨説明や会場の場所などもっと分かりやすくする工夫がほしい。人環院生の研究内容など聞ける場があるとよいかも。
ひとくちに造形大の院生といっても、芸術作品を創っている人もいれば、内田さんのように神社に関するフィールドワーク調査などやっておられる方もいらっしゃるのだなぁと実感。学長大学院長の浅田彰さんから「社会の役に立つ研究をしてね」という言葉をもらい、研究について大きな指針をもつことができた、という内田さんの言葉について、中森くんの質疑応答の際に話題にもなっていた「社会の役に立つ研究」というものが具体的にどういうものを指すのか、少し考えこんでしまいました。
会場からの質問
質問1)大学院で他分野の人(研究室)と交流する機会はどれくらいありますか?
→昨年の人環フォーラムでは研究室のパネル紹介にひとりで飛び込み、その場でいろいろと紹介をしてもらった(そのときに学生講演会のことも知った)。造形大では他分野の人との交流はなかなかないのが現状。
質問2)造形大で製作系の学生と論文系の学生が交流する機会はありますか?
→正直なかなかありません。自分なりにそういう機会や場を作ろうと試みているが、なかなか難しい。
この後は、講演者3名と会場全体を含めた質疑応答とディスカッションの場となり、積極的な意見や提案を参加者の方々から出していただきました。少人数ながら、ディスカッションの内容としてはなかなか濃密なものになったのではないか感じました。提案して頂いたアイデアやアドバイスなどは、今後の京都アカデメイアの活動に生かしていきたいと思います。素敵な講演をしてくださった中森くん、嶋田くん、内田さん、素晴らしい司会ぶりだった浅野さん、参加してくださった来場者の皆さん、どうもありがとうございました。
*1:この点について大学院長の浅田彰先生ご本人からコメントを頂きました。誤解をまねくような表現をしてしまい、大変申し訳ありませんでした。詳しくはコメント欄をご覧ください。(百木)
人環フォーラム・学生講演企画(1)
京都アカデメイア・スタッフの百木です。昨日の人環フォーラム・学生講演企画の様子をお伝えします。昨日は大学院生3名に、自分の大学院体験をふまえつつ、大学院生活がどのようなものなのか、人環とはどういうところなのか、についてお話をしてもらいました。残念ながら、我々の力不足ゆえにあまり人が集まらず、お客さんは10名程度でした。
正直なところ、最近京都アカデメイアのイベントは集客力が落ちているので、この点は今後の我々の課題です。お忙しいなか、せっかく面白いお話をしてくださった3名の院生の方々には申し訳なかったです。ただ前向きにとらえるとすれば、少人数のイベントゆえに参加者全員に発言をしてもらうことができ、質疑応答の時間は非常に充実していたかと思います。メモを見ながら書いているうちに長くなってしまったので、講演者それぞれに分けてブログ記事をアップします。
最初の講演者は、人環D2の中森弘樹くん。社会学を専攻しており、研究者志望。文系研究者を目指す大学院生のデメリットについて話してくれました(大学院生になるメリットについて聞く機会はあっても、デメリットについて聞く機会はなかなかないから、とのこと)。
1)大学院生(とくに文系、とくに京大、とくに人環)は研究に関して自由すぎるがゆえに、かえって何をしていいか分からなくなってしまうケースがある。
2)将来の見通しが立たない。現在、文系の研究職は就職がかなり厳しい状況にあり、何歳時点で就職できるかという見通しが立てづらく、人生設計が困難。
3)研究者として実績を積むためには、自分がやりたい研究ばかりをやればよいのではなく、学会のお作法にのっとった研究をせねばならない。そのことが苦痛になるかも。
4)大学院生の社会的位置づけがあいまい。実家に帰ったときに親戚などに自分の状況を説明するのに苦労することが多い。「いつまでもフラフラして…」と言われたときに、なんと言葉を返せばよいか。
以上のようなデメリットについて、なんだそんなの全然大したことないじゃん、と思える人はきっと勉強・研究が好きな人なのでしょう、と中森くん。中森くん自身はあまり「勉強が好き!」というタイプではないので、上記のようなデメリットでストレスを抱えたり、悩んだりすることも多い。そのような状況を踏まえたうえで、本当に研究職を目指す(博士課程に進む)かどうかを考えたほうが良いのでは、というアドバイスでした。また、研究職を目指す際には周囲の人々(家族、恋人など)への配慮も必要でしょうとのこと。そのうえで、もし進路に悩んだりする人がいれば、ぜひ先輩である院生に相談をしにきてくださいね、という締めくくりでした。
「今日はどちらかといえば悲観的な話をします」と宣言していた中森くんですが、同じく文系で研究職を目指す自分(百木)としても共感できる部分は多かったです。そのうえで、僕自身は中森くんに比べれば勉強や研究が好きなほうなのかなと思いました(というか、勉強が好きでなければこんなにリスキーで不安定な道は選べないというのが僕自身の考え)。
会場からの質問。
質問1)大学院に進む際にキャパシティが必要、という発言があったが、実際に大学院では学際的な勉強・研究をする余裕(キャパシティ)はあるのか?
→必要な単位などで強制的に他分野の先生のゼミや授業に出ないといけない仕組みになっているので、最低限はそういうことを勉強する機会はあります。あとは個人それぞれの努力次第!
質問2)社会から大学(院)を振り返ったときに、現在の大学がニヒリズムに陥っているように見える。国立大学なら(国民の税金が使われているのだから)、自分の研究にもっと誇りと自覚をもっていて欲しい!
→「社会の役に立つ」ことばかりを考えていると、逆に「社会の役に立つ」研究が困難になってしまうという逆説がある。もちろん「社会の役に立たなくてよい」というつもりはないので、その点で常にせめぎ合っている状態です。
(つづく)
人環フォーラム・学生講演企画(2)
(承前)2人目の講演者は、人環M2の嶋田研志郎くん。自然科学系で、修士卒業後は民間企業への就職が決まっているとのことでした。理系の立場から見た人環の現状や課題について語ってくれました。
人環の理系出身で、自分の専門知識や専門技術をそのまま生かして技術職に就職、という人は実はかなり少ない(専門分野外での就職が多い)。その理由は、人環は企業との取引や教授による推薦枠などが少なく、個々の院生が自力で就職活動をするしかないから。
人環は学際的な研究をするという名目を掲げてはいるものの、現状は各分野での専門家を育てることに注力している(しかし専門家として就職するのは現実的には困難)。もし学際的な研究をやりたいのであれば、本当は人環がそれなりの枠組みを用意する必要があるのではないか。しかし、それも実際にはなかなか難しい状況にあるようだ。
また人環の先生や院生も一枚岩ではなく、皆が学際研究をしたい(必要)と思っているわけではない。自分の専門分野以外に興味がない人も多い。せめて人環マインドの高い学生が集まって、学際的な勉強や研究をする仕組みや機会を作ることが必要ではないかと考えている。
学際的(分野横断的)な研究の必要性とその実現困難性については、4月の異分野学生交流会などでも話題になりました。人環生に限らず、学外の方や社会人の方もこのテーマについて感じていることは共通しているのだなと再認識させられます。せめて京都アカデメイアがそのような機会をささやかに提供していければと考えていますが、そのためにはもっと動員力(集客力)が必要ですね!
会場からの質問
質問1)紹介文に地元での活動…とあるが?
→地元で青年団体(?)を立ち上げるなどの活動をしている。大学の研究室だけでなく、自分が所属するコミュニティを複数もっておくことは大事と思う。
質問2)他学部から人環に来た人間としては、学際研究がまだまだできていないと言っても、人環はだいぶマシと感じるが?
→他学部を学際研究という人環のモノサシで測っても仕方がない。他学部は専門的なモノサシで自分たちのパフォーマンスを測っているわけで、もしそれに人環が対抗したいなら自分たちのモノサシというものを用意しなければならない。
質問3)自分も将来自然科学系で院に進み、修士卒業後に企業への就職を考えているが、やはり自分の専門分野での就職は難しいのか?
→工学部などに比べると難しいと言わざるを得ない。もし専門分野で就職をしたいなら、とりあえず大学制度や先生には頼らず、自力で道を切り開くという覚悟が必要(それはかなり大変な道)。就活では専門知識で勝負するというよりも、基本的な専門技術や自分の考えを伝える能力などで勝負したほうがよいかも。
人環フォーラムの準備
浅野です。
一昨日の10月21日(金)に人環フォーラムの準備のお手伝いをしました。京都アカデメイアでは昨年に引き続き学生企画を担当します。
研究室紹介などのポスターを貼るパネルを運び込むのが主な作業でした。完成形はこのような感じです。
学生企画のポスターも貼ってもらっています。
この準備は専門分野を問わず協力してなされました。学問もそうであるとよいです。