テーマ:就職しない働き方は可能か?
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出演:
カピバクさん(百木漠)
浅野直樹/ゲスト
話題一覧:
・ゲスト・自己紹介、就職活動経験談
・「就活か進学か」という二項対立―第三の道はないのか?
・自営業という選択肢はなぜなくなったのか
・IT長者、「ホリエモン・スタイル」からつながりと充足の「社会的起業」へ
・欧州の「自営業ルネサンス」と日本での自営業、起業の衰退傾向
・スーパーマーケット化の問題とは何か?
・キーワードは「意思決定への参与」
・「起業か留学か」という選択肢の不毛
・会社に参加するということ―「労働」と「交渉」
・組合と法人はどこがが違うのか―「ブドウ」と「メロン」
・ワーカーズ・コレクティブとは
・起業=IT、シリコン・バレーという幻想
・現代において「職人」的労働はいかにして可能か
・アカデミック・ポスト問題と教養見直しブームとのマッチング
・働く=お金を貰うことなのか?
・まとめ
今回は、京アカ・スタッフでもある浅野直樹さんをゲストに、「就職しない働き方」について話しました。いまや就職や雇用についての話題が新聞やテレビなどにのぼらない日はありません。大学や学生一人ひとりにとっても、どの会社で、どうやって働くのかは大きな関心事となっています。しかし、多くの人がもっている「就職」のイメージの中身は、じつは「就社」であって、それは働き方のひとつに過ぎないのではないでしょうか。ほんの50年ほど前の日本では、多くの人が農業や漁業、自営商店などの雇用されない働き方をしていました。なぜ今では「就社」する以外の選択肢は消えてしまったのでしょうか。今回はそうした問題について、浅野さんの個人史、経験を交えながら議論を深めました。キーワードは「意思決定への参与」です。浅野さんによれば、会社で働く場合でも、参加には「労働」のほかにもう一つ「交渉」という方法が重要であるといいます。
また、個人的に印象深かった話は、「身近な場所から良くしていこう」という発想です。インターネットの発達により大量の情報を手軽に入手できる一方で、社会が流動化し不安定になると、ついつい抽象的で極端な発想に結びつきがちです。起業や留学などにチャレンジすることは、もちろん立派かもしれませんが、それは、目の前の現実や問題から逃れるためであってはいけないでしょう。何のために働くのか、その根本を考えておくことの大切さを学びました。
お知らせ:いつも「カピバクさんに聞いてみよう!」をご覧いただき、ありがとうございます。当番組は今回をもちまして終了となりました。次回から番組名を「京アカustream MOチャンネル」に変更してお送りいたします。内容はこれまで以上に充実した番組作りを心がけてまいりますので、ご声援よろしくお願いいたします。