「いかに感嘆しても感嘆しきれぬものは、天上の星の輝きと我が心の内なる道徳律」
4月22日は、偉大な哲学者イマヌエル・カントの誕生日。
1724年、プロイセンはケーニヒスベルクで馬具職人の四男として生まれました。
カントと言えば、とても几帳面な性格で、彼が散歩する姿をみて人々は正確な時刻を知ったというエピソードは有名です。
また、「精神の持ち金を切り崩す」といって節制を説き、対象をとことんまで細かく分析する研究スタイルなど、非常に堅物な哲学者というイメージがあります。
ですが、じつは、貴族や商人など上流階級とのつきあいがあったためか、彼は金縁の上着に儀式用の剣をまとい、髪の毛は金髪でかなりお洒落だったようです。
カントは生涯のほとんどを故郷ケーニヒスベルクで過ごしますが、バルト海を臨むこの都は、経済的にも政治的にも豊かな国際都市でした。
洗練された都会的な雰囲気の中で、『純粋理性批判』をはじめとする数々の哲学書が生み出されていったのです。
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