カテゴリー別アーカイブ: 書評・レビュー

哲学とは? その7:「関係の絶対性」とは何か?

大窪善人


マチウ書試論 転向論 (講談社文芸文庫)
吉本隆明
講談社(1990-10-10)

 
哲学者の加藤尚武氏によれば、社会の転換期において活躍するのは、”それまでの自分の思想を変えなかった人”です。

明治の思想をリードした福沢諭吉、戦後の政治学者 丸山真男、厳しい取り調べにも耐え抜いた共産党員たち… かれらは己の信念を貫いて尊敬を集めたわけです。

とすれば、その例外にあたる人物とは吉本隆明でしょう。

なぜ吉本はあの決定的な「転向」にもかかわらず、戦後を代表する思想家たりえたのでしょうか? 彼の「関係の絶対性」なる概念がヒントです。
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哲学とは? その6:日本語で考えるということ

大窪善人

哲学とは何なのか?

“考えること”は”感謝すること”である、とハイデガーは述べました。
哲学とは? その2:考えることは感謝することだ

でも、この議論に納得できなかった人も少なくないでしょう。
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アウトライナー活用術:脳をスリープ状態から復帰させる

大窪善人

アウトライナーとは箇条書きの文章をつくるためのアプリケーションです。
(使い方、メリットについてはこちら→アウトライナーを3ヶ月くらい使ってみた結果

今回は私が便利だと思った使い方についてお話します。
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仮想通貨社会で価値が上がるものとは?

大窪善人

「ビットコイン」「ブロックチェーン」「フィンテック」…

仮想通貨についての話題が注目を集める昨今。

大手銀行 三菱UFJも今年の秋頃にも仮想通貨「MUFGコイン」を発行すると発表し、大きな注目を集めています。

三菱UFJ、仮想通貨発行へ/共同通信

「ビットコインが社会を変える」「インターネット以来の技術革新」などと興奮気味に語られたりしていますが、本当でしょうか?
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岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』:ポスト・トゥルースと現代思想

大窪善人


いま世界の哲学者が考えていること
岡本 裕一朗
ダイヤモンド社(2016-09-08)

 

トランプ大統領がパリ協定からの離脱を宣言しましたが、その理由は「地球温暖化はでっち上げだ」というもの。毎度おなじみの”トランプ節”です。

トランプ節といえば、大統領就任式の際、写真では明らかにオバマのときの方が多く集まっている聴衆の数を「過去最大」と評し、事実を伝えるメディアを「嘘つき」と罵倒した件が衝撃的でした。
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石渡嶺司『大学の思い出は就活です(苦笑)』:勉強は役に立たないのか?

大窪善人


 
来年度卒業する大学生・院生の就職活動が山場を迎えています。

志望動機や自己PRで就職先にどうアピールするか、多くの就活生にとって悩みどころだと思います。
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