勉強会」カテゴリーアーカイブ

さいきんの勉強会と畑

みなさんこんにちは(む)です。
昨日は、最近始まったテンニースの読書会に出ました。
『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト』の復刻が、岩波文庫から出たとのことで。

テンニースは社会学の大物らしいですが、翻訳はこれ一冊しかなく、これもあまり読まれていないようです。だが、社会のあり方が変わりつつあり、共同体のあり方などなどが考えられる昨今、これはよんでおくとよいのでないか、というFさんの発案で読書会は始まりました。
今回は最初のほうをちょこっと進みました。テンニースは小難しいこと言うタイプの人ではないようですが、時代背景や当時ホットだった思想などが分からんと読みづらい部分が多く(「この人何を前提にこんなこと言い出すの!?」みたいな箇所が多い)、人と一緒に読むとそういうとこ誰かが教えてくれたりするんがいいですなあ。

昨日は「ゲマインシャフトは何か」という話が始まったあたりを読んだんですが、「結婚はゲマインシャフトらしいが、結婚しない恋人たちは?」とか「母子関係がゲマインシャフトの中心とされているのはなぜか」などが論点となりました。後者に関しては、当時民俗学で流行った母権社会論の影響があるそう。
この会はまだまだ続きそうです。先は長い!

また先日は、ひさしぶりに数学の会が開かれました。線形は「対角化」の分野を、微積は「偏微分」の分野を終え、かなり達成感……。
まだまだ完全には理解できていませんが。
数学は、たとえば「連続」とかいう、普段自明だと思っている概念をいちいち定義せねばならないところがおもしろい。そのたびに はっ! となるよ。
だから実は数学って(いわゆる)文系にとってこそ面白いんやないかと思うんですがね。
こちらの会も新規参加者さん歓迎です。興味ある方はぜひ。

この日は、普段宮城でボランティアをしている(み)くん(京アカ唯一のアクティヴ男子)も来てくれて、宮城での話を聞くことができたのもよかった。

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話変わって畑の近況。
だいぶ前ですがごーるでんうぃーくに耕し&種まきしました。
耕したらみみずさんがうにょうにょ出てきたで。

各種夏収穫用の種を撒きました。早速シソさんがわさわさ茂りだしてうれしい限り。
それまでなかなか手入れができず、荒れ畑になっておりましたが、それはそれで面白い風景でもありました。

ねぎぼうずができてしまった

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変わり果てたハクサイの姿

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お花部分はゆでて醤油をつけるとおいしい

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残ったお花は飾った

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この日は、東京の大学から、見学の方も見えました。
農地とネットワークについて興味をもって研究しておられ、いろんな農地を訪ね歩いてはるそうです。
ちょっと農業やってみたいけどきっかけがない、という若い人をつなぐことができれば、と言うてはりました。たしかに、ガチ農業じゃなくてちょこっと興味はあるが、土地もないし機会もない、って人はけっこういるんでないかとおもいましたよ。

そんな感じです。ほなまた。

構造と力と私

ハロー、皆様、ハウ・ロウ? 花粉はいかがですか? 鼻水がとめどなく流れるよ上顎が痒いよ(む)です。

先日は『構造と力』会に顔を出したのでその話をば。
これは、京大3回生の(オ)さんが、ついったー経由で京アカに、浅田彰著『構造と力』読書会をしたいと持ちかけてくれたものです。
(オ)さんのお友達+京アカ経由の参加者で、10人くらいの会になりました。

前半は思文閣の地下Caveで、後半はそのお隣のカフェで。
途中昼食タイム(なしごれん!なしごれん!)も挟み、雑談もしつつ(合こん!合こん!)、リラックスした会になりました。
でぃすかっしょんでは、本の内容についてのみならず、この本が書かれ読まれた時代背景についても話すことができました。

『構造と力』ちゅーたらもう30年も前の書。それを携えた若者たち(とそれほど若くない者たち)がこの2012年に集うのはたしかに一寸不思議な光景。
私は、80年代ニューアカブームって何やったんか? そして、その頃の本が今なぜ・どのように読まれているのか? という興味があって参加したんですが、で、一般的にはシラケたスカした時代として回想されがちな80年代であるが、この本の冒頭「序にかえて」を読んだ一回生の学生さんたちは、

「自分に向けて言われてるように感じた、励まされてるように感じた」
「熱い!!」

と言うてはって、今でも若者にその著書がそのように読まれていること、浅田さんはご存知かなあ!とおもいました。

たしかに30年前の書ではあるが、この冒頭に書かれている「大学」にまつわる諸々の話題、「虚学」(と呼ばれるもの)vs「実学」(と呼ばれるもの)、就職予備校化、云々は、こんにちますます議論されていることであって、しかもけっこううすっぺらく議論されることであって(たとえば理系文系ディスり合戦みたいなあるいは理系文系占いというてもいいような形で)、また、「ジャングルで学問ができるか」(当時京大総長)vs「ジャングルでなくて学問ができるか」(浅田)という議論は、京大もジャングル感を削り取られこぎれいな凱旋門大学になりつつある昨今ますます切実であるんではなかろうかと、思。
しかし、受験勉強的入門書的な知識のあり方から非整然としたジャングル的知へ、というテーゼが繰り返されていながら、この本の体裁自体は、あとがきで「チャート式」とあるように分かりやすい入門書になっている(よね?)という(一見の)矛盾も面白いとこではないでしょうか。

長うなってしまいました。
上では「序にかえて」のことばっか書いてしもうたが、一章以降のないようについても勿論いろいろ話しまして、私のよーなゲンダイシソウ音痴には、「この用語ってどういう意味?」みたいな素朴な質問ができる会だったのもよかったです。
続き(二章から)もやるっぽいので、興味ある方は京アカMLにご登録を。
そして主催の(オ)さんたち、京アカに連絡ありがとうございました。みなさん目がきらきらしてはったのが印象的でした。では!

会場にいた古代魚さん↓

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ものみな積分があるように、運ばれてくる寒い朝

素敵な皆さんこんにちは、お風邪を召されていませんか? インフルませんか? 花粉症んか? (む)です。
昨日は京都にも久々にゆきつもでした。ゆきがつもりました。
特に北のほうはこんもりしていましたね。私は「京都は二条で気候が変わる」説を確認しました(異論あり)。

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午後は、きょーあか数学の会へ。
昨日は私が発表当番。広義積分・回転体体積・曲線の長さ、などの分野をしました。
むずかしかったが、
「積分がある/ない って、図形上で表せるの?図形的に解るの?」
など、モヤモヤっとしていたところを教えてもらえて充実感でありました。その他、諸々の公式の証明もよう分かった。公式の証明って、高校数学やとあんましやらんよね。高校によるんかな?
図は、(け)さんによる「サイクロイド曲線」の解説など。走るチャリのタイヤの一点をとってその軌跡をたどるとこんな曲線になるらしいです。

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温泉土産もあってお菓子いっぱいでした(幸)。数学の人たちは、温泉に浸かりながら延々と数学の話をするらしい。たのしそうです。かっこいい。

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この数学の会、始めてそろそろ一年半ほどになりますかのう。よく続いています。今のテキストが終わったら、別のテキストを使って同じ分野をもう一巡、という案が出てますんで、新規の方もまだまだ歓迎であります!
今のとこメンバーは、数学専門の方(先生役をしてもらってます)・塾や予備校で教えるために数学が必要な人・経済学専攻で数学使う人、などなどですが、単なる数学挫折怨念組(私)もいますので、数学苦手人も来てね!

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わたくし(む)がコンスタント参加してる会はこの数学会だけですが、京アカでは他にもいろいろ読書会勉強会やってますんで、気になる気になる会がありましたらお気軽にご連絡を。3月から新たに『構造と力』読書会も始まるようです。

京アカ読書会・勉強会一覧:
http://www.kyoto-academeia.sakura.ne.jp/seminar.html#dokusyokai

ほなまた。失礼いたします。

a犬+b猫

ハロー、寒! (む)です。

百万遍と東一条に置いていたNFタテカンを撤収しまして、やっとNFも一段落した感であります。
タテカンは、もったいないので近々再利用する予定。また見かけたらよろしくね☆

そんな京アカですが、地味な会も諸々続いております。
NF企画のような大きなイヴェントもいいですが、地味な企画がほそぼそ続くのが、京アカのおもろいとこやとわたくし個人的には思うております。
写真は、the地味企画のひとつ、そろそろ開始から一年経ちます数学企画。
今回は参加者は少なかったのですが、「表現行列」やら「商空間」の話をみっちりして、集合論を使った説明によって、まったくわからんかった商空間の概念がちょっとは頭に入りました。

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数学の会とたてかん

秋晴れが続きますね、むらたです。

土曜は京アカ数学企画でした。
数学の会は、冬に始めて、そろそろ一年目くらいかな?
今回は線形代数の佳境☆線形写像のところをやりました。
難しいのだが、図がいっぱいでてくるのでわたしにはたのしい分野。(あ)さんが、「ここまできて、(高校では別々の操作だった)行列とベクトルが結びつく理由がヤット解った!」 と言うてましたが、たしかにたしかに。
高校数学さえおぼつかぬわたくしは、<線形代数>という概念自体すら、線形で代数?ハァ? コリャコリャ、という状態やったのですが、ここへきてヤットおぼろげながら「線形」と「代数」の関係がわかりそう。です。

今回は、出席できない人用に会を録画してみたりもしましたよ。
あと、このテキストが終わったらどーする?という話もちょっとしました。
まだまだ新規さんも歓迎です。
会についてはこちら↓
http://www.kyoto-academeia.sakura.ne.jp/seminar.html#dokusyokai

この会、毎回(け)さんによる数学雑談が聞けるのもおもしろいとこなんですが、今回はこんな話をしました。↓

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それぞれ小さい穴から裏返せば、矢印先のかたちになるのだそうですよ!
生物で習った胚の発生をおもいだしたよ。陥入が起きてどうのこうのいうやつ。

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あと、土曜は、わたしもたてかん作りを少しだけ手伝いにいったよ!
たてかんについては(つ)くんが書いてますが、まず(な)くんがつくった型紙がすごい。で、これを貼りあわせて切る!という作業が大変や。

(な)くんがA4に印刷したものを貼りあわせておっきい型紙にする。

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そして切り抜き作業。「震」や「発」や「家」が難儀。

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切り抜かれたものたち。

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この後、型紙をベニヤに乗せ上からスプレーを噴射して完成……! だったようですが、たいして手伝えずすみません。わたしがしたことといえば「震」を切り抜いたことと(は)さん差し入れのドーナツ食べたことくらい。これからたてかん運びにゆきます!