イベント」カテゴリーアーカイブ

京アカUstream” カピバクさんに聞いてみよう!”第4回の収録・生配信を行いました

テーマ:「GACCOHのヒミツ」


(高画質HD対応バージョン)

出演:
カピバクさん(百木漠)
太田陽博氏(GACCOH)
朝永ミルチ氏
小林勝平氏/協力司会
大窪善人/司会

話題一覧:

前半:GACCOH誕生のヒミツ
・学校に行けないなら作ればいいじゃない!
・シェアハウスを改築してGACCOHができた。
・京都で東浩紀さんの講義に参加する/ゲンロンスクール中継。
・西田亮介ゼミ/どんな感じですか?
・関西クラスタ/すべてのおもしろいものを肯定する!?
・公民館2.0/子どもからお年寄りまで参加できる学びの場をつくる!?
・これからのGACCOHはどこにゆく?
・GACCOHノート(封印)のヒミツ。

後半:「増殖するダイガク」の現在
・大学内の閉塞感と増殖する大学/大学にあったおもしろさが街中で再現されている!
・「京大らしさ」はいまどこにある?/ユニークな立看、自由な会話空間はいまどこに?
・USJ迷惑行為謝罪問題/アホな学生は昔からいたけれど―。
・森見登美彦的京都の風景はファンタジーになった?!/大学・学生文化の変貌。
・オシャレとクリーンは同じじゃない!/議論の前提としての雑多な環境。
・これから学者を目指すには? 活路は大学の外部にある!?/やっぱり東さんや古市さんはすごい!
・死ぬほどがんばらないキャリア形成は可能か?
・オトナの家庭教師計画。
・関西は関東に負けている!? 書店や街中でのアカデミックイベントが少ないのはなぜ?
・イベント連動型出版の効用/わかる+楽しい。
・これからのGACCOHイベント告知など。

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構成:大窪善人

Ustream番組、「カピバクさんに聞いてみよう!」7月号の告知です

京アカUstream ”カピバクさんに聞いてみよう!”
第4回「カピバクさん”が”聞いてみます! in GACCOH」

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経済、社会からサブカルチャーまで、毎回、注目・話題のトピックについてカピバクさん(百木漠)に話を聞く本番組。7月号は、知的交流スペース「GACCOH」で出張放送! 今回はカピバクさんが聞き手になって、「GACCOH」の秘密についてお送りします。

▶GACCOH:京都市左京区出町柳近くの知的交流スペース。批評家 東浩紀氏が主催する株式会社ゲンロンのイベント「ゲンロンスクール」の中継配信をはじめ、ゼミ、読書会を多数開催。レンタルスペースの提供なども行なっている。HP: http://www.gaccoh.jp/

日時:
2013年7月21日(日),午後2時~

出演:
カピバクさん(百木漠)
GACCOHスタッフ
大窪善人/司会

放送はこちらから→ http://www.ustream.tv/channel/kyoaca
(京アカustreamチャンネル)

関連記事:新しい知の交流スペース「GACCOH」に行ってきました。http://d.hatena.ne.jp/kyotoacademeia/20130401#1364826882

アカデメイア相談室 第1回 「くらしの法律相談~消費者 労働問題」の報告

アカデメイア相談室 第1回 「くらしの法律相談~消費者 労働問題」の報告です。

予定通り最初に労働問題解決方法について概観しました。資料は浅野直樹の学習日記 | 労働問題解決方法の比較です。


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参加者が比較的少数だということもあってか、後半のフリーディスカッションは相談室にふさわしい様相を呈しました。労働組合と裁判のどちらがよいかということについて本音で意見を交わしたり、どのようにしたら労働組合を作れるかといった実践的な手順を確認したりしました。

さらにそこから組合や法人といった法的な概念についての理解や、現在の政治状況の分析にも話が及びました。労働問題の解決方法がいろいろあることはわかったけれども、雇用環境が構造的に厳しい状況下では、なかなか希望を見出せないという感想が多く聞かれたことが印象的でした。

参加者の満足度は大きかったと思います。次回以降にもご期待ください。テーマ希望などがございましたらご連絡ください。

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アカデメイア相談室 第1回 「くらしの法律相談~消費者 労働問題

京都アカデメイアが持てる知を総動員して寄せられた相談に答えるという「アカデメイア相談室」を始めます。第1回は「くらしの法律相談~消費者、労働問題~」というテーマを設定し、いろいろな角度から解決に迫ります。

【2013年6月27日追記:当日話す内容を個人ブログにまとめました。浅野直樹の学習日記 | 労働問題解決方法の比較

<日時・場所>
日時:2013年6月30日(日)18時~20時
場所:ひと・まち交流館 京都 第3会議室(京阪電車「清水五条」下車 徒歩8分)
*参加無料
*相談大歓迎(事前に、あるいは当日寄せられた相談に可能な限り答えます)

<プログラム>
第1部 労働問題解決法の比較レビュー(裁判、労働審判、あっせん、労働組合、労働基準監督署etc.)
* http://www.ustream.tv/channel/kyoacaでUstream中継アリ
第2部 当日参加者によるフリーディスカッション
第3部 交流会

<担当者紹介>
浅野直樹(京都アカデメイア)
行政書士、社会保険労務士有資格者。上記の労働問題解決法のほとんどを利用した経験を持つ。浅野直樹の学習日記

お問い合わせ、相談は以下のアドレスまでお願いします。予約なしで当日参加していただくことも可能ですが、事前にご連絡いただけると助かります。

kyotoacademeia□gmail.com(□に@を入れてください)

京アカUstream” カピバクさんに聞いてみよう!”第3回の収録・生配信を行いました。

テーマ:「文学と社会思想のあいだ~『多崎つくる』から『なめ敵』まで~」

話題一覧:

○前半:『なめらかな社会とその敵』
・『構造と力』以来の衝撃!? 学術書としては異例の売れ行き、その理由とは?
・『なめ敵』はSF小説? /想像力を掻き立てるユニークな本
・カピバクさんの『なめ敵』解説―PICSY、分人民主主義、構成的社会契約論
・イチローのラーメンは一杯100万円!? 伝播投資貨幣PICSYとは?
・なめらかな社会は「人類補完計画」!? エヴァンゲリオンから考える、『なめ敵』
・なめらかな社会はコミュニケーションが不要な社会か?
・なめらかな社会は全体主義の再現か?
…etc

○後半:『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
・カピバクさんによる『多崎つくる』あらすじ
・なぜこれほど村上春樹の小説は人気があるのか?
・3.11と『多崎つくる』
・村上春樹の社会性/時代感覚との奇妙なリンク
・悪の絶対性と善/悪の相対的境界性というモチーフ
・成長物語としての『多崎つくる』
・なぜ文学を読むのか?/「物語」を楽しむ、ということ
・文学的寓意(メタファー)の力/文学の魅力は「嘘」にある
・不完全な私、の回復の物語
・文学と思想の境界はどこにあるのか?
…etc

文学と思想とは通常は遠いところにあると思われています。もちろん、ジャンルが異なるということもあります。しかし、より根本的な違い、それは、それぞれがもつ価値の規準が異なっているということです。文学が芸術性とか審美性にその規準を求めるとすれば、他方にとっての規準は、真理性にあると考えられています。では、両者はまったく隔たっていて、決して交わることはないのでしょうか。
今回取り上げた2つの書物はそれぞれ対極的な位置にありながら、しかし、奇妙に交叉しているのを感じました。文学にせよ思想にせよ、すぐれた作品というのは、単に思弁的なおしゃべりとか、作家が考えたに過ぎないフィクションにとどまるのではなく、読者のイマジネーションをも掻き立ててくれる力を持っているのではないでしょうか。文学音痴の私も、これからは文学作品にもっと触れてみたいと思いました。(お)

次回の配信は、7月配信予定です。
お楽しみに!

アカデメイアカフェ満員御礼!!

今週金曜日にアカデメイアカフェを開催いたしました。20名以上の方にご参加いただき、会場は満席となりました。

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打ち合わせ風景

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京アカ・スタッフによるプレゼンテーション

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ディスカッション

前半は経済成長推進/脱成長それぞれの立場から、アカデメイア・スタッフがプレゼンテーションを行いました。そして、後半は、推進支持/脱成長支持にわかれて来場のみなさんとディスカッション、白熱した議論が交わされました。当日はじめて知り合った方同士が、主張・反論の根拠を示しながら議論を深めました。仕事帰りの時間に、そして夜遅くまでご参加いただき、本当にありがとうございました。また、アカデメイアカフェのシリーズ化の構想もありますので、ぜひ今後の展開にもぜひご注目ください。

今回、会場・企画協力していただいた、生きている珈琲さんのご紹介。

コーヒー専門店 生きている珈琲
京都府 京都市下京区立売東町 みのや四条ビルB1F/阪急河原町駅より歩いて3分

webサイトはこちらです。
http://ikiteiru.com/hpgen/HPB/categories/4259.html

Ustream番組、「カピバクさんに聞いてみよう!」6月号の告知です

京アカUstream “カピバクさんに聞いてみよう!”
第3回 「文学と社会思想のあいだ~『多崎つくる』から『なめ敵』まで~」

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年     なめらかな社会とその敵

カピバクさん(百木漠)が、村上春樹の最新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)、そして話題の社会理論書、鈴木健『なめらかな社会とその敵』(勁草書房)について語ります! もう読んだ人もこれから読もうという人も、そしてはじめての人もぜひご覧ください。聞き手は1、2回に引き続き大窪でお送りします。

日時:
2013年6月8日(土),午後2時~

出演:
カピバクさん(百木漠)
大窪善人

放送はこちらから→ http://www.ustream.tv/channel/kyoaca
(京アカustreamチャンネル)

四条のカフェでイベントやります!

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来月の京都アカデメイア・イベントのお知らせです。

来月6月に京都アカデメイアは街場のカフェでイベントを開催します。

今回のお題は「経済成長」! いま注目の「アベノミクス」の話題から、経済成長推進か、それとも脱成長を考えるべきなのかという問題に挑戦します。前半はプレゼンテーション、そして、後半は来場の皆さんと一緒に考えます。久々の京アカハウス以外でのイベントです。ご都合の合う方はお気軽にご参加ください。

テーマ:
アカデメイアカフェ~経済成長 Yes or No?

最近はアベノミクスが話題になっています。一方で、日本は経済成長主義を改めたほうが良いのではないかという意見もあります。経済成長か脱経済成長か?
 美味しい珈琲を飲みながら、皆で議論してみませんか?予備知識は必要ありません。「新しい知のスペースをつくる」京都アカデメイアが主催するカフェイベントです。」

・プログラム
 第1部 プレゼンテーション 経済成長推進 or 脱成長/プレゼンター:大窪善人、百木漠
 第2部 ディスカッション in 生きている珈琲

・出演
 百木漠(京都大学 人間・環境学研究科博士課程)
 大窪善人(佛教大学 社会学研究科博士課程)

・日時: 6月7日(金)午後8時開場、8時15分開始

・会場: 生きている珈琲(四条 ジュンク堂書店東側スグ)
 http://ikiteiru.com/hpgen/HPB/categories/4259.html

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・参加方法: ドリンク一杯で参加できます。途中入退出も自由です。当日 直接会場までお越しください。

・主催:京都アカデメイア
・協力:生きている珈琲

・連絡先: kyotoacademeia@gmail.com

イベント報告・4月 京アカ「批評鍋」

発達障害 ヘンな子と言われつづけて

発達障害 ヘンな子と言われつづけて

4月の京アカ「批評鍋」の課題本は、高橋今日子『発達障害 ヘンな子と言われつづけて』(明石書店)。著者の高橋今日子さんは25歳のときに発達障害であると診断を受け、現在は発達障害者を支援する団体を立ち上げ活動を行なっている。本書は発達障害と診断されるまでの幼稚園、小・中・高時代、社会人時代に感じた受難、苦痛が一人称で語られている伝記的な本だ。

今回は京都アカデメイアのメンバーで、引きこもりや問題行動・非行などの相談室を開設している船越克真さんに参加していただき、発達障害の種類・特徴や診断方法についての解説をしていただいた。

後半の議論パートでは、発達障害から、障害と社会の関係について話し合った。発達障害がいつの時代にもある病気なら、昔はどのように処遇されてきたのか。また、近年の日本で発達障害への注目が高まってきているのはなぜなのか…。その背景として、職場や社会におけるコミュニケーション能力の要求の上昇や産業構造の転換があるということにまで話が及んだ。

本書を読んだ人には、著者の経験との不思議な近さを感じた方も少なくないのではないだろうか。たとえば自分を「ドジ」とか「ノロマ」だと感じる人は普通にいる。もちろん、発達障害者と普通の人とでは一定以上の格差があるわけだが、見方を変えれば、程度問題だと言えないこともない。病と聞くと、まずは治療すべき対象だというふうに思いがちだ。しかし、社会や時代によって何が病であるのかはじつは自明ではない。かつては正常だとみなされた振舞いが時代や社会が変われば診断の対象になることは珍しいことではない。病とはひとつの社会現象であると言うことができるかもしれない。その意味では、病は、社会の自画像を映し出す反響板になっているのである。

大窪善人

参考文献:

やさしい発達障害論 (サイコ・クリティーク)

やさしい発達障害論 (サイコ・クリティーク)

”カピバクさんに聞いてみよう!” 第2回の収録・生配信を行いました

先月スタートした京アカUstream” カピバクさんに聞いてみよう!”第2回の収録・生配信を行いました。今回のテーマは「就活」。

話題一覧:

○前編:「就活」の論点
・就職活動の採用基準のブラック・ボックス化している/どうして落ちたのかわからない
・学生負担が過大/とくに地方在住だと大変
・就職活動が学業を阻害している
・自己分析の問題点/考えると鬱になっていく。自分はダメなんじゃないか
・ハイパーメリトクラシー/自分の人格全部が評価の対象に―
・コミュニケーション能力/マジックワード化してよくわからないものになってるんじゃないか
・産業構造の転換/モノ作りから情報・サービス産業へ。でもいまの日本人に向いてるの?
・自己啓発/就活がしんどい人は就社してからもしんどいよ
・ブラック企業/若者の夢や理想への渇望をコントロールして上手く利用してるんじゃないのか
・日本の長時間労働は世界トップクラス、他方、労働生産性は先進各国最低水準
・やりがいの搾取/ひどい労働状況なのに抗議の声が上がらないのは―
・再帰性/自分を自分で根拠づける→つきつめると根拠がない。しかし、就活では再帰的な自己分析が求められる、自分探し、びほう策としての「キャラ」的作法、給料が目的だと割り切る、しかし根本的な解決策は―

○後半:就活と学びの関係
・大学・学校での学びは就活に役立つか?
・大学教育の職業的意義は?
・自分にとって何が重要なのかという軸を見つけるのが大学での学びじゃないか?
・就活と学びは対立しあうのか?
・就活が充実している人は勉強でも充実している人!?
・大学が企業や社会のニーズをくみ取ってないことが問題なのか? むしろ、大学が企業や社会の原理に近づき過ぎていることが問題なのではないか?
・学びの貧困化は長期的には産業の貧困化につながるんじゃないか
・就活のオルタナティブは―
・自分の頭で考えることが大切

ご視聴いただいた方、コメントいただいた方、ありがとうございました。今回話してみて改めて就活問題が根の深い問題だと実感しました。就活に没入してまずいことのひとつは、就活をして内定を得るという以外の選択肢が見えなくなってしまうことです。思い詰めるあまり自ら命を絶ってしまう就活生も少なくないようです。しかし、もちろん、就活がうまくいかなかったとしても死んでしまうわけではありません。日本国は国民が最低限度の文化的な生活を営む権利を保障しています。その意味では、「就活」というゲームは、いつでも降りることのできる自由なゲーム(百木さんによると「クソゲー」)ではあるわけです。

さて、次回の配信は、これまでとガラッとテーマを変えた企画を準備中です。
次回もお楽しみに!

【おまけ】百木さんを地元の祭りにご案内。桜がなんとか待ってくれました。

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大窪善人