イベント」カテゴリーアーカイブ

Ustream番組、「カピバクさんに聞いてみよう!」6月号の告知です

京アカUstream “カピバクさんに聞いてみよう!”
第3回 「文学と社会思想のあいだ~『多崎つくる』から『なめ敵』まで~」

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年     なめらかな社会とその敵

カピバクさん(百木漠)が、村上春樹の最新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)、そして話題の社会理論書、鈴木健『なめらかな社会とその敵』(勁草書房)について語ります! もう読んだ人もこれから読もうという人も、そしてはじめての人もぜひご覧ください。聞き手は1、2回に引き続き大窪でお送りします。

日時:
2013年6月8日(土),午後2時~

出演:
カピバクさん(百木漠)
大窪善人

放送はこちらから→ http://www.ustream.tv/channel/kyoaca
(京アカustreamチャンネル)

四条のカフェでイベントやります!

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来月の京都アカデメイア・イベントのお知らせです。

来月6月に京都アカデメイアは街場のカフェでイベントを開催します。

今回のお題は「経済成長」! いま注目の「アベノミクス」の話題から、経済成長推進か、それとも脱成長を考えるべきなのかという問題に挑戦します。前半はプレゼンテーション、そして、後半は来場の皆さんと一緒に考えます。久々の京アカハウス以外でのイベントです。ご都合の合う方はお気軽にご参加ください。

テーマ:
アカデメイアカフェ~経済成長 Yes or No?

最近はアベノミクスが話題になっています。一方で、日本は経済成長主義を改めたほうが良いのではないかという意見もあります。経済成長か脱経済成長か?
 美味しい珈琲を飲みながら、皆で議論してみませんか?予備知識は必要ありません。「新しい知のスペースをつくる」京都アカデメイアが主催するカフェイベントです。」

・プログラム
 第1部 プレゼンテーション 経済成長推進 or 脱成長/プレゼンター:大窪善人、百木漠
 第2部 ディスカッション in 生きている珈琲

・出演
 百木漠(京都大学 人間・環境学研究科博士課程)
 大窪善人(佛教大学 社会学研究科博士課程)

・日時: 6月7日(金)午後8時開場、8時15分開始

・会場: 生きている珈琲(四条 ジュンク堂書店東側スグ)
 http://ikiteiru.com/hpgen/HPB/categories/4259.html

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・参加方法: ドリンク一杯で参加できます。途中入退出も自由です。当日 直接会場までお越しください。

・主催:京都アカデメイア
・協力:生きている珈琲

・連絡先: kyotoacademeia@gmail.com

イベント報告・4月 京アカ「批評鍋」

発達障害 ヘンな子と言われつづけて

発達障害 ヘンな子と言われつづけて

4月の京アカ「批評鍋」の課題本は、高橋今日子『発達障害 ヘンな子と言われつづけて』(明石書店)。著者の高橋今日子さんは25歳のときに発達障害であると診断を受け、現在は発達障害者を支援する団体を立ち上げ活動を行なっている。本書は発達障害と診断されるまでの幼稚園、小・中・高時代、社会人時代に感じた受難、苦痛が一人称で語られている伝記的な本だ。

今回は京都アカデメイアのメンバーで、引きこもりや問題行動・非行などの相談室を開設している船越克真さんに参加していただき、発達障害の種類・特徴や診断方法についての解説をしていただいた。

後半の議論パートでは、発達障害から、障害と社会の関係について話し合った。発達障害がいつの時代にもある病気なら、昔はどのように処遇されてきたのか。また、近年の日本で発達障害への注目が高まってきているのはなぜなのか…。その背景として、職場や社会におけるコミュニケーション能力の要求の上昇や産業構造の転換があるということにまで話が及んだ。

本書を読んだ人には、著者の経験との不思議な近さを感じた方も少なくないのではないだろうか。たとえば自分を「ドジ」とか「ノロマ」だと感じる人は普通にいる。もちろん、発達障害者と普通の人とでは一定以上の格差があるわけだが、見方を変えれば、程度問題だと言えないこともない。病と聞くと、まずは治療すべき対象だというふうに思いがちだ。しかし、社会や時代によって何が病であるのかはじつは自明ではない。かつては正常だとみなされた振舞いが時代や社会が変われば診断の対象になることは珍しいことではない。病とはひとつの社会現象であると言うことができるかもしれない。その意味では、病は、社会の自画像を映し出す反響板になっているのである。

大窪善人

参考文献:

やさしい発達障害論 (サイコ・クリティーク)

やさしい発達障害論 (サイコ・クリティーク)

”カピバクさんに聞いてみよう!” 第2回の収録・生配信を行いました

先月スタートした京アカUstream” カピバクさんに聞いてみよう!”第2回の収録・生配信を行いました。今回のテーマは「就活」。

話題一覧:

○前編:「就活」の論点
・就職活動の採用基準のブラック・ボックス化している/どうして落ちたのかわからない
・学生負担が過大/とくに地方在住だと大変
・就職活動が学業を阻害している
・自己分析の問題点/考えると鬱になっていく。自分はダメなんじゃないか
・ハイパーメリトクラシー/自分の人格全部が評価の対象に―
・コミュニケーション能力/マジックワード化してよくわからないものになってるんじゃないか
・産業構造の転換/モノ作りから情報・サービス産業へ。でもいまの日本人に向いてるの?
・自己啓発/就活がしんどい人は就社してからもしんどいよ
・ブラック企業/若者の夢や理想への渇望をコントロールして上手く利用してるんじゃないのか
・日本の長時間労働は世界トップクラス、他方、労働生産性は先進各国最低水準
・やりがいの搾取/ひどい労働状況なのに抗議の声が上がらないのは―
・再帰性/自分を自分で根拠づける→つきつめると根拠がない。しかし、就活では再帰的な自己分析が求められる、自分探し、びほう策としての「キャラ」的作法、給料が目的だと割り切る、しかし根本的な解決策は―

○後半:就活と学びの関係
・大学・学校での学びは就活に役立つか?
・大学教育の職業的意義は?
・自分にとって何が重要なのかという軸を見つけるのが大学での学びじゃないか?
・就活と学びは対立しあうのか?
・就活が充実している人は勉強でも充実している人!?
・大学が企業や社会のニーズをくみ取ってないことが問題なのか? むしろ、大学が企業や社会の原理に近づき過ぎていることが問題なのではないか?
・学びの貧困化は長期的には産業の貧困化につながるんじゃないか
・就活のオルタナティブは―
・自分の頭で考えることが大切

ご視聴いただいた方、コメントいただいた方、ありがとうございました。今回話してみて改めて就活問題が根の深い問題だと実感しました。就活に没入してまずいことのひとつは、就活をして内定を得るという以外の選択肢が見えなくなってしまうことです。思い詰めるあまり自ら命を絶ってしまう就活生も少なくないようです。しかし、もちろん、就活がうまくいかなかったとしても死んでしまうわけではありません。日本国は国民が最低限度の文化的な生活を営む権利を保障しています。その意味では、「就活」というゲームは、いつでも降りることのできる自由なゲーム(百木さんによると「クソゲー」)ではあるわけです。

さて、次回の配信は、これまでとガラッとテーマを変えた企画を準備中です。
次回もお楽しみに!

【おまけ】百木さんを地元の祭りにご案内。桜がなんとか待ってくれました。

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大窪善人

Ustream番組、「カピバクさんに聞いてみよう!」の告知です

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日本経済の状況が依然厳しく企業業績も成長が難しい中、「就活」の話題が巷を騒がせない日はありません。内定、エントリーシート、リクルートナビ、自己分析、インターンシップ、コミュニケーション能力、ブラック企業などさまざまな言葉が飛び交っています。

今の就活のリアルとは?
人生を台無しにしない就活のためにはどうしたらいいのか?
そもそも、どうして就活をしなければいけないのかなど、
ここでしかできない話をカピバクさんに聞いてみます!

京アカUstream “カピバクさんに聞いてみよう!”第2回 「『就活』をはじめる前に知っておきたいこと」
2013年4月13日(土),午後2時~

出演:
カピバクさん(百木漠)
大窪善人

Ust URL:http://www.ustream.tv/channel/moriouju-test

”kapibaku”のUstream番組が始まりました!

京都アカデメイアを牽引してきた”kapibakuさん”こと百木漠出演のUstream番組が始まりました。
題して、「kapibakuさんに聞いてみよう!」

この番組は、京都アカデメイア(京アカ)のスピンオフ放送で、毎回、経済、社会からサブカルまで注目・話題のトピックについて、京アカの大窪善人がkapibakuさんにリラックスした雰囲気でお話を聞いてみるというスタイルの企画。第1回目は、京都アカデメイアの近況から、ノマド、フリーミアム、NPO・社会的企業などのトピックに触れながら、もっとも難しい問いのひとつである、「そもそも人間はどうして働かなければいけないのか」、ということについてお話を聞きました。

放送はyoutubeで公開しています。

当日は土曜日の日中にもかかわらずご覧になった方ありがとうございました。
次回の放送は4月13日(土)の予定です。詳しい時間や内容は京アカのブログやtwitterでお知らせしていきます。
お楽しみに。

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大窪善人

<批評鍋>宇野常寛「PLANETS」Vol.8

今月も出町柳で京アカ「批評鍋」を開催した。今回ではや3回目を迎えたこの企画。今回は宇野常寛編集のミニコミ誌「PLANETS」Vol.8を取り上げた。最初にことわっておくと、京アカではこれまで、いわゆるサブカル系の書籍はあまり扱ってこなかった。その意味では今回の企画は、ひとつの挑戦でもあった。詳しい内容はUstreamのアーカイブで見ることができるが、京アカのメンバーの論評は辛口で、批判的なコメントも多かった。しかし、それは単なる批判にとどまるものではなくて、結果的には、「PLANETS」と京都アカデメイアとが、ちょうど鏡のようにしてお互いを映し出しているように見えた。

失われた20年

「失われた20年」、これは現代の日本社会の経済状況を表現する言葉である。1990年代初頭のバブル崩壊後の平成不況、そして、2000年代前半の自民党 小泉改革によって一度は回復しかかったかに見えた経済も、2007年頃から顕在化した米国のサブプライムローン問題に端を発した世界的な経済危機によって頓挫してしまった。つまり、この20年間もの間、日本経済の成長や発展は、ずっと失われ続けてきたというわけだ。

だが、この本ではそれとはまったく別のパースペクティブを開こうとする。まずはじめに、なぜこの20年間が失われてきたのか、この問いから議論はスタートする。その解答は、戦後日本を支えてきた経済や政治のシステムが新しい時代に対応できなくなってきているのに、依然として従来のシステムを前提に社会が動いているからである、と。そして、そこでいま必要なのは、そうした古いシステムを21世紀に対応した新しいシステムに置き換えること、つまり、「社会のOSのアップデート」であるということが主張される。
<夜の世界>から<昼の世界>へ

それでは、その「新しいOS」とは何なのか。果たして希望はどこに見出されるのだろうか。キーワードは「情報社会」と「日本的想像力」である。「ソーシャルメディア・ゲーミフィケーション・拡張現実」と題された巻頭の2つの基調座談会からはじまる特集記事、あるいは、この本全体がこの2つのキーワードを軸に貫かれている。そこでの議論でまず驚かされるのは、AKB、ニコニコ動画、初音ミク、Twitter、LINE、評価経済、アノニマスなどの、圧倒的な量と速度で提示される固有名群であろう。また、そのほとんどはこれまで公共的な場面ではほとんど取り上げられてこなかったような固有名である。つまり、これらはすべて<夜の世界>で生まれ、語られてきた言葉なのだ。

「失われた20年」と呼ばれた日本社会の裏側では、情報技術の発達を背景にして、じつは様々な新しいサービスやカルチャーが(ひそかに)生成していたのである。そこでおもしろいのは、そうした技術やサービスがかならずしも日本生まれのものではないということだ。たとえば、Twitterやニコニコ動画にせよ、もともとは米国由来のブログや動画共有サイトを下敷きにして広まったサービスである。しかしそれは、輸入した技術を単に受容したというわけではなく、たとえば、2ちゃんねる由来のネタ的コミュニケーションとか、ある種のキャラクター文化などと結びつきながら日本独自の進化を見せていった。

これまで一般にはほとんど注目されることがなく、あるいは「ガラパゴス的」なものとして単に軽蔑されてきた技術や発想の可能性の側面に光を当てようというのが議論の焦点である。いや、本書の主張はもっとラディカルでかつストレートである。つまり、「<夜の世界>の原理を<昼の世界>の原理」へと置き換えることである、と。

<夜よりも暗い夜の世界>から

最後に、当日の議論では充分に触れることができなかった部分について少し補足しておくことにしよう。さて、本書は「<夜の世界>の原理を<昼の世界>の原理とする」ことを目指しているわけだが、ここで改めてその意味について考えてみたい。

本書の特徴として指摘しておくべきことは、編集の宇野さんを含めて、参加者の多くが20代後半から30代が中心と非常に若い書き手、論者だということだ。だからといって、その議論の水準が低いということはまったくなく、示唆的な論考にあふれている。

ところで、世代的な区切りでいえば、かれらはいわゆる「ロスト・ジェネレーション」と呼ばれる世代に当たる。つまり、本当は能力があったにもかかわらず、力を発揮する機会に恵まれなかった、いわば、明るい<昼の世界>に対して、<夜の世界>の住人たちである(もちろん世代論ですべてがうまく説明できるわけではまったくないにしても、ある種の側面を捉えることはできるだろう)。考えてみれば、正規の出版ルートを介さずに同人誌的に展開してきた「PLANETS」という雑誌自体、<夜の世界>のメディアとして、文芸・サブカルチャー評論を通じて<夜の世界>の原理を<昼の世界>の原理へと「ハッキング」することを成功させてきた象徴的な存在だったのではないか。

ただ、そこであえて疑問を挟むとすれば、「<夜の世界>の原理を<昼の世界>の原理とする」というスローガンは強い批評的(あるいは政治的な)メッセージであるということだ。『リトル・ピープルの時代』(2011年)で示された「小さな父」として成熟するというアイデアとか、あるいは批評家 東浩紀に対するかつての執拗な批判は、「絶対に正しい正義が存在しない」というポストモダン状況をある意味で、より徹底させるという結果であるように思われる。であるならば、少なくとも、<夜の世界>の原理を<昼の世界>の原理へと置き換えるといった場合には、むしろ、その正当性が問われざるを得ず、さらに、その正当性を支える別の原理(根拠)を考えることが必要とならざるを得ないのでないか。あるいは、それは小さな個々人がそれぞれ競合しながら「決断主義的」に乗り越えていくべき問題に過ぎないのだろうか。

ところで、筆者は宇野さんのちょうど10歳下で、世代的にはいわゆる「ゆとり世代」に当たる。ポスト・「ロスト・ジェネレーション」とは、まさに「失われたことが失われた世代」である。しかし、それは案外悲惨なことではなく、「絶望の国の幸福な若者たち」(古市憲寿)として、それなりに楽しくやっていけているということなのかもしれない。あるいは、そのような状況自体が本当は悲劇的なことなのかもしれないが―。いずれにしても、、そのストーリーがおおむね正しいとするなら、「PLANETS」とは別の原理や戦略を立てる必要があるのかもしれない。<夜の世界>ならぬ、<夜よりも暗い夜の世

湯浅誠『ヒーローを待っていても世界は変わらない』感想補足

ヒーローを待っていても世界は変わらない

ヒーローを待っていても世界は変わらない

百木です。先日の批評鍋(ust放送してる読書会のようなもの)で読みました。当日は、参加型民主主義の可能性やリーダーシップ型民主主義の是非などで議論が盛り上がりましたが(個人的にはIくんの言っていた「フォロワーシップ」という言葉が面白いなと思いました)、批評鍋の時間中にコメントできなかったことをここで書いておきます。僕がこの本を読んでいて個人的に面白いと思ったのは、第3章「私たちができること、やるべきこと」の中で紹介されていた具体事例でした。例えば以下のようなものです。

被災地の仮設住宅などでは、たいていの場合、中年女性はすぐに近隣の人と人間関係を築き、情報交換や必要な物の交換などをするようになるけど、中年男性はそういう人間関係を築くのが苦手で、仮設住宅に引きこもってしまうよう人が多いそうです。中年男性は会社などの職場ではうまく人間関係を築けていても、一歩その外に出ると社交ベタな人が多いと。その結果、いま被災地周辺ではパチンコ屋がたくさんできていて、行き場のない中年男性がそこに集まってしまうそうです。悲しい話ですが、いざ自分もそういう立場に置かれたら同じ状況に陥らないとは言い切れません。

そこでさらに紹介されている事例が興味深くて、そういうおじさんたちに「見守り部長」とか「出納担当課長」とかの名刺を配って仕事をお願いすると、彼らは急に張り切り出すそうです。肩書きのついた名刺をもらった途端に、「しかたないな、俺がやらねば」とか言い出して、急に周辺の仮設住宅に挨拶まわりを始めたり、リーダーシップをとって仕切りだしたりする。「複雑な気持ちになりますが…」と湯浅さんは書いていたが、なるほど上手いやり方があるものだな、と思いました。

おじさんたちのプライドを傷つけないように、できるだけうまくおだててあげながら、良い仕事をして良い人間関係を築いてもらうことが大切なのですね。なぜなら中年男性にとっては「周囲から認められる仕事を与えられている・している」という認識が社会関係を形成するうえで、非常に重要なファクターなっているから(少なくともいまの日本では)。その点、女性のほうがそういう非常事態には臨機応変で人間関係を築くのが上手だということなのかもしれません。(もちろんケース・バイ・ケースでいろんな人がいるとは思いますが。)

あと、「足湯」ボランティアの試みも興味深かったです。今回の震災でも行われた「足湯」ボランティアは、単に足を温めることだけが目的ではないそうです。ボランティアの人がいきなり被災地を訪ねていって「大丈夫ですか」と聞いてまわっても、被災地の人たちからは「大丈夫です」という答えしか返ってこない。その結果、なかなかうまく被災者のニーズを汲み取ることができない。そこで編み出され普及したのが足湯だそうです。

椅子を並べて希望者に座ってもらう。椅子の前にたらいを置き、お湯をはっておく。ボランティアの人がたらいの先にしゃがみ、足をさすってあげたり、終わったときに足を拭いてあげたりする。その状況が15分間くらい続きます。ボランティアの目線は足湯をしている人の目線よりも下の位置にある。「熱すぎませんか」「温まってきましたか」などと聞かれるうちに「最近どうですか」という話になる。そうすると気持ちがリラックスする状況もあり、そこから逃げ出すわけにもいかないというわけで、うまく被災者の方々の本音を聞き取ることができるそうです。これもなかなかよく考えられた仕組みですね。

他にもこういった事例がいくつか紹介されていて、本論からはややずれる話なのですが、そういった事例紹介が個人的には一番面白かったです。

次回イベント「教養ってなんだろう」のお知らせ(1月18日〔金〕18時半~)

百木です。
今月のイベントのお知らせです。
いま、京都大学で問題になっている国際高等教育院構想について
ご存知の方も多いと思います。ご存知ない方はネットで検索して頂くか、
こちらのまとめ記事などを御覧ください。↓
いま、京大で起こっていること。 -「国際高等教育院」問題についてComments(京都アカデメイアスタッフブログ)
京都大学「国際高等教育院」問題への反応 2012年12月ver

結局、12月の部局長会議でこの構想案が正式に承認され、
一段落ついてしまった感はあるのですが、いっぽうで人環教員が
総長の辞職を求める署名活動を始めるなど、まだ問題含みの展開が続いています。
松本総長辞職要求署名のお願い(自由の学風のために)

そこで今月の京都アカデメイアでは、この問題をきっかけにして、
改めて「教養」について考えるイベントを企画します。
人環の酒井敏先生をお招きして、国際高等教育院構想の問題点や
教養教育のあり方について幅広くディスカッションしたいと思います。

酒井敏先生は、先日もメールした国際高等教育院問題を通じて
僕が個人的に知り合った先生で、海洋物理学が専攻の方なのですが、
教養教育についてなかなかユニークな考えをお持ちで、
ぜひ京アカで何かお話をしてくださいとお願いしたところ、
快く了承してくださいました。
酒井敏先生HP

はじめに酒井先生から今回の問題についての簡単なまとめや、
酒井先生の考える「教養」の意義について30分間ほどレクチャーを頂き、
その後1時間半ほど参加者全員で自由にディスカッションをする予定です。
京大生以外の参加も歓迎なので、関心ある方はお気軽にご参加ください。

<京都アカデメイア1月企画>
【テーマ】教養ってなんだろう?~「国際高等教育院」問題から考える
【日時】1月18日(金)18時半~
【場所】京都大学 人間・環境学研究科棟 333演習室
【ゲスト】酒井敏先生

※当日は人環棟の入り口が19時で施錠されてしまうので、遅れてくる方などいらっしゃいましたら、事前にkyotoacademeia□gmail.com(□に@を入れてください)までご連絡ください。

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※この紹介文の汚文字は僕のものです。読みにくくてすいません。なぜか下書きのつもりで書いたつもりのものがビラに採用されてしまった。。題字の味がある文字は村田さんのものです。(デザインも村田さん)

新春企画☆批評鍋

みなさまこんにちは、遅ればせながら新年あけましておめでとうございます、今年もゆるゆると活動してゆく予定ですので、よろしくお願いいたします。

先日、新年初京アカイベントを開催しました。題して「批評鍋」。
ネーミングのてきとーさからお分かりいただけるように、年末にノリで決まった企画です……が、いざやってみると、なかなか白熱した会になりました。

第一回は、phaさんの『ニートの歩き方』という本を取り上げて語り合いました。
「鍋をつつきながら批評ぽいことをしよう」という主旨のイベントだったのですが、後半は議論がヒートアップし、鍋を食べているのは私だけになり、ついに鍋の火が止まるという事態に……。

詳しい内容は、他のスタッフが書いてくれることを期待して、とりあえず鍋の写真だけupしておきますね☆
なお、「批評鍋」は来月以降もやる予定です。
話題の本だけでなく、論壇やサブカル一般もテーマにとりあげたいなあ、という声もありますので、ご興味ある方はぜひご期待ください! 参加も歓迎です。

最初の鍋。白い。

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赤くなった! 紅白で縁起良し

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具材は持ち寄りで。
牡蠣!

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仙台土産、ずんだ風味きのこの山!

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