京都アカデメイア塾「論文の読み書き」クラスで作った要約の紹介です。
【要約】
日本人は過去の歴史を肯定し現在を認めたくない一方で、中国人は過去の歴史を否定し現在を肯定したいという、両国民のねじれた葛藤が日中関係の大きな阻害要因となっている。
その葛藤が顕在化したのが尖閣諸島問題である。「司法」や「武力」での解決は現実的でない。「話し合い」で解決するにも、日本側の「日中間に領土問題は存在しない」という言葉と、中国側の「領土問題の棚上げ」という言葉に縛られて動けなくなっている。そこで「凍結」という言葉に変えることを提案する。
歴史認識も日中間の問題となっている。日本はA級戦犯の裁判を国際的に受け入れたのだから、それに従わなければならない。
日中関係の基本となる日米関係を大切にするとともに、戦後に積み重ねてきた日中の友好関係の重みも再確認すべきである。一刻も早く首脳会談が実現することを期待する。
「日中関係の基本となる日米関係を大切にする」というところは戦後の歴史を知らないと理解しづらかったので、その確認をしました。また、「棚上げ」と「凍結」の違いを本文から正確に理解するように努めました。