伊丹敬之、加護野忠男『ゼミナール 経営学入門』第5章演習問題答案例

京都アカデメイア塾「論文の読み書き」クラスのために作成した、伊丹敬之、加護野忠男『ゼミナール 経営学入門』第5章演習問題答案例です。

 

第5章 企業構造の再編成
(演習問題)

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5章

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戦略第一、雇用第二という原則をきちんともつことのメリットは、雇用を維持するためだけに維持されている、企業全体にとっては不利な事業を整理して競争力を高めることができることであり、デメリットは雇用にまつわる紛争が増加したり残った従業員のやる気が低下したりすることである。この原則をきちんと守った企業構造を再編成しようとするときは、従業員にその事業が不必要なことをきちんと説明し、割増退職金を用意するなどして本人が納得した上で雇用を整理するという手配りが必要とされる。

3.
企業合併で融合に成功するための条件は当事者が合併の必要性を真に認識して時には妥協もしながら協力しあうということであり、必要と思われる具体的手段として合併後の企業での指揮系統をはっきりとさせることが要となる。90年代に合併が発表されたみずほ銀行の合併は、こうした条件が満たされておらず、たすき掛け人事にこだわるなど合併前の旧企業の枠組みに囚われすぎてしまい、大規模なシステム障害を発生させてしまった。

 

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