百木です。10月の読書会のお知らせです。
10月の京都アカデメイア読書会は特別篇として京都大学人文科学研究所の藤原辰史先生をゲストにお招きして、藤原先生著『食べること 考えること』(共和国、2014年)の読書会を行います。
藤原先生は、「食べること」の歴史研究(農業史)とナチスの歴史研究をご専門とされています。主なご著書に『ナチスのキッチン』(水声社、2012年、第1回河合隼雄学芸賞受賞)、『ナチス・ドイツの有機農業 「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』(柏書房、2005年)、『カブラの冬 第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』(人文書院、2011年)などがあります。
『食べること 考えること』は、藤原先生がいろんな媒体に書かれた「食べること」に関する文章をまとめられたもので、エッセイ集のように軽やかに読ませつつ、私たちの食生活や社会のあり方や歴史の成り立ちについて深く考えさせてくれる一冊になっています。今回の読書会では、この本の感想を語り合いながら、現代における「食」のあり方、「生活」のあり方、そして現在の社会や政治の問題についてもディスカッションできればと考えています。
また藤原先生は、この夏に有志の京大研究者の方々とともに「自由と平和のための京大有志の会」を立ちあげられました。「戦争は、防衛を名目に始まる」という一文から始まる声明書は、全国的に大きな話題を呼び、大手新聞などにも取り上げられました。今回の読書会は、この「自由と平和のための京大有志の会」との共催イベントとなっています。イベントでは、『食べること 考えること』の感想や「食」の話題から入って、少しずつ現在の日本をめぐる政治や社会の状況についてもオープンに議論する場にしていくつもりです。
ご関心ある方はどなたでもお気軽にご参加ください。(事前申込不要) ※当日、少し遅めの開催になりますが、会場入口は19時半~20時半まで開いている予定です。その間の時間帯にお越しください。
<第4回京都アカデメイア読書会 特別篇>
ゲスト : 藤原辰史准教授(京都大学人文科学研究所)
共催 : 自由と平和のための京大有志の会
課題本 : 『食べること 考えること』 (共和国、2014年)
日時 : 10月28日(水)20時~22時
場所 : 京都大学人文科学研究所1F第一セミナー室
とても行きたいです!当日、姫路へ出張で、京大には20時過ぎる到着かもです。もしくは枚方へのワークの出張のかもで
その際はもう少し早く。どちらにしても向かいますので。
食と生活、政治には相互する性質があると感じています。
楽しみです。
宜しくお願いいたします。
山村礼子★にゃき
表現者