伊丹敬之、加護野忠男『ゼミナール 経営学入門』第6章演習問題答案例

京都アカデメイア塾「論文の読み書き」クラスのために作成した、伊丹敬之、加護野忠男『ゼミナール 経営学入門』第6章演習問題答案例です。

第6章 国際化の戦略
(演習問題)

1.
アメリカでの現地生産は、日本車の輸入に対するアメリカの保護政策に対応するために始まったのに対し、中国での現地生産は圧倒的に安い人件費を求めて始まった。前者は市場を求めて国際化する摩擦回避型投資であり、後者は資源を求めて国際化するコスト優位型投資である。

2.
情報的経営資源の移転には、機械などのハードの移転、生産システムといったソフトの移転、それらの相互作用であるヒューマンウェアの移転がある。これらを直接移転する方法もあれば、大まかな基本思想だけを移転して現地で調整をする、マニュアル化を徹底してそのマニュアルのみを移転する(モノやヒトは移転しない)、ヒト自体を移転するといった方法がある。とくにヒューマンウェアの移転のためには、移転先で本当にうまく機能するように、実践と試行錯誤を繰り返す必要がある。

3.
アメリカではロビー活動が盛んなこともあり、特定の経済団体が自分たちに有利な政策を求める圧力が強いので、自動車産業を保護するために関税を高くするといったことがよくなされる。日本では経済的な利害関係よりも人間関係のしがらみやメディアでのイメージにより投票行動が決定されることが多いので、アメリカほど経済が政治に直接反映されることは少ない。

 

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