「けものフレンズ」を1000倍楽しむためのブックガイド

大窪善人

「すごーい」「IQが溶ける」などでおなじみの話題のTVアニメ『けものフレンズ』が完結しました。

いろいろな動物たちが擬人化した「フレンズ」。しかし、その可愛らしさとは裏腹の廃墟設定とか、謎の敵「セルリアン」など、解かれていない謎が残っています。今回は「けものフレンズ」をさらに楽しむ(?)ためのブックガイドを紹介します!

せーぶつがく


種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
チャールズ ダーウィン
光文社(2009-09-20)

生物進化のメカニズムを解いた歴史的名著。
「神が人や動物を創った」という当時常識だったキリスト教の教えを根底から覆した、社会思想史的にも興味深い作品。


サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社(2016-09-16)

人類の誕生から現代までの250万年を鳥瞰する人類学。
人類がなぜここまで繁栄できたのかという謎に迫ります(紀伊國屋じんぶん大賞2017 第2位)。


生物から見た世界 (岩波文庫)
ユクスキュル
岩波書店(2005-06-16)

動物から世界はどのように見えるのか?
ドイツの生物学者ユクスキュルの著書です。彼の「環世界概念」はハイデガーなどの哲学にも影響を与えました。


生物の世界 (講談社文庫)
今西錦司
講談社(1972-01-15)

進化を多様な生物種の共時的な「棲み分け」として描いたユニークな本。


利己的な遺伝子 <増補新装版>
リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店(2006-05-01)

生物にとっての目的は種や個体ではなく”遺伝子”の生存にあると主張しセンセーションを巻き起こした本です。
動物もヒトも遺伝子の乗り物にすぎないのでしょうか?
同じく『延長された表現型』もおすすめ。

社会学の観点から、生物の利他性はどのように進化したかという問いに挑む。

 

じゃぱり哲学


人間の条件 (ちくま学芸文庫)
ハンナ アレント
筑摩書房(1994-10)

人間の本性とは何か? 
人間の行為を古代ギリシャ思想まで遡って「労働」「製作」「活動」の3つに分類。私たちは動物と人間を当たり前のように区別しますが、このタイプ分けには動物/人間両方の要素が含まれています。

動物との比較を通じて哲学的に”人間とは何か”を考えた分厚い本。
すごく高いので興味のあるフレンズは図書館で借りて読みましょう。


開かれ―人間と動物 (平凡社ライブラリー)
ジョルジョ・アガンベン
平凡社(2011-10-11)

手軽に手に入るのはこちら。


獣と主権者I (ジャック・デリダ講義録)
ジャック・デリダ
白水社(2014-11-28)

デリダの本。
オオカミやハト、ヘビ、ライオンなど、さまざまな動物の比喩を辿りながら、政治と法について哲学します。
2001〜2002年にパリで行われた講義の原稿をまとめたもの。
これを分析すれば「けものフレンズ」の謎が解けるかも?!

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