<京都アカデメイア・夏休み特別ustream企画 京アカ夏まつり2012>
会場:アカデメイアハウス(出町柳)
学生をはじめ、社会人の方にも来ていただき充実した会になりました。
当日の様子をまとめておきます。
● 第一部 ビブリオ・バトル
京アカ初のビブリオバトル。今回は公式ルールに若干アレンジを加えて行いました。
発表の順番を決めています。
1人目:大窪
『サティピアノ作品集 第1巻』,全音楽譜出版社。
2人目:種村
『さようなら、ギャングたち』,�高橋源一郎。
3人目:岡本
『音楽する社会』,小川博司。
4人目:百木
『暇と退屈の倫理学』,國分功一郎。
毎発表ごとに5分間のディスカッション、さらに全体ディスカッション5分でチャンプ本を決定!
投票結果は、
1位『さようなら、ギャングたち』,高橋源一郎。3票
2位『暇と退屈の倫理学』,國分功一郎。2票
3位『サティピアノ作品集 第1巻』,全音楽譜出版社。1票
4位『音楽する社会』,小川博司。0票
優勝者の種村さんには賞品として図書券を差し上げました。
参加していただいたみささん、ありがとうございました。
● 第二部 アカデメイア・セミナー
・テーマ:「体癖と思考」
・講師:小林哲也先生,(京都大学非常勤講師)
「体癖」とは、整体指導者・野口晴哉氏が大成したもので、体の癖の違いが人の行動や思考の違いをもたらしているという考え方です。
この考え方に従うと、たとえば靴底のどの部分が減っているか、何気ない日常の仕草、体型などをもとに、その人の性格の類型化ができるといいます。
セミナーではそれぞれの参加者の性格を体癖にもとづいて「診断」していただきました。
小林先生
興味津々。
後半では体癖に基づいた「体癖運動」の実演もあり、少しユニークなセミナーとなりました。
● 食事会&五山観覧
リラックスした雰囲気で食事&歓談中。
大文字が見れました。終わりゆく夏を感じる。
● 第三部 真夏の夜の討論会――もう一つの”ユニヴァーシティー”をめざして
2010年に京都アカデメイアがスタートして今年で3年目になりました。この討論会では、模擬授業、講演会、読書会、カフェなどのこれまでの活動を振り返ることでその意義を再確認すると同時に、これからの京都アカデメイアの進むべきビジョンを展望しました。また、それを通じて、大学や学生、社会人にとっての学びのあり方、さらには、そもそも学問的に、知的に思考するとは何かという問いについても考えました。
パネリスト
百木 漠
浅野 直樹
池畑 索季
板垣 遼
岡本 竜樹
大窪 善人(司会)
開始直後、これまで京アカを牽引してきた百木氏から重大発表!?
突然の、百木引退宣言!? 一同騒然!
ともあれ、討論は進行。浅野氏からこれからの京アカの展望を報告。3年間で、成功した試み、上手くいかなかったことを総括。
社会人にとっての京アカの可能性とは?
後半は、「学問」とは何か、大学を成り立たせる社会とはなど、根本的な問題に立ち入って議論がなされました。
議論は深夜まで白熱し、終了したのは予定の終了時刻を2時間近く超えた時でした。
ふだんの生活では、あるいはこれまでの京アカのイベントでも触れられなかった深い議論ができました。
イベントにご参加いただいた方、ustreamで視聴してくださった方、そしてスタッフのみなさまにあらためて感謝を申し上げておきたいと思います。みなさまの参加、協力なしに、あるいは京アカのこれまでの活動の実績・経験がなければ、短期間にこれだけの企画を準備し開催することは到底不可能だったでしょう。
もちろん、これで京アカの活動が終わってしまったわけではありません。今後も、ますます活発に活動は続けられていくはずです。
これからも京都アカデメイアにたいするご理解、ご参加をよろしくお願い申しあげます。
文責:大窪善人(モデレーター)