イベント」カテゴリーアーカイブ

5月3日 京都アカデメイア塾 体験授業を開催します。

 
5月3日(日曜・祝日)、京都アカデメイア塾 体験授業を開催します。

講座名:世界に触れる社会学
テーマは「憲法」です。

京アカ塾 チラシ大窪

憲法と聞くと、なんだか堅苦しくて、縁遠いという印象がありませんか?
でも、ほんとうは憲法について考えることはとてもおもしろいことです。
今回は、”憲法や法とは何なのか”という根本的なところまで下がって、一緒に考えたいと思います。

<この講座はこんな方におすすめです>
・社会学に興味がある、どうやって学んだらいいのか悩んでいる。
・社会の出来事について深く考えたい。
・社会について自分なりの考え方を身につけたい。

 
講師:大窪善人
NPO法人京都アカデメイア・スタッフ。佛教大学大学院 社会学研究科博士後期課程在学。専攻は社会学。京都府医師会看護専門学校 非常勤講師。研究会 佛大・社会学研究ゼミ/SISBU 主宰。研究会誌「SOCIOLOGICAL SEMINAR」(佛大・社会学研究ゼミ発行)企画・編集。Twitter:@yoshio_ok 
 

2015年5月3日(日曜、憲法記念日)、13:00-14:30
場所:GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
参加費無料、事前申し込み不要。当日会場までお越しください。

お問い合わせ:kyotoacademeia+juku@gmail.com

 

アカデメイア・カフェ 「はじめてのベーシックインカム」 を開催しました

 
4月19日、アカデメイア・カフェ no.10 「はじめてのベーシックインカム」 を開催しました。

イベント告知記事

ベーシックインカムの勉強会を開催されている中村さん、高橋さんにプレゼンしていただきました。

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中村さんはベーシックインカム勉強会いしかわ(石川県)、若者や子どもの就学や就労を支援するNPO法人ワンネススクールで活動されています。
“家庭環境や災害など波瀾万丈な人生経験をくぐり抜けてきた”という自己紹介がとてもインパクトがありました。でも、それは特別なことではなく、だれにでも起こる可能性のある話でもあります。

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前半は、論点を整理しながら問題提起をしていただきました。

ベーシックインカムとは?

基本的な収入。
最低所得保障や基礎所得保障とも言う。国が無条件に一定の金額を長期的に国民に給付する制度。
ただし、様々な制度設計の提案があり「これがベーシックインカムです」といった形はない。

社会はどうかわるのか?

たとえば、仕事の考え方が変わるかも。なぜ働くのか、どう働くのかを考えて、選べるようになる。

どのくらいの額なのか?

たとえば月1人7万円とすると、母子家庭なら母と子供(1人)で7×2=14万、4人家族なら28万円(ただし未成年は成人の半額にするという見積りもあり得る)

財源はどうするのか?

実施するには、もし月1人8万円にすれば年間約100兆円は掛かる。しかし所得税や社会保障統合、日銀や政府による通貨発行プランなど、実は様々な試算がある。

実際に採用しているところは?

実施に近い例ではナミビアやモンゴルなど。最近スイスでも実施の機運が高まっている。

公共性という観点から

すべての人の参加や幸せのための制度とは何か。ベーシックインカムの議論はよい材料になる。ひとつの手段としてベーシックインカムを考える。

IMG_3617高橋さんには財源の計算方法や制度設計についてお話いただきました。

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後半は会場のみなさんと議論でとても盛り上がりました。
ベーシック・インカムの実施の障害や弊害。社会保障とのかね合い。教育との関係や経済に与える影響etc

ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!

ベーシックインカムについて一番多い反応は賛成でも反対でもない。一番は”リアリティがない”という反応だ。
逆に言うと、リアリティさえ抱くことができれば実行は難しくない。

IMG_3623ワンネススクールさんのパンフレット

ウィキペディアの「ベーシックインカム」がかなり充実していて参考になります。

文責:大窪善人

 

アカデメイア・カフェ「はじめてのベーシックインカム」

 
次回イベントのお知らせです。

「アカデメイア・カフェ」は、毎回決められたテーマについて、参加者が自由 に議論しあうイベントです。
毎回幅広い年代、職業の方に参加いただいています。予備知識なし、はじめての方大歓迎です。

今回のテーマは「ベーシックインカム
ベーシックインカム勉強会関西さん、ベーシックインカム勉強会いしかわさんとの共催イベントです。

ポスター ベーシックインカム-01

いま新しい社会保障の仕組みとして世界的に注目されている”ベーシックインカム”。じつはベーシックインカムにつながる考え方は、約200年以上前から、トマス・ペイン、J.S.ミル、フリードマンなど、左右を問わず、多くの人びとによって繰り返し論じられてもきました。 ”最適限度の所得をすべての国民に無条件で保証する”というアイデアは、現代に実現できるのか?

今回は、ベーシックインカムについて基礎から一緒に考えます。

プログラム
・前半:レクチャー(中村さん/ベーシックインカム勉強会いしかわ、高橋さん/ベーシックインカム勉強会関西)
・後半:ディスカッション

「ベーシックインカムはみんなのものです。みんなで話せる感じになれば嬉しいです。なるべく分かりやすく説明しますので、少しでも興味のある方はどなたでもご参加ください」(なかむら&たかはし)

日時:2015年04月19日(日)18:00-
場所:GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
※会場費として一人当たり300〜500円徴収いたします。

当日会場までお越しください。
たくさんのご参加 お待ちしております。
 
お問い合せはこちらまで
kyotoacademeia◯gmail.com(◯を@に変えてください。)
 

批評鍋『キャバ嬢の社会学』 再アップしました

 

音声が途切れていた「批評鍋 #09 『キャバ嬢の社会学』」を再アップしました。

この回は、『キャバ嬢の社会学』(講談社)著者の北条かやさんにSkypeで生出演していただき、お話をうかがいました。

 


キャバ嬢の社会学

星海社(2018年06月19日)

 

批評鍋 トマ・ピケティ『21世紀の資本』 2015年2月21日放送

 

出演:
浅野直樹さん、船越克真さん、百木漠さん
岡室悠介さん、大窪善人、村田智子さん(コメント係)

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写真:村田智子
 

内容:
『21世紀の資本』の忠実なまとめとわかりやすい解説/浅野
・『21世紀の資本』は「専門書」ではない。誰もが読めるように書いてある。
ピケティが広く読まれる理由はそこにある/浅野
・日本のピケティ受容の問題。マルクス主義のリバイバル期待/岡室
・格差問題を正面から扱っているのが大きな特徴/船越
・経済の長期的分析、ビッグデータ時代の研究。
背景に主流の経済学に対するピケティの不満/百木
・20世紀の資本主義の例外性と21世紀への展望/百木

各論・異論
・マルクスとピケティとの比較。資本主義に対する態度の違い/百木
・グローバルな資本課税は可能か/岡室
・そもそも「資本」とは何か/大窪
・r(資本収益率)の増加傾向。rが社会的に偏在していることの問題/浅野
・ピケティは「資本主義」を問題にしたか。
ピケティはもっぱら具体的な政策、制度を論じている/浅野
・なぜ「r>g」なのか/浅野
・中流格差の問題。相続か能力か/浅野
・教育は格差を是正するのか/船越
・ピケティは暗いシナリオ?
世襲型資本主義と若者の意識変化/百木
・国家に頼らない形での経済の仕組みの可能性/百木
・ピケティの科学的アプローチと規範的な主張/大窪
・格差をみる視点。なぜ格差は問題になるのか/大窪
・利子率革命論。資本主義は終わるのか/大窪
・経済規制の根拠。道徳的理由と制度設計的理由/船越
・富裕層にピケティが受けているのはなぜか。
かれらにとってピケティは痛くないから。
制度的再分配だけに頼るのは楽観的。/百木
・投資のすすめとしてピケティは読める/岡室
・能力主義をどう評価するのか/船越

 
おすすめの記事

トマ・ピケティ『21世紀の資本』の忠実なまとめとわかりやすい解説/浅野直樹
 
取り上げた本


21世紀の資本

みすず書房(2015年01月21日)

 
これまでの批評鍋
http://kyoto-academeia.sakura.ne.jp/blog/?cat=20

 

やっぱり知りたい!! マルクス[リポート]

 

やっぱり知りたい!! マルクス
講師:百木 漠 (NPO法人 京都アカデメイア副理事長。京都大学 人間・環境学研究科 博士後期課程在学)
開催:京都アカデメイア ✕ GACCOH
 

昨年のアーレントの入門講座に引き続き、GACCOH共催イベントの第二弾。
今回はマルクス入門講座で、アーレントやマルクスを中心に社会思想史が専門の百木漠が丁寧に解説しました。

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今回のテーマは「イデオロギー抜きにマルクスを読む」

マルクスといえば日本の大学などでも膨大な研究がされてきましたし、書店にいけばマルクスと名の付く本がたくさん置いています。
非常に人気のある思想家ですが、一方で「そのマルクスの解釈は間違っている」とか、「マルクスの正しい解釈はこうだ」といった教義みたいなものができあがり、あたかも宗教の聖典であるかのように近づきがたい印象もあります。

今回は、そうした「正統的な」マルクスの解釈とは別に、イデオロギーから自由にマルクスを読んでみようというのがテーマです。

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前半の第一部では、百木さんが、マルクスについての基本的なレクチャーを行いました。マルクスの主著である『資本論』、その中でも、第1巻の第4章「貨幣の資本への転化」を中心に、マルクスが資本主義の仕組みや矛盾をどのように説明したのかを解説しました。

今の経済学でマルクスがそのまま使われることはほとんどありません。それでも、資本主義がもつ根本的な仕組みや矛盾を明らかにするために、今でもマルクスは十分に有効性があると指摘。マルクスを読む魅力は、資本主義の仕組みを内側から徹底的に解き明かすことを通じて、逆に、資本主義ではない経済や社会の展望へと多くの人を駆り立てるところにあるといいます。

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後半では、会場からの質問に答えながら進めました。

イベント終了後も会場からの要望に答えてピケティの『21世紀の資本』のレクチャーが続行。

ご参加いただき、ありがとうございました。

文責:京都アカデメイア 大窪善人

 
おすすめの記事

GACCOH教養講座「寝ながら学べるアーレント」第一回講義レポート/倉津拓也
 


京都アカデメイア塾のご案内


京都アカデメイア塾は、「教養」をコンセプトにした街場で学ぶ新しいスタイルの塾です。基礎から専門まで自分のペースで学べる個別指導をご提供。ただいま初回無料体験実施中です。詳しくはリンクからWebページをご覧ください。

京都アカデメイア塾
http://kyoto-academeia.sakura.ne.jp/wp/

京アカ塾ポスター14冬A20150202

 

 

「2015センター試験を一人で全科目解いてみた」をYouTubeにアップしました

「2015センター試験を一人で全科目解いてみた」という無謀な企画を予定通りやり遂げました。その8時間の生放送をYouTubeにアップしたのでお知らせします。

英語はいいとして、他の科目は微妙な点数ですが、考え方や粘りは見せれたと思います。

「2015センター試験を一人で全科目解いてみた」生放送します

浅野です。

 

この週末に行われる2015センター試験を、翌日の月曜日に一人で生放送しながら全科目解いてみようという企画です。ろくに解けない科目もあるでしょうが、楽しむつもりです。

 

2015年1月19日(月)
15:00〜16:00 倫理・政治経済
16:15〜17:35 国語
17:50〜19:10 英語
19:25〜20:25 数学1A
20:40〜21:40 数学2B
21:55〜22:55 地学

 

放送URLはこちらです。
http://ch.nicovideo.jp/kyoaca

 

京アカ 批評鍋 #12坂爪真吾 『男子の貞操』録画を公開中!


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第12回批評鍋を放送しました。
テーマ本は、坂爪真吾氏の『男子の貞操―僕らの性は、僕らが語る』です。

これまで意外と語られてこなかった「男性の性」の問題について書かれた本です。
ゲストにサークルクラッシュ同好会のホリィ・セン氏を迎えて徹底的に語りました。

【出演者】
浅野直樹
岡室悠介
ホリィ・セン
大窪善人

【内容】
・男性の視点から性を語る
・男性の性の目的は「処理」?「ケア」?
・”エゴ”な性欲と”エコ”な性欲
・「性の公共」って何?
・性とタブー
・なぜ風俗と恋愛の両極しかないのか
・男女の性の非対称性
・性は自然か文化か?
・記号からリアルへ論
・タブー破り型と積み重ね型
・恋愛するにはコミュニティへの参加が重要?
・夜這い文化に学ぶ
・結婚後の理想の性生活とは
・片思いは記号的恋愛?
・性を禁止しているのは誰なのか?
・神の見えざる手からお上の見えざる手へ
・キラキラの恋愛とストイックな結婚
・結婚と恋愛は別のゲーム
・性愛抜きの結婚の持続可能性問題
・性体験と宗教体験の類縁性
・「男子の貞操」を守るには?

セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱 (小学館101新書)

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