『言語哲学大全』読書会 6月24日(金)13:00-16:00

6回目、6月24日(金)の『言語哲学大全』読書会の告知です。

次回の『言語哲学大全』読書会は6月24日(金)13:00-16:00です。今回1章を読み終えました。2章2節までを仮目標とします。一人でテクストを独学しているだけでは開かれない、複数人と論争的に読む醍醐味を堪能しました。田島正樹先生の哲学史を踏まえた指摘にうなりました。初学者の方こそ大歓迎です。お申込みは京アカ kyotoacademeia@gmail.com まで

以上どうぞよろしくお願いします。

 

中江兆民『三酔人経綸問答』輪読会

京都アカデメイアオンライン輪読会では、次に中江兆民の『三酔人経綸問答』を読むことになりました。
中江兆民は明治時代にジャン=ジャック・ルソーを日本に紹介した自由民権運動の理論家として知られています。『三酔人経綸問答』は明治憲法の制定を前にして、3人の男(民主主義者「洋学紳士」、軍国主義者「豪傑君」、現実主義者「南海先生」)が酒を酌み交わしながら、日本の進路について議論を重ねるという鼎談形式の政治理論書です。原作は漢文訓読調ですが、わかりやすい現代語訳がすでにいくつも刊行されており、訳文で100頁程度の小冊子です。ウクライナ情勢と関連づけた改憲議論なども見受けられる今日この頃ですが、夏の参院選を前に、いまいちど兆民のこの著作に立ち返り、民主主義と何ぞや、立憲主義とは何ぞやということを考える機会としたいものです。

初回は5月18日(水)20:00~22:00、以後基本的に毎週水曜の同時刻に開催します。アカウント作成不要のオンライン会議システムjitsi meetを使います。毎回の会議URLは20:00前にホストから京アカMLに配信しますので、参加ご希望の方には京アカMLへの登録をお願いしています(読書会終了後はいつでも解除可)。

予習は一切不要、その場で輪読して自由に議論、という形式です。どなたでも参加できます。試しに一回だけの参加・飛び入り参加・ときどき参加・途中入退室、すべてOKです。参加ご希望の方は、桑原武夫訳の岩波文庫版、先崎彰容訳の角川ソフィア文庫版、鶴ケ谷真一訳の光文社古典新訳文庫版、のいずれかをご用意ください。なお、桑原訳は古書なら中央公論社の『日本の名著36 中江兆民』にも入っています。
お問い合わせは京都アカデメイア kyotoacademeia@gmail.com まで。

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『言語哲学大全』読書会 5月27日(金)13:00-16:00

第5回目、5月27日(金)の『言語哲学大全』の読書会の告知です。

『言語哲学大全』読書会、第5回目は5月27日13:00-16:00です。4回目はⅠ巻67ページまで読みました。緻密な本からは窺い知ることが難しい、フレーゲの意味論のポイントを田島正樹先生に解きほぐしていただきました。ヴィデオでの学習とチャットでの質問も歓迎します。お申込みは京アカ kyotoacademeia@gmail.com まで

以上どうぞよろしくおねがいします。

 

『三教指帰』オンライン輪読会

京アカオンライン輪読会では、次に『三教指帰』を読むことになりました。真言宗の開祖、弘法大師空海が、儒教・仏教・道教の三教の比較を通じて、仏教の優越を説いた比較宗教学の先駆のような本です。手に入れやすい現代語訳としては、角川ソフィア文庫と中公クラシックスのものがあります。また、古書では中央公論社の『日本の名著3 最澄・空海』にも収録されています。参加ご希望の方は、いずれの本でも結構ですので、ご用意ください。

初回は4月27日(水)夜20:00から、その後も毎週水曜の晩20:00に開催の予定です。遅くとも22:00時には終了します。予習は不要、ときどきの参加、試しに一回だけの参加も歓迎です。途中入室・退室、いずれもOKです。どなたでもご参加ください。毎回の会議URLは京アカMLでご連絡いたします。

お問い合わせは、kyotoacademeia@gmail.com まで。

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『学問のすすめ』輪読会は本日で終了

福澤諭吉『学問のすすめ』の輪読会は、本日で終了いたしました。議論も含めて、大変有意義でした。参加してくださった皆さま、どうもありがとうございました。

次の輪読会で読む本は、弘法大師空海の『三教指帰(さんごうしいき)』と決定しました。儒教・仏教・道教の教えを比較することで仏教の優越を説いたもので、比較宗教学のはしりともいえる書物です。ただし、ホストの都合により、土曜日の開催は困難となりました。いまのところ平日夜の開催となる可能性が高いですが、詳細が決定次第、あらためてご連絡いたします。今後とも京アカ輪読会をよろしくお願いいたします。

 

京アカ書評

山田修平会員による、船山徹 著『仏典はどう漢訳されたのか スートラが経典になるとき』(岩波書店)の京アカ書評が公式サイトに掲載されました。大変興味を惹かれる書物で、とくに漢字での音写の話のところでは、暴走族の「夜露死苦」や「愛羅武勇」などが、日本語における漢字の表意性の強さに依存していることに気づかされました。ぜひご一読下さい。

船山徹著、『仏典はどう漢訳されたのか スートラが経典になるとき』

 

京アカ会員業績

京アカ会員が関わった書籍の紹介をさせていただきます。京都大学学術出版会から刊行された稲岡司(編)『生態人類学は挑む Session3 病む・癒す』に、花村俊吉会員の論考「ルビー一家の闘病記 ――野生チンパンジーの「病い」の経験と病原体を介した「人間」との混淆」が収録されています(第一部第一章)。コロナ禍の世界で病むこと・癒すことをいかに捉えなおすことができるか。生態人類学の視点からの刺激的論考が数多く収録されています。書店で見かけた折にはぜひ手に取ってご覧になってください!

病む・癒す (生態人類学は挑む SESSION 3) | 稲岡 司 |本 | 通販 | Amazon