【イベント情報】2月18日、国立人文研究所 KUNILABO 創立1周年記念イベント

国立人文研究所 KUNILABOさんが創立1周年記念イベントを開催されます。

国立市で人文学を学べる団体として発足した国立人文研究所、
その講座であるKUNILABOが発足して1年になりました。
それを記念して、金原瑞人さんをゲストにお招きし、翻訳の魅力、人文学を学ぶ楽しさをお話頂きます。
また、KUNILABOの次期講座の模擬授業も行います。

2017年2月18日(土) 13:30開場、14:00開演
会場: さくらホール(国立市東1-4-6 国立商協ビル2階)
参加費:800円(要予約
内容:
・金原瑞人氏講演会「翻訳家は裏切り者? 翻訳文化の陰で」
・トークセッション:金原氏&越智博美&河野真太郎
・ 2017年4月期模擬授業(佐々木雄大・松本礼子・藤元晶子)
詳細は: http://kuniken.org/ にてご確認ください。

模擬授業もあるそうなので、いままで気になっていた方もこの機会にぜひ!

また2017年4月開講講座も受講受付がスタート。
2017年4月期開講講座
哲学から日本美術、文学まで。関心のある方、お近くにお住まいのことはぜひ。

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反知性主義、啓蒙、真理

浅野です。

 

お正月にどうにか時間をやりくりして書評を書きました。開かれた社会とその敵|書評|京都アカデメイア

 


開かれた社会とその敵 第1部 プラトンの呪文
カール・ライムント・ポパー
未来社(1980-01)

 

この本の観点から大窪さんによる一連の記事にコメントさせていただきます。

 

「現代思想」2月号 反知性主義と向き合う:知性と戦略との対立へ | 京都アカデメイア blogによると、「『反知性主義』の問題は、まず知性と感性との対立ではなく、知性の内側の問題だということ。そして、その知性が、戦略の名の下で、ご都合主義的に利用されてしまうということ」だそうです。知性を戦略の名の下でご都合主義的に利用するのはソクラテス的な真の合理主義者の態度ではないです。そのような戦略の議論には巻き込まれたくないです。

 

カント『啓蒙とは何か』:上から目線ではない、もう一つの「啓蒙」へ | 京都アカデメイア blogにもありますように、本来のカントはポパーの言う真の合理主義者に近く、日本語的な解釈は擬似合理主義者に近いです。もしもソクラテスが携帯ショップの店員だったとしたら、自社の商品を勧めるという縛りなど設けず自由に議論するはずです(客がそもそも携帯電話なんて必要じゃなかったとソクラテスに説得されて帰る場面が目に浮かびます)。

 

鷲田清一『パラレルな知性』:本当に信頼される専門家とは? | 京都アカデメイア blogの内容には少し反論させていただきます。この記事の図式では専門家と素人とがはっきり分かれていて、素人は専門家を信じるべきだとされているように読めます。これはポパーが批判するプラトン的な考え方です。ポパー的な火山学者なら自らの誤謬可能性を意識しつつ、誰でも追試できるようにデータを公開して、また内容をわかりやすく説明することでしょう。

 

今年のまとめ:真理以後の時代? | 京都アカデメイア blogニーチェ『喜ばしき知恵』:ポスト・トゥルー時代の「真理」とは? | 京都アカデメイア blogの内容をポパー的に解釈してみます。ニーチェ的な「フィクションをフィクションと了解しつつ、その中に飛び込んで行って楽しむ」態度とポパー的な「自らの誤謬可能性を意識しつつ、真理へより近づこうとする」態度は、絶対的な真理を押し付けるのでもなくかといって相対主義に陥るのではないという点で共通しています。

 

他方で太田省一『芸人最強社会ニッポン』:面白ければ何でもOK? | 京都アカデメイア blogで紹介されているような芸人的コミュニケーションは、どのような内容であっても言い方がうまければ許容されるという点で、ヘーゲル的弁証法と同じ批判が当てはまります。

 

私としては擬似合理主義者に惑わされず真理を追求していきたいです。

ニーチェ『喜ばしき知恵』:ポスト・トゥルー時代の「真理」とは?

大窪善人


喜ばしき知恵 (河出文庫)
フリードリヒ・ニーチェ
河出書房新社(2012-10-04)

 

知性が厖大な時間を費やして生み出したのは、誤謬以外の何ものでもない。[…]そうしたものに思い至った者、あるいはそれを遺産として継承した者は、生存競争において有利となり、首尾よく後継者を育てることができた。

ニーチェ『喜ばしき知恵』

去年は、アメリカ大統領選やブレグジットでの虚偽ニュース問題に見られるように、人々の感情的な訴えが世界を席巻し、「ポスト・トゥルー」が時代の言葉となりました。
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賀正新年

新年あけましておめでとうございます

昨年はみなさまにお世話になり本当にありがとうございました。
京都アカデメイアは、それぞれの立場をこえて、みんなで知の楽しさを共有するための活動に一つ一つ取り組んでまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2017年元旦
 

今年のまとめ:真理以後の時代?

大窪善人

AFP 2016/ JIM WATSON

今年は重大ニュースが目白押しの一年でした。アメリカ・トランプ大統領の選出やイギリスのEU離脱などは世界を驚かせました。

イギリス・オックスフォード辞書は今年一年を表す言葉として「ポスト真理(post-truth)」というものを選びました。

要は、客観的事実にもとづく理性的な議論はどうでもよく、ウソでもいいから人々の感情に訴えた者が勝利すると。その背景にはテレビ・新聞などの旧来のマスメディアが衰退する中で、SNS上でのワンフレーズ的コミュニケーションの広がりもあるのでしょう。

ところで、だとするとなぜ真理を擁護しなければならないのでしょう。なぜ感情よりも真理にこだわる必要があるのでしょう。「ポスト真理」ではいけない理由は何なのでしょうか。
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【イベント】大学の外で研究者として生きていくことは可能か? Part.2

学外で研究者として生きることの可能性を探る「在野研究者」イベント。
大好評につき第2回開催です!

大学には残らないけれど研究を続けていきたい。しかし、一口に「在野研究者」と言っても、その方法は研究分野・スタイルによって多種多様で、ひとつにまとめられるわけではありません。

そこでこのシリーズ企画では、毎回様々な「在野研究者」をゲストに、その可能性あるいは限界についてみなさんと一緒に考えます。

今回は仲見満月さんをお迎えし、在野研究ならではの手法やスタイルなどについてお話いただきます。
在野研究について関心のある方はぜひ奮ってご参加ください。

ゲスト:仲見満月(なかみ・みづき)氏
昭和60年代生まれ。西日本東部の私立大学・人文科学系学部で東洋学を専攻。国公立大学の大学院・文理総合系の研究科に進学し、修士・博士課程と継続して同じ部局に在籍。専門は、中国古典文学からみた住居と民衆の宗教的儀礼を中心とする、東アジアの生活文化史。博士号を取得後、就職活動と平行して、2016年6月、はてなブログ「仲見満月の研究室」を開設。日本の大学院システムや文系院生の就職問題、院卒者のその後の生き方をメインテーマに、記事の執筆を開始する。また、大学院生の「アカハラ」対策や、ストレス解消法に関する読者投稿の記事がWebメディアに掲載される。(「アカハラ」からどう身を守る?学生・院生のためのメンタルヘルス対策」(2016年12月12日)、「私が辿り着いた最適なストレス解消法「無心ウォーキング」(2016年12月21日)、以上2件が「メンヘラ.jp」に掲載。)現在、経歴「真っ白」な博士のまま、学会や研究会に出席を続ける一方、ブログやTwitterをきっかけに、様々な研究者と積極的に交流を行い、在野研究者の可能性を模索している。

日時:1月28日(日)13:00~15:00
場所:GACCOH(http://www.gaccoh.jp
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町63-17 (京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
参加費:500円
※ 事前予約は不要ですが、人数把握のためご連絡いただけると助かります。
kyotoacademeia@gmail.com まで氏名を明記のうえメールをお願いします。

主催:NPO法人京都アカデメイア
 

前回のイベント
「大学の外で研究者として生きていくことは可能か? ~在野研究者のススメ~」を開催しました/10.24.2016