未分類」カテゴリーアーカイブ

ネイピア数の無理数性

抜群に面白い入試問題を見つけたので、紹介します。ネイピア数$e$が無理数であること及び$e = \sum_{k=0}^\infty \frac{1}{k!}$であることの2つを証明します。入試問題なので高校数学しか使いませんし、問題の難易度はセンター試験レベルです。模範解答と問題解説をPDFファイルにまとめました。よかったら見て下さい。

ネイピア数の無理数性.pdf

作成: 藤原大樹
更新: 2022年8月6日

 

競馬入門

前回の「競馬の数理モデル」に引き続き、数学と統計学の視点から競馬について語りました。競馬で儲ける投資アルゴリズムに興味のある方は、読んで損はないはずです。
ただし、10年以上前に勉強していた内容を今回まとめたので、最近の動向はチェックできてないです。

競馬入門.pdf

作成: 藤原大樹
更新: 2022年7月14日

 

輪読会で次に読みたい本に投票してください!

正会員の舟木です。昨日で終了した中江兆民『三酔人経綸問答』につづき、京アカ輪読会では別の本にとりかかる予定です(早くて再来週の水曜スタート)。

次に読む本の候補を昨日ご参加のみなさんに挙げてもらいました。そのなかから、長すぎず、入手しやすそうなものをピックアップしました(ほぼ作者五十音順)。複数回答歓迎(五冊まで)ですので、「①と③と⑤がいい!」みたいな形で希望の番号をkyotoacademeia@gmail.comまでご連絡ください。すでに何人かからお返事いただいています。何日か待ってみて、票数の多いものを次の本として選びます。

もちろん、リクエストした本に決まったからと言って毎回参加しないといけない、なんてことはないです。いろいろ忙しいのはみなお互い様ですので、どなたでも、ご無理のないペースでご参加ください。

①新井白石『折りたく柴の記』:江戸の才人新井白石の自伝。中江兆民の「三酔人」と同じく桑原武夫による現代語訳あり。
②岡倉天心『茶の本』:本輪読会で以前に扱った新渡戸稲造・内村鑑三と同世代の文化人。茶道の聖書。訳本いろいろ。英文つきなら講談社学術文庫。
③河上肇『貧乏物語』:戦前の代表的経済学者が貧困の発生構造を解明した名著。岩波文庫のほか、佐藤優が解説した講談社現代新書版もあり。
④E.H.カー『歴史とは何か』:歴史家カーの名講演。清水幾太郎訳の岩波新書のほか、最近は新訳も出た模様。
⑤九鬼周造『いきの構造』:「いき」と「やぼ」のいき。日本哲学の古典。岩波文庫、講談社学術文庫など。
⑥『古事記』:いっそのこと思いっきり古い方に針を振るのもアリかと。訳本各種あるが、三浦佑之訳(文春文庫)が手堅いか。
⑦同じラインで『風土記』。訳本いろいろ。全部は長いのでどこかの国をピックアップするか。
⑧渋沢栄一『論語と算盤』みぃはぁですが、次の一万円札の顔の人。日本の近代資本主義を作ったと言われる。ちくま新書に訳本あり。
⑨親鸞(述)・唯円著『歎異抄』:浄土真宗の祖、親鸞の言葉が収められた本。太平洋戦争時に戦地に持って行った学徒も多いらしい。訳本無数。
⑩世阿弥『風姿花伝』演劇論の古典。「秘すれば花」というフレーズのみ知られているが意外と読まれていない。訳本各種。
⑪二宮尊徳『二宮翁夜話』:ながら勉強の元祖のおじさん。疲弊した農村の改革に成功した二宮翁が残した教訓。訳本は中公クラシックスなど。
⑫レーニン『帝国主義』:ロシアを知るにはロシア革命の主役たるこの人の本も必読か。訳本いろいろ。
⑬和辻哲郎『風土』:京都学派の古典。比較文化論の名著。
⑭樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』:たまには小説もよいかも。版元いろいろ。

以上です。ご連絡お待ちしております。

 

『学問のすすめ』輪読会は本日で終了

福澤諭吉『学問のすすめ』の輪読会は、本日で終了いたしました。議論も含めて、大変有意義でした。参加してくださった皆さま、どうもありがとうございました。

次の輪読会で読む本は、弘法大師空海の『三教指帰(さんごうしいき)』と決定しました。儒教・仏教・道教の教えを比較することで仏教の優越を説いたもので、比較宗教学のはしりともいえる書物です。ただし、ホストの都合により、土曜日の開催は困難となりました。いまのところ平日夜の開催となる可能性が高いですが、詳細が決定次第、あらためてご連絡いたします。今後とも京アカ輪読会をよろしくお願いいたします。

 

京アカ書評

山田修平会員による、船山徹 著『仏典はどう漢訳されたのか スートラが経典になるとき』(岩波書店)の京アカ書評が公式サイトに掲載されました。大変興味を惹かれる書物で、とくに漢字での音写の話のところでは、暴走族の「夜露死苦」や「愛羅武勇」などが、日本語における漢字の表意性の強さに依存していることに気づかされました。ぜひご一読下さい。

船山徹著、『仏典はどう漢訳されたのか スートラが経典になるとき』

 

京アカ会員業績

京アカ会員が関わった書籍の紹介をさせていただきます。京都大学学術出版会から刊行された稲岡司(編)『生態人類学は挑む Session3 病む・癒す』に、花村俊吉会員の論考「ルビー一家の闘病記 ――野生チンパンジーの「病い」の経験と病原体を介した「人間」との混淆」が収録されています(第一部第一章)。コロナ禍の世界で病むこと・癒すことをいかに捉えなおすことができるか。生態人類学の視点からの刺激的論考が数多く収録されています。書店で見かけた折にはぜひ手に取ってご覧になってください!

病む・癒す (生態人類学は挑む SESSION 3) | 稲岡 司 |本 | 通販 | Amazon

 

『言語哲学大全』読書会 3月25日(金)13:00-16:00

第3回目、3月25日の『言語哲学大全』の読書会の告知です。

【言語哲学大全読書会へのご招待】
第2回は53頁まで読みました。 田島正樹先生に熱く解説いただきました。 一見無味乾燥な量化子の問題も、論争史をたどるとより主体的な読みが見えてきます。次回は3月25日(金)13:00-16:00です。目標は第2章100ページまで。参加者には過去の録画をすべて共有します。申込は kyotoacademeia@gmail.com まで。

以上どうぞよろしくおねがいします。