前にあげた社会学入門書の紹介が好評なので、最新版をアップします。
まず、何を調べたいかが決まっていないときは薄く広く調べていくのが基本。
そんなときにおすすめなのが、
『青弓社ライブラリー』
音楽から恋愛、アイドル、お笑い、アートなど、身近なテーマが充実していて読みやすいです。レポートや卒論のネタ探しにぜひ。88巻まで刊行中。
『社会学ベーシックス』
個別のテーマで詳しく知りたいときは『社会学ベーシックス』(全10巻+)などいかがでしょうか。その分野の定番の本や学者のことがわかります。
話題の本も挙げておきましょう。
土井隆義『友だち地獄』
「空気を読む」「いじめ」「生きずらさ」。現代に生きる若者たちのリアルを切りとります。
古市憲寿『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』
若手社会学者の古市さんが12人の有名社会学者に叱られるというていの対談集。
ぶっちゃけ「社会学ってなんですか?」という一見素朴な問いかけから始まる対話はとてもスリリング。 レビュー記事もありますのでぜひ(古市憲寿『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』)
古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』
いまの若者は結構幸せ?! 常識の裏をかく着眼点がおもしろいです。2010年代という時代を代表する一冊。
田中辰雄・山口真一『ネット炎上の研究』
「炎上参加者はネット利用者の0.5%だった」。なぜネット炎上は起こるのか。統計データを使いながら、炎上現象の真相をあぶり出します。
橋爪大三郎・大澤真幸『げんきな日本論』
社会学者が日本史をみるとどうなる? ユニークな視点が盛りだくさん!
『現代社会学事典』
社会学のキーワード、用語の意味を調べるには専用の辞書が便利です。
ただしすごく重くて高いので、とりあえず前のバージョンを中古で買うのもありか。軽くて安い!
必携。
「社会学の半分は哲学でできている」。というわけで、最先端の哲学、思想の流れもぜひ知っておきましょう。
岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』
ITからバイオ技術、経済格差、環境倫理まで、最先端の議論をわかりやすく解説。 レビュー記事も書いたのでぜひどうぞ(岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』:ポスト・トゥルースと現代思想)
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』
暇、退屈という日常的な経験から新しい世界が見えてくる! 読み進めるごとに考える快感を味わえます。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』(上・下)
人類誕生から現代まで、数十万年のスケールで描かれる人類学、歴史学は圧巻。いま最もホットな一冊です。
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