「大学の外で研究者として生きていくことは可能か? ~在野研究者のススメ~」を開催しました

10月16日日曜日、在野研究者としてご活躍されている荒木優太氏をゲストにお招きし、大学の外で研究活動をいかに続けるかということをテーマにトークイベントを開催しました。

在野研究者として生きていくための具体的な知恵から、在野研究者の重要性まで幅広くお話しいただきました。
ゲストスピーカーの荒木さんをはじめ、参加者の皆さんからも活発に意見が出され、盛況のうちに終了することができました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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【京都アカデメイア聖書読書会(第Ⅴ期)】

10月9日(土)
今日も詩篇の続き。久々にSさんとM君も参加で5人。ダビデの恨み節を読み進め、サウルの迫害から救われたことに感謝する内容の詩篇18以降、有名な文言の含まれた詩にいくつか遭遇。詩篇22ではイエスの刑場でのセリフの元ネタと思しき「わが神、わが神、どうして、私をお見捨てになったのですか」が登場。なお、同じ詩の「私は虫けらです」という箇所についての関根訳の註には「ウェーバーの言う『虫感情』は人間失格の感情であるが、かえって信仰の前提である」とある。「虫感情」って何だ?と当てずっぽうでInsektgefühlという語でググってみるも、トップに出てきたのはInsekten im Ohr – Was soll ich tun?(「耳の中に虫が!どうしたらいいの?」)という明らかに関係のない相談サイト。ウェーバーの『古代ユダヤ教』を調べてみるとするか。また、詩篇23も例の「主は私の羊飼い」ではじまる有名な詩。今日も島尾敏雄、カフカの『変身』、カミナリ様の話など雑談いろいろ。私は前夜に岡安と飲んでいたので、ひょっとして酒臭かったとしたら皆さんゴメンなさい。

10月22日(土)
昨日も詩篇の続き。専門家のHさんもいらしてくれて3人でこぢんまりと。二つだけ進む。まあこんな回があってもよろしいでしょう。次回は11月5日(土)10:00~@京大本部時計台下サロン。

ニュース解説のプロも知らない、大統領と内閣総理大臣の違い

大窪善人

来月11月の投票を前にいよいよ佳境を迎えたアメリカ大統領選挙。
今回は何かと注目を集めてきましたがどんな結果になるのでしょうか。一方、日本でも近々選挙が行われるという噂もあるようです。

この機会に、意外と知られていない政治の基本知識について知っておくとお得です。
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橋爪大三郎・大澤真幸ほか『社会学講義』:社会学とは何なのか?

大窪善人


社会学講義

筑摩書房(2024年09月17日)

 
この本は、別冊宝島から出ていた『わかりたいあなたのための社会学・入門』(1993年)のリニューアル版で、社会学を初心者向けに解説したものです。元は20年以上前の本ですが、驚くほど内容が古くなっておらず、入門書にぴったりです。
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Academeia・Cafe「定時で帰ってもいいですか?」を開催しました

9月23日の19時から、アカデメイアカフェ「定時で帰ってもいいですか?」を開催しました。

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定時で帰りたいと思ったときに帰れないということが皆さん一度はあると思います。
今回のカフェでは「どうしたら定時で帰れるのか」ではなく、「なぜ定時で帰れないのか」「どうして定時で帰ることが問題になるのか」を考えることができました。

みんながみんな定時で帰りたければ、この問題は問題にならないはずです。
問題になるとすれば、勤務時間に割り当てられた仕事の量の問題になるでしょう。
毎日定時で帰れないほどの仕事量が与えられるとするならば、それは会社が改善に取り組まなければいけません。

そうではなく、「定時で帰らない」人がいるのです。それはどのような人でしょうか。
彼らは仕事に生きがいややり甲斐、充実感を求めます。仕事を通して自己実現を行う、そういった頑張る人なのです。

もちろんそういった人たちを否定するわけではありません。世の中全てがそういった人であれば同じく「定時で帰る」ことは問題にならないからです。

定時で帰らない頑張る人は社会的にも会社的にも好ましい人です。
日本社会では「耐えて頑張る人」や「居残りをして何かをする人」は子供のころから美徳とされているのではないでしょうか。(例えば部活動での居残り練習など)
だから帰らない人に対して帰りたい人が後ろめたさ、同調圧力を感じてしまいます。「やる気がないんじゃないか」とみなされてしまったらどうしようと感じてしまいます。

帰らない人と帰りたい人はなかなか意見を統一することがきません。意見をどちらかに合わせるのではなく共存するような方法を考えないといけない、というのが1時間半で今回のアカデメイアカフェが考えたことでした。

制度や労働環境などの知識・意見の交換だけでなく、働き方や仕事観まで踏み込んで話し合うことができてとても面白かったです。

議論はまだまだ続きそうでしたが今回は定時丁度の20時半で切り上げさせてもらいました。
参加していただいた皆様、ありがとうございました。

大学の外で研究者として生きていくことは可能か? ~在野研究者のススメ~

10月16日に在野研究者としてご活躍されている荒木優太氏をお招きして、イベントを開催します。大学以外で研究を続けていこうと考えている人、進路について悩んでいる人必見のイベントになります。ぜひ、ご参加ください。

大学の外で研究者として生きていくことは可能か

大学の外で研究者として生きていくことは可能か?
~在野研究者のススメ~

大学外で研究者として生きることは可能でしょうか。
大学には残らないけれど、研究を続けていきたい人、会社で働きながら研究に取り組みたい人は多いのではないでしょうか。
しかし、いざとなると実際にはそのような生活がイメージしにくいように思います。
そこで今回、現在、大学に所属せずに在野研究者としてご活躍されている荒木優太氏をお招きし、在野研究者としての在り方や、どのように活動を継続されているかお話を伺います。
今後、どのような形であれ研究活動に係わっていこうと考えている人には、非常に参考になる会になると思いますので、奮ってご参加ください。

ゲスト:荒木優太
1987年生まれ。大学に所属を持たない「在野研究者」。En-Soph、パブー、マガジン航などのウェブ媒体を中心として、日本近代文学の研究やフランス哲学の作品翻訳などを発表している。2013年に『小林多喜二と埴谷雄高』(ブイツーソリューション)を発表。2015年に「反偶然の共生空間――愛と正義のジョン・ロールズ」によって第59回群像新人評論賞優秀賞を受賞。2016年、ウェブで発表している「在野研究のススメ」を書籍化した『これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得』を出版。本書で、大学から主な収入を得ず、活躍した研究者を紹介している。

日時:10月16日(日)14:00~17:00(開場13:30)
場所:GACCOH(http://www.gaccoh.jp/)
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町63-17 (京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
参加費:1500円(菓子・ドリンク付)
申し込み方法:kyotoacademeia@gmail.comまで氏名を明記のうえメールしてください
主催:NPO法人京都アカデメイア
共催:GACCOH、U+

第11回Academeia・Cafe「定時で帰ってもいいですか?」を開催します

9月23日金曜日の午後7時からカモガワラボさんで第11回Academeia・Cafeを開催します!

今回は「定時で帰ってもいいですか?」というテーマで日常を少しだけ掘り下げてみたいと思います。

近年ブラック企業やブラックバイト問題が話題になっています。ニュースになるようなひどい状況ではなくとも、私たちの身近な勤め先でもサービス残業やシフトの強制などの問題があることは多いのではないでしょうか?

全てが法律通り、決まり通りに行くべきかもしれません。しかし規則に従うだけではどうにも上手くいかないこともあります。

実際に人と人が関わり合う中で、私たちはどのように問題と向き合えばいいのでしょうか。
「定時で帰ってもいいですか?」というキーワードから働き方、生き方について皆さんとお話しできればいいなと思っています。

 

<第11回アカデメイアカフェ>
日時:2016年9月23日(金)午後7時~8時半
会場:カモガワラボ(〒604-0000 京都府京都市上京区駒之町, 京都府京都市上京区中町通丸太町下がる駒之町561-4, 河原町スカイマンション 105、京阪神宮丸太町駅から河原町通りへ徒歩5分)
参加方法:ドリンク一杯で参加できます。途中入退出も自由です。当日 直接会場までお越しください。
主催・協力:NPO法人京都アカデメイア/カモガワラボ

【京都アカデメイア聖書読書会(第Ⅴ期)】

昨日で第四期の「ヨハネ黙示録」は終了しました。いやーわけわからところだらけでしたが、一人ではとても読み切れそうにないものもみんなで読んだおかげでとりあえず最後までたどり着けました。次回9月24日(土)からは第Ⅴ期に入り、旧約聖書『詩編』を読みます。どの訳でも結構ですので、旧約聖書をお持ちください。午前10時に京大本部時計台下サロン集合です。飛び入り参加・飛び石参加歓迎!

さやわか『キャラの思考法』:アニメ『氷菓』に「いまここ」を生きる現代的方法を見出す

大窪善人




(1970年01月01日)

 
先週末、岐阜県高山市に行ってきました。
同市は、米澤穂信氏の小説「〈古典部〉シリーズ」のアニメの舞台になったところです。飛騨の小京都とも呼ばれる高山は、古い町並みを残す、とても美しくのんびりとしたところでした。
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