「書評・レビュー」カテゴリーアーカイブ
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永遠平和のために ③:なぜ国家だけが戦争できるのか?
黒田宏治『榮久庵憲司とデザインの世界』:世界を荘厳する思想
榮久庵憲司という人をご存知でしょうか。
名前を知らなくても、榮久庵氏の作品はきっと見たことがあるはずです。
キッコーマンの「しょうゆ卓上びん」や秋田新幹線「こまち」、ヤマハのピアノ、オートバイ、それから、東京都のシンボルマークやコスモ石油やミニストップのロゴマークも栄久庵氏がデザインしたものです。
この本は、2015年に亡くなった氏を悼んで静岡文化芸術大学で開かられた公開講座を書籍化したものです。
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ありがとう創文社、そして学術出版の未来について
なぜ若者は結婚しなくなったのか?(前編)
北田暁大・白井聡・五野井郁夫『リベラル再起動のために』:「すべてをなしにする」衝動にどう抗うか?
リベラルの元気がない。 前回の参院選でも民進党をはじめとする左派勢力は、結局、与党を切り崩すことができませんでした。
本書は、社会学者で、与党・自民党に対抗して政策提言を行う「リベラル懇話会」でメイン・スタッフを務める北田暁大氏、政治学の立場から近年のデモについて積極的に論じている五野井郁夫氏、そして、レーニン論や『永続敗戦論』の著者で、左翼中の左翼、白井聡氏による鼎談。発売は選挙前ですが、今なお刺激的な内容です。
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永遠平和のために ②:戦争をどう考えるか?
小川勝『東京オリンピック』:大義なき五輪にしないためには
見田宗介『宮沢賢治』:「銀河鉄道」はどこに行くのか?
夏になると観たくなる映画や、読みたくなる小説があります。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』もそのひとつです。「ケンタウル祭」「プリオシン海岸」「サウザンクロス」… 幻想的なイメージや寓話的なエピソードが、碁石のように散りばめられているみたいで、気に入っています。
しかし、賢治の作品が多くの人を惹きつけるのは、どうしてなのでしょうか?
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