アウトライナーを3ヶ月くらい使ってみた結果

大窪善人

今年の春ごろから研究用に「アウトライナー」というアプリを使っています。

これがすごくいいツールなんですね。

アウトライナーとは、その名の通り箇条書きを書くためのアプリケーションです。

使い方はとてもシンプル。「To Do」アプリみたいな感じで、上から順番に短いセンテンスを書き込んでいく、たったこれだけ。
 

なぜこれが研究や勉強に役立つのか?

理由は、千葉雅也さんの『勉強の哲学』第4章のさいごにまとめられているとおり。

キーワードは「有限化」です。

アウトライナーの大きな特徴は、ひとつの箇条書きの中にさらにべつの箇条書きを入れていける「階層構造」を作れるところです。

たとえば、読書メモとして、はじめに『勉強の哲学』と箇条書きしたら、その下の階層に「アウトライナー活用術」、さらに下の階層にくわしい内容を書いていくという具合。

なぜこれが有効かというと、思考の範囲を有限化してくれるからです。

たとえば「アウトライナー活用術」の階層を開いているときは、画面にアウトライナー活用術の情報だけが表示されるわけです。

この「情報の有限化」が余計なノイズを取り除き、目の前の作業に集中することができるのです。

全然ちがう情報を結びつける

私の場合、使いはじめてしばらくは「日記」「研究テーマA」「研究テーマB」… のようにフォルダ感覚でわけていたのですが、いまは止めて「日記」にすべてのジャンルを集約して使っています。

なぜそうしたかというと、人間の思考はたったひとつのタイムライン上で動いているからです。

たとえば、いま「研究テーマA」の内容について考えていても、たまたま次の瞬間に「研究テーマB」についてのアイデアが沸いてくるかもしれません。そして、おそらくそのアイデアは、「研究テーマA」の内容について考えていたコンテクストとセットで思いついたことなのです。

重要なことは、後で見返したとき思考の経路がわかるように文脈を保存しておくこと、これです。だから一本のタイムラインだけに絞るのです。
 

というわけで、このブログもアウトライナーで作成しています。

たとえば、先日、岡本裕一朗さんの『いま世界の哲学者が考えていること』を読んでいるときに、たまたま、トランプ大統領が「地球温暖化はフェイクだ」と言ってパリ協定から離脱というニュースを目にしました。

そのあとに両方を結びつけて書いたのが、岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』:ポスト・トゥルースと現代思想という記事です。

もし「読書→『いま世界の哲学者が考えていること』」「ニュース→海外→米国」と別々に整理していたら、わずらわしくてこんな記事は書けなかったでしょう。

時系列で書き込んでいく。一見無関係なできごとのあいだに関連性を見出すとおもしろい。

 

まだ使っていない方は、ぜひお試ししてみてはいかがでしょうか。
 

アウトライナーアプリはいろいろありますが、私が使っているアウトライナーはこちら。無料で利用できます。
workflowy

思考を論理的に整理するアウトラナー WorkFlowy の使い方/MILL KEY WEB
 

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